北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

最低気温が8度を下回る日が多くなりました。稜線ではウラシマツツジの紅葉が始まっています

間ノ岳方面の紅葉の様子(2019.09.30 南アルプス市 北岳山荘)
間ノ岳方面の紅葉の様子(2019.09.30 南アルプス市 北岳山荘)
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天気・気温

09/09(月) 9/8の天気:晴れのち雨、最高気温18.5℃、最低8.0℃
甲府市の天気予報
明日
晴のち曇
25℃
10℃
明後日
晴のち曇
25℃
12℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 16:00発表
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
20℃
8℃
明後日
晴時々曇
18℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

最低気温が8度を下回る日が多くなりました。身体、衣服が濡れない工夫と、風雨から身を守る工夫を十分にした上で、高山帯に立ち入る際には以下の事を徹底してください。

今年は、紅葉がやや早いかもしれません。下記のとおりの状況が予想されます。高山帯のピークは9月中旬~下旬頃、亜高山帯ではピークは9月下旬~10月上旬と予想しています。

周辺はまだ秋の花が咲いていて、ホソバ トリカブト ヤマトリカブト 、シロバナノタカネビランジ、アカイシリンドウ、サンプクリンドウ、ヒメセンブリなどが見られます。

登山道の状況

●大樺沢方面
大樺沢上部は足元が悪く、浮石・落石も多いです。雨天時及び雨上がりの大樺沢通行は、落石が多い状況です。雨天時及び雨上がりには、特に下りの通行は自粛してください。

総合的に、右俣コースあるいは草滑りコースの利用が無難です。御池小屋、肩の小屋を通るルートが安全です。

●草すべり方面
・とくに問題箇所はありません。

●大門沢方面
・大門沢小屋~奈良田間は、通行可能です。
※大門沢小屋~奈良田間、野呂川出合~両俣小屋間は増水の懸念があります。事前に広河原インフォメーションセンターなどに確認のうえ通行して下さい。
・全域登山道状況:広河原インフォメーションセンター 090-2673-2406
・大門沢付近状況:大門沢小屋 090-7635-4244(7:00~18:00) 早川町役場 0556-45-2511

注意点

★雨雲レーダーや最新の気象状況を常に確認してください。
早い時はお昼前でも雷が発生します。岩稜の稜線では逃げ場がありません。雷が直撃した事故が過日発生しましたので、事前の情報収集により再発を防いでください。

・登山(下山)中は、水分をたくさん摂ってください。(※塩分を含む食物、飲料も行動時に摂ってください)
・ゆっくり呼吸をしながら登山してください。
・下山時は、無理なく高度を下げてください。
・登山前、下山前には、ストレッチ体操を十分にしてください。
・休憩中は防寒着を着用し、身体を冷やさないようにしてください。

お知らせ

北岳山荘は、例年、週末に利用者が集中して混雑します。平日の利用が快適です。
・土日祝祭日はカレーになります(おかわり自由)。
・今年度より、お弁当の販売対象は、縦走者のみとなります(高温時は販売中止)。

★お弁当、夕食、朝食について
近年、北岳山荘においては、気候が高温多湿化しており、お弁当の日持ちが悪くなり、食中毒の発生が懸念されています。お弁当の提供ができなくなっています。
行動食の持参、他の小屋で昼食をとるなどのご協力をお願いいたします。なお、縦走する方には提供いたします。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

北岳 標高 3,193m

 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

山梨県 静岡県 / 赤石山脈北部

間ノ岳 標高 3,190m

 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

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