梅雨の時期となり雨や曇りの日が続いています。これからの時期は夕立や雷雨などの急な天候の変化に注意
天気・気温
山と周辺の状況
7月7日に「谷川岳山開き」が開催され、多くの登山者で賑わいました。梅雨の時期となり雨や曇りの日が続いています。気温も20℃前後までしか上がらず、沢などの増水、土砂崩れの危険もありますので注意してください。
山頂稜線、各登山道とも雪解けの早い所から
シャクナゲ
シャクナゲ
、
オオカメノキ
オオカメノキ
、ムラサキヤシオ、
イワカガミ
イワカガミ
、コザクラ、イチゲ、ホソバヒナ
ウスユキソウ
ウスユキソウ
など咲いています。
梅雨が明けると気温が上がり、熱中症の危険が高まります。夏の遭難に多いのが熱中症、下山遅れです。夕立、雷雨も多くなり、沢の渡渉点のあるルートは増水により渡れなくなります。入念な計画をし、エスケープルートや天候の急な変化があった場合にいつ下山を開始するかなどを考えておくと良いでしょう。日帰りの登山であってもレインウェア、ヘッドランプ、防寒具等は必須です。
登山道の状況
[天神尾根]
肩ノ小屋手前の斜面に約10mの残雪があります。距離はわずかですが転倒に注意してください。 熊穴沢避難小屋と天神平までの間では一部崩壊したトラバースあり注意が必要です。気を抜かず慎重に通過してください。落ちると大事故につながる場所です。
[西黒尾根]
残雪は肩ノ小屋手前の斜面、約10mのみです。
[田尻尾根]
滑りやすく転倒に注意して下さい。最近田尻尾根付近で熊の目撃情報がありました。
[芝倉沢]
渡渉注意。旧道は沢沿いにはまだ雪が残っており、滑落、スノーブリッジ崩壊などの恐れがあり経験者向きです。武能沢は特に危険。状況によりロープ、バイルが必要です。
[蓬峠周辺]
蓬峠から白樺避難小屋間も沢に雪渓が残っているそうです。
[その他]
大障子避難小屋の入口扉が故障しているとの情報があります。扉半分から下が穴が開いてしまい、修理予定ですが日程は不明です。
登山装備
・急激に気温が上がるこの季節は毎年のように熱中症(時に重症)での救助要請が発生します。帽子で日よけ、水分は余分に持つなど熱中症対策は万全に!
・天気が良い日はブヨや蚊が多く、虫よけスプレーや防虫ネットが効果的です。
・天気によっては濡れや風により、山頂付近では防寒が必要な時もあります。薄手のフリースやダウンなど、ザックに入れておくと休憩中なども快適で、怪我や遭難など万一の装備としても安心です。
・日帰りの登山であってもレインウェア、ヘッドランプ、防寒具等は必須です。
注意点
登山指導センターから一ノ倉沢までの道はマイカー規制中です。一般車の進入はできません。
お知らせ
登山指導センターの休憩舎は24時間利用できます。建物前の湧水は水源からの流入が減り、湧き水が枯れる日が出ています。登山用の飲み水は持参してください。また、休憩舎のトイレが利用できなくなる場合もあります。トイレは次の人のことも考え、皆さんでキレイに使いましょう。使用後は電気を消して、節電にもご協力ください。
登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。
■小屋の情報
肩ノ小屋の宿泊は、基本的に予約が必要です。
昨年の今頃の様子は?
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽