甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

黒戸尾根に大きな支障なし。濡れて滑るので注意。万全の雨対策で。刃渡り〜五合目で花開花

っと夏が来たかな?(2019.07.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
っと夏が来たかな?(2019.07.30 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

07/10(水) (07:00)晴れ 16℃

山と周辺の状況

今朝は久しぶりの青空が広がっていました。

もうしばらく梅雨空が続きそうです。
スカッとした夏空がそろそろ恋しい所ですが、しっとりとした緑鮮やかな森を歩けるのもこの時期の大きな魅力です。

・自然
刃渡り〜五合目
オサバグサやイワチョウランなどが咲いています
花はとても小さく繊細です。登山道を外れて踏んづけたり、ストックで突いてしまわないように大切にしてあげて下さい。

登山道の状況

■黒戸尾根 小屋~山頂の状況

・登山口〜笹ノ平
登山道上には歩行の障害になるようなものはなく、問題なく歩けます。
天気が良い日はとても暑くなるので、小まめな水分補給を心掛けて登って来て下さい。
天気の悪い日も、カッパを着て登ると暑くて汗をかいてしまいがちですが、汗冷えの元なので、汗をかかない位のゆっくりしたペースで歩く事をオススメします。
雨が降るとカエルなどが何処からともなく現れます。踏んづけないように足元に気を付けて下さい。

・笹ノ平〜刃渡り
こちらも問題無く通行出来ますが、雨が降ると足元が泥でぬかるんで、とても滑りやすくなります。
八丁坂の辺りでは、登山道の侵食により木の根が露出した上を歩く場所があり、雨で濡れるとこちらもとても滑りやすいです。充分注意して通過して下さい。

・刃渡り〜五合目
刃渡りを過ぎると、いよいよハシゴ場や鎖場が出て来ます。すれ違いが困難な狭い箇所もあります。
基本は登り優先ですが、状況に応じて譲りあって安全第一で通過して下さい。
この辺りは今の時期色々な花を楽しむ事が出来ます。

・五合目〜七丈小屋
五合目から小屋までの区間は、ハシゴ場、鎖場の連続です。
ハシゴに使われている樹脂製の擬木は、雨に濡れると滑りやすくなります。
両手でしっかり掴んで、一歩ずつ確実に登って下さい。
疲労も溜まって来て、しんどい所ですが、一瞬の油断が大きな事故に繋がります。ゆっくり慎重に登って来て下さい。

・七丈小屋より上 
登山者情報ですが、登山道上の雪は無くなり、アイゼン等の滑り止めは必要無くなったようです。
浮き石や、大きな岩の上に乗ったザレに足を取られないように注意して歩いて下さい。

登山装備

3000m級の山岳の登山装備が基本。
防寒防水対策、ヘッドライト必携

雨具は必携ですが、スタッフによると黒戸尾根の樹林帯は、よっぽどの雨でない限りあまり濡れません。
雨具を着用した方がかえって蒸し暑くて濡れてしまうこともあります。
状況によって判断下さい。

注意点

天気予報を良く確認し、万全の雨対策でよろしくお願い致します。

■企画
・甲斐駒ヶ岳登山ガイドツアー
小屋では一人からでもご参加いただける安心のガイドツアーを用意しました。
詳しくはこちら
https://first-ascent.co.jp/tourlist/

・タクシー付き宿泊プラン
https://www.kaikoma.info/taxi2019
特急電車ご利用でお越しの方におすすめ!
JR小淵沢駅前(朝9時発)~登山口(尾白川渓谷駐車場)までの乗合タクシー&七丈小屋ご宿泊のセットプランです。
11800円(税込 1泊2食付)
期間 2019年6月20日~11月3日の毎日
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■登山口の最寄り店舗
道の駅はくしゅうの近くにコンビニエンスストア(ローソン)があります。早朝出発の場合は、ここを使うといいでしょう。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。
山の状況が許す限り、いつでもご利用いただけるよう準備をして、皆さまのお越しをお待ちしております。

■小屋の入り口について
七丈小屋受付は、三角屋根の七丈第一小屋から約10m先です。
ご宿泊、テント泊の方は受付を済ませてください。
受付口にはチャイムボタンがあります。スタッフが受付のご案内をします。

小屋泊の方は、予約状況によって、第一小屋、第二小屋のどちらかのお部屋となります。
七丈第二小屋は第一小屋から約50m先にあります。

テント泊の方も第1小屋受付口にて一旦お声掛け下さい。
サイトはさらに約200m登山道の先です。

■小屋で発売中
オリジナル手ぬぐい、ほか
地元北杜市の酒蔵のお酒なども用意しております。

昨年の今頃の様子は?

厳冬期過ぎても独特の技術的難しい時期。日曜以降の状況変化は特に注意。体力+技術+装備を整えて2023.03.16

今週末は雨でも雪でもどちらにしても難しいコンディションになりそうです2023.03.24

凍結、積雪あり。下山時要注意。冬山営業は5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、夏山受付4/1~)2023.03.30

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子
  • 注意喚起の看板を設置しました
  • 晴天
  • 五合目まで道の様子。積雪量概ね脛ぐらいですが、部分的に膝上になる箇所もあります。鎖場、ハシゴのある核心部は除雪しました。
  • 五合目まで道の様子 通常のコースタイムよりも時間がかかることを想定し、余裕をもった計画で
  • 麓に雲海が広がり今朝の北アルプスはとても際立って見えました。

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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