奥穂高岳 | 穂高岳山荘

山荘(稜線)までは各ルートともアイゼンやピッケル必要。稜線ほぼ融雪しています。

涸沢の新緑と雪渓(2019.07.23 穂高岳山荘 )
涸沢の新緑と雪渓(2019.07.23 穂高岳山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

松本市の天気予報
明日
晴時々曇
20℃
8℃
明後日
晴時々曇
18℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち雨
19℃
7℃
明後日
曇時々晴
16℃
6℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

7/1現在雪はだいぶ解けてきましたが、ルートや技術によってはアイゼン&ピッケル等の装備が必要となります。
稜線では夏でも冷えこみます。防寒着等十分な服装をお持ちください。
最低気温は2~5℃前後、最高気温は5~10℃前後となっています。

小屋の水源「天命水』」開通しました。
涸沢岳山頂直下の雪渓の下に水源があります。いつ落石があるかわからず逃げ場所もない危険な場所で、約2日かけて先日無事に掘り出しました。そして山荘までパイプを引き、水が送られてきています。
この貴重な水源のおかげで、稜線上の山小屋の中では比較的水を豊富に確保でき、多くの登山者の皆様に水を提供できています。

登山道の状況

・涸沢~穂高岳山荘 6/20現在
アイゼン&ピッケル必要。
涸沢~ザイテングラートの取り付きまで、及びザイテングラート上部に残雪があります。
ザイテングラートの一部は夏道を通行可能です。
融雪による落石に注意してください。

・穂高岳山荘~奥穂高岳山頂 7/1現在
ほぼ夏道を通行可能です。
山荘から山頂まではアイゼンやピッケルは必要ありません。
落石に注意してください。

・新穂高~白出沢~穂高岳山荘 6/20現在
アイゼン+ピッケル必要。
融雪による落石に注意。
重太郎橋付近及び鉱石沢付近は雪渓が割れ始めているので、通行には十分注意が必要です。
(※橋が架かるのは7月上旬になります。)

6/24現在 白出沢は雪渓の下は水が流れ、いつ割れてもおかしくない状況です。
雪渓はまだ多く残っています。10本爪以上のアイゼン必須です。例年だと7月末まで雪渓は残ります。

・穂高岳山荘~北穂高岳 6/20現在
アイゼン+ピッケル必要。
ルート上に残雪があるため、十分注意が必要です。
上級者コースとなりますので、天候やルート状況の判断・技術も必要となります。
※山荘~涸沢岳山頂までは、融雪が進みアイゼン不要の状況です。

・穂高岳山荘~前穂高岳、岳沢 6/20現在
アイゼン+ピッケル必要。
重太郎新道及び吊尾根の一部に残雪があるため、ルート状況や天候による判断、技術が必要。

・穂高岳山荘~西穂高岳 6/20現在
アイゼン+ピッケル必要。
無雪期よりも、更に熟練した技術&体力&判断力と装備が必要。

登山装備

基本は3000m級山岳の残雪期登山装備です。
10本爪以上のアイゼンやピッケルなどの冬山装備が必要。
寒暖差が激しく、状況や天候が変わりやすいため、対応できる技術、判断力が必要です。

注意点

登山を計画される方は、予報をよく確認し、万全の準備をお願いします。

■街では暑い日もありますが、標高3000mの山は気候が異なります。これを前提とした登山計画をしてください。時期によって、雪崩や落石、強風や吹雪での行動不能、転滑落による致命傷のリスク等があります。行動可否そのもの(状況によるリスク=危険度の違い)やルート選択を自己判断できない場合は、あなたにとって危険すぎます。登ってくることができても、翌朝には暴風雨等で出発できないケースもあります。登山計画をもう一度見直し、エスケーププランを設定し、登山開始後でも少しでもまずいと思ったら、撤退判断をできるようにしましょう。

■遅い到着、特にはじめからそのような計画では危険です。昼過ぎから15時ごろまでに到着できる計画にしてください。その結果、何かトラブルがあっても、17時ごろまでに到着できます。早い出発、早い到着により、トラブルを避けやすくなり、さらにトラブル時のリスク(夕方になり救難ヘリを呼べないなど)が下がります。

お知らせ

■穂高岳山荘
http://www.hotakadakesanso.com/
穂高岳山荘事務所 電話0578-82-2150
山荘直通電話 090-7869-0045 (受付時間07:00~20:00)

・2019年の営業
4月27日~11月3日の宿泊まで(4日は売店営業のみ)の予定。

・クレジットカード利用できます。
モバイルPOS(Square)を導入。
対応カードなど詳細は以下を参照。
https://www.hotakadakesanso.com/card

・穂高岳山荘Facebook
https://www.facebook.com/hotakadakesanso

・穂高岳山荘Twitter
https://twitter.com/3190

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/27~11/4泊まで(要予約)。5/20迄の予約は4/20 午前8:00~受付(WEB予約推奨)2023.04.04

営業4/27~(要予約)。5/20迄の予約受付中(WEB予約推奨)。例年より雪は少な目ですが雪面カチカチ2023.04.21

本日営業開始。昨日迄のまとまった降雪により雪崩や滑落に注意。厳冬期雪山登山装備必要2023.04.27

穂高岳山荘周辺の過去の様子

  • 夕焼けの白出沢
  • 満月に照らされる奥穂高の岩壁
  • 完全な雪山となりました 涸沢岳方面から小屋方面の様子
  • 凍てつく小屋
  • 凍てつく小屋
  • 北尾根も完全雪化粧
  • 稜線の標識も雪に埋まりそうです
  • 稜線から山荘を俯瞰
  • 積雪凍結がある冬山となりました
  • 涸沢も少しずつ色づいてきました。
  • 穂高岳山荘ライブカメラ 東側カメラ(長野県・涸沢側) 9/22 11:00
  • 穂高岳山荘ライブカメラ 西側カメラ(岐阜県・白出沢側)  9/22 11:00

穂高岳山荘

現地連絡先:
090-7869-0045
電話番号:
0578-82-2150
連絡先住所:
岐阜県飛騨市神岡町東町504

地図で見る
http://www.hotakadakesanso.com/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

奥穂高岳 標高 3,190m

 奥穂高岳は穂高連峰の中央にそびえる盟主である。標高3190mは富士山の3776m、南アルプスの北岳の3192mに次ぐ日本第3位の高峰で、頂上に造られた2mを超す大ケルンの上に立つと第2位になろうかという高峰なのである。しかも堂々と大きい山容がいい。  山頂で綾線が分岐し、南西に延びる岩稜は馬ノ背からジャンダルムの奇峰を経て、間ノ岳、西穂高岳、焼岳へと延びる。  もう1つの岩稜は南東へ吊尾根となってたわみ、前穂高岳、明神岳となって上高地に雪崩落ちていく。  山稜は硬いひん岩(ひんがん、ひんは「王」偏に「分」の字)の破片に覆われ、岩屑の堆積した山だ。南東側は涸沢のカールが削り取った断崖で、南面は岳沢が急角度に落ち込み、上高地や乗鞍岳が見える展望の優れた山頂である。  山頂から100mほど西へ向かってから右に折れる主稜線を、うっかり見落として直進すると急傾斜にセバ谷に落ち込んでしまう。毎年のように事故を起こす「だましの尾根」だ。主稜線を北に下ると白出乗越で、穂高岳山荘がある。  頂上から南西に延びる岩稜は、奇峰ジャンダルムに続いている。前衛峰、門番といった意味のフランス語だが、むしろ独立峰と呼びたい山で、悠々としてとりとめのない奥穂高岳をきりっと引き締めている。  初登頂は明治42年(1909)の鵜殿正雄パーティで、槍ヶ岳への初縦走の途中だった。彼は大正元年(1912)には岳沢から天狗沢に入り、天狗のコルからジャンダルムを経て奥穂高岳の初トレースをしている。穂高岳開拓のパイオニアとして銘記されるべき人である。  穂高連峰の開拓は信州の梓川側が早く、山小屋もほとんど信州人が占めているが、奥穂高岳だけは、白出乗越に飛騨の名ガイド、今田重太郎が小屋を建てて登山者の安全を期した。1度登山者の不始末で全焼したが再建し、現在では近代的な山荘になっている。  一般登山道は涸沢からザイテングラートの岩尾根を登って白出乗越に出、奥穂高岳へ向かう。涸沢から白出乗越まで2時間、それから奥穂高岳頂上まで1時間。  飛騨側からは、新穂高温泉から蒲田川右俣を白出沢出合まで2時間、白出沢を登って白出乗越まで7時間。静かな谷のいいコースで、下りに使えば白出乗越から5時間30分で新穂高温泉に着き、バス停前の無料温泉で山の汗が流せるので、山好きに好評である。  上高地から岳沢を経て前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳のコースは9時間で頂上に着く。少しきついが、登り甲斐のある道だ。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

北穂高岳 標高 3,106m

 北穂高岳は穂高連峰の最北端にそびえる。東は涸沢谷、西は蒲田川右俣からの支流、滝谷によって壮絶な岩壁になっている。主稜線は南北に起伏し、南は岩を踏んで涸沢岳へ、北は大キレットを隔てて南岳、中岳、大喰(おおばみ)岳、槍ヶ岳へと続いている。  この山のよさは、西面の滝谷に尽きる。日本でも超一流のロッククライミングのゲレンデである。かつて、名案内人といわれた上條嘉門次が「鳥も止まれねえ」と嘆かせた悪絶な岩壁で、初登攀は大正14年(1925)。早大の四谷龍胤(りようすけ)、小島六郎パーティとR.C.Cの藤木九三(くぞう)、ガイドの松井憲三パーティが、同じ8月13日に挑み、成功している。  滝谷は中間の合流地点からA沢~F沢が分かれ、B沢~D沢の間のルンゼや岩稜、岩壁が主な登攀対象になり、日本を代表する優れたクライマーたちを育ててきた。  北穂高岳は北峰と南峰に分かれている。北峰に三角点があり、直下に北穂高小屋があるので、普通、北穂高岳頂上とは北峰を指す。  登山道は涸沢カールから南稜の急登をがんばれば、3時間で山頂に立てる。上高地からは8時間30分の道のり。

長野県 岐阜県 / 飛騨山脈南部

涸沢岳 標高 3,110m

 穂高連峰の主な岩峰は、涸沢カールを中心に半円を描いている。テント場から見上げるとひときわ目をひくのが北の肩に鋭い三角錐の涸沢槍を従えた涸沢岳である。南に前穂高岳と奥穂高岳、北にクライマーのハイマート、北穂高岳と、すばらしい山々がそびえているが、姿のよさでは涸沢岳がまとまっている。  ひん岩(ひんがん、ひんは「王」偏に「分」の字)の筋肉質の岩峰で、北穂高岳側は険しい岩壁となり、縦走路としては一級の悪さだ。  南の鞍部は白出(しらだし)沢の突き上げる白出乗越。歴史の古い穂高岳山荘が、風力発電、太陽光発電など最新のシステムを駆使して建っている。山頂から西に張り出している西尾根は冬期コースとなり、北穂高岳・滝谷の眺めがすごい。  上高地から涸沢、ザイテングラート経由で所要8時間30分。涸沢の中腹には、近代登山史に残る涸沢の岩小屋がある。新穂高温泉からは白出沢経由で所要9時間30分。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報