尾瀬ヶ原 | 山の鼻ビジターセンター

至仏山が7/1より登山可能、まだ一部で残雪があります。長沢新道では、幻の「笹の花」が咲いていました。

尾瀬ヶ原ではホタルが舞う季節です(2019.07.31 山ノ鼻ビジターセンター)
尾瀬ヶ原ではホタルが舞う季節です(2019.07.31 山ノ鼻ビジターセンター)
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天気・気温

07/04(木) 雨、最低14.5℃、前日の最高22.3℃
みなかみ町の天気予報
明日
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明後日
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日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
会津若松市の天気予報
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14℃
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日本気象協会提供 2024年3月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

尾瀬ヶ原はすっかり緑に染まり、そこに色とりどりの植物が先際立っています。その緑の中に、 ワタスゲ ワタスゲ の穂が揺れています。 ワタスゲ ワタスゲ は今が見頃です。
また現在はカキツバタとアヤメ(オウギアヤメ)の紫色が目立っています。オウギアヤメは下ノ堀川で群落があります。

また、先日アヤメ平(鳩待峠~富士見峠の間)に巡回に行くと、「笹の花」が咲いていました。ご存じの人もいると思いますが、笹が花を咲かすのは60~120年ごとの周期があると言われていて、凄く貴重なお花で、幻の花とも呼ばれています。
しかし笹は一回花を咲かせると枯れてしまうそうで、昨年花を付けていたのか枯れ気味の笹藪も所々あったりします。
長沢新道(竜宮十字路~富士見峠間)で咲いている花は竜宮十字路から入って長沢橋の手前などで見る事が出来ましたので探してみて下さい。

7月1日より至仏山が開山しています。東面登山道方面は登り専用となります。詳細は以下を確認してください。至仏山の希少種の高山植物が、すでにいくつか見頃となっています。

登山道の状況

・鳩待峠から山ノ鼻、および尾瀬ヶ原周辺は、問題なく歩けます。
・見晴からアヤメ平に行く八木沢道、長沢新道、鳩待峠からアヤメ平までの登山道もすべて問題なく歩けます。
・見晴から三条の滝への登山道は、雨が降るとぬかるみが増します。防水性のある登山靴とゲーターを用意してください。

●至仏山登山道について
7/1より至仏山は登山可能となりました。ただし、東面登山道(尾瀬ヶ原~至仏山)は上り専用で、下山はできません。
現在はまだ、一部で残雪が残っています。東面登山道の至仏山山頂手前、および小至仏山~オヤマ沢田代間に残雪が多く残っています。雪歩きが不安な場合はアイゼンやストックを携行してください。
なお、雪渓を避けて湿原を歩くことのないようにお願いします。登山道や木道・木製階段と残雪上のみを通行してください。

現在、至仏山では ユキワリソウ ユキワリソウ 、ジョウシュウアズマギク、タカネシオガマ、ジョウエツ キバナノコマノツメ キバナノコマノツメ 、ホソバヒナ ウスユキソウ ウスユキソウ 、ハクサン シャクナゲ シャクナゲ 、アズマ シャクナゲ シャクナゲ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ シナノキンバイ シナノキンバイソウ など、沢山の花が咲き始めています。

登山装備

濡れた木道やぬかるんだ登山道では転倒や滑落によるケガなどの危険が増大します。
また雨に濡れた衣服は容赦なく体温を奪います。尾瀬へお越しの際は天候に留意し、しっかりとした登山装備でお越しください。

注意点

ツキノワグマの目撃情報が増加しております。まずは熊鈴などを使用して、遭遇しないための工夫をお願いいたします。
万一遭遇してしまった場合は、静かに後ずさってその場を離れましょう。

お知らせ

群馬県尾瀬山の鼻ビジターセンターでは、週末を中心に各種イベントを開催しています。
7月のイベントは、以下URLをご確認下さい。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/92959/

昨年の今頃の様子は?

山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19

山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 尾瀬は冬枯れとなっています
  • カラマツの葉の色づきが目立ってきました
  • ダケカンバの紅葉は落葉が進んでいます
  • 尾瀬ヶ原も雪景色となりました
  • 木々の紅葉が進んでいます
  • 至仏山の紅葉
  • 樹木の紅葉もだいぶ進んできました
  • 草紅葉の濃淡がきれいです
  • 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
  • 冠雪した至仏山
  • ヤマドリゼンマイの紅葉の濃淡が見事でした。

山の鼻ビジターセンター

電話番号:
連絡先住所:

地図で見る
http://www.oze-fnd.or.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 南会津・尾瀬

平ヶ岳 標高 2,141m

只見川の水源に近い銀山平の奥に、山名のとおり穏やかな平頂を盛り上げている山で、大正4年(1915)7月に、日本登山界の元老、高頭仁兵衛氏が人夫4名を雇い、3日間を費やして、只見川の大白沢から登頂した記録がある。 頂上部は大小の池塘を散りばめ、お花畑に飾られた高層湿原だが、登山道がなかったので、沢登りや残雪期登山の記録が散見されるだけで、一般の登山者には幻の存在であった。 昭和40年に湯之谷村が、銀山平の鷹ノ巣登山口から大倉尾根の登山道を伐開して、ようやく登山界に知られるようになった。中ノ岐川に森林伐採用の林道もでき新コースが開発され、浩宮皇太子殿下(当時)も登山された。ただし中ノ岐道は伐採事業が終了したため、現在は車での入山は不可能となっている。ただし銀山平の民宿に宿泊すれば、この中ノ岐登山口へと送迎をお願いできる。 鷹ノ巣コースは登り6時間30分を要する。平ヶ岳と池ノ岳の間には一時幕営地が整備されたが、現在は使用不可となっているため、山中に宿泊はできない。 この山も山頂付近は自然保護のため木道が延々と敷かれて、登山者に喜ばれているが、尾瀬と同様に公園の散歩道を思わせ、大地を踏み締める感触のないのが何か物足りない。 池ノ岳近くの稜線上に、玉子石と呼ばれる円形の巨岩が彫刻のように立っており、造化の妙に驚かされるであろう。

福島県 / 南会津・尾瀬

燧ヶ岳・柴安嵓 標高 2,356m

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群馬県 / 南会津・尾瀬

至仏山 標高 2,228m

 尾瀬ガ原の西端に位置し、東の燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名山である。ミズバショウの花咲く湿原のかなたに残雪の至仏山、といった写真はよく目にすることだろう。  山頂から眼下に見る尾瀬ガ原はすばらしい。西には奥利根、谷川の山並みを望む。足元には蛇紋岩地特有のホソバヒナウスユキソウやオゼソウなど、貴重な高山植物が多い。山名の故か、百名山登頂の最後にこの山を登る人たちもあると聞く。山名は、仏教には関係なく、ムジナッ沢(つあわ)の別名「渋ッ沢」に由来するという。  山ノ鼻から直登するコースは植生保護のための通行禁止が平成9年に解除された。ただし状況によっては再び通行禁止となる場合もある。山ノ鼻から頂上まで所要2時間30分。鳩待峠からは緩やかで展望のよいコースがある。鳩待峠から頂上まで所要2時間40分。  鳩待峠は、その昔片品村の男たちが、厳冬期に入山し、木地師として木工品を作っていたころの仕事場であった。鳩は寒中はふもとの村にいて、暖かくなると山奥へ移る習性がある。峠の近くで鳩が鳴けば、男たちは久々に里へ下り、田植えを始める。雪深い山中で、鳩が来る春の日を待ち続けたことから、鳩待峠と呼ばれた。

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