山頂付近の紅葉が見頃。最低気温は5℃前後なので防寒装備はしっかりと
天気・気温
山と周辺の状況
先週うっすら紅葉が始まった山頂付近が、今、見頃を迎えています。稜線付近、新潟県側のミネカエデが紅葉のピークとなり、天神尾根の熊穴沢避難小屋から「天狗のとまり場」までは
ナナカマド
ナナカマド
の実が赤くなり、ヤマウルシの葉も徐々に赤く染まりはじめました。標高の低いところはこれからです。
気温も低くなり、登山者が多くなると混雑も考えられますので、早めの入山、下山を心がけましょう。
登山道の状況
現在までに台風の影響による登山道の崩落等の情報はありません。
[天神尾根]
天神尾根の登山道に異常はありません。
天気の良い週末は渋滞が起きることが予想されます。下山にはロープウェイまで2時間以上かかる可能性もあります(ロープウェイの最終は17時)。
熊穴沢避難小屋上部の鎖場は天神尾根で一番、事故の多い場所です。事故のほとんどは下りで発生しています。慌てず焦らずゆっくりと下山しましょう。
[西黒尾根]
急登で健脚者向けのコースです。高度感のある鎖場、ガレ場などがあり、下山には不向きです。特に、天神尾根から登った初心者がコースを知らず下山に使ってしまい、滑落や疲労等で遭難するケースが多くあります。
[巖剛新道]
一部崩壊箇所はありますが慎重に通過可能です。
[中芝新道]
現在、整備をしていないのでルートは笹や雑草に覆われ、道迷いや滑落などの危険が高く、特に一ノ倉岳からの安易な下山は遭難の可能性があります。芝倉沢から先の旧道も崩壊地が多く危険。新道の利用をお勧めします。
[その他]
谷川連峰の群馬県側の主要な登山道では草刈り整備が終わり、ルートは明瞭ですが、まだ作業前のマイナールートでは草が茂り、不明瞭なコースもあります。新潟県側が管理する登山道は草刈り整備が遅い場所が多いようです(馬蹄形縦走路の一部を含む)。足元が見づらいこと、コースタイムを縮められないことなども考慮して計画しましょう(短パンでは足が傷つきます)。
特に清水峠周辺などは送電線巡視路も多く、登山道と間違えやすくなっているので注意が必要です。
朝日岳付近では木道補修工事が始まったようです。作業に注意して通行してください。
登山装備
山頂の最低気温は5℃前後です。防寒装備はしっかりと。
日帰りの登山であっても雨具、ヘッドランプ、防寒具等は必須です。しっかりとした計画、装備をして入山しましょう。朝晩や悪天候時の気温が低くなりはじめており、夏装備のまま入山すると危険です。日照時間も短くなり、朝は5時頃から明るくなりはじめ、夕方16時には暗くなりはじめます。樹林帯の中などはさらに暗く感じる場合があります。下山遅れでライトがなく行動不能での救助要請も発生しています。防寒対策も必要です。薄手のダウン、手袋、カイロなどがあるとよいでしょう。
光沢の残る鎖場の鎖は濡れていると滑りやすく危険です。ホームセンターなどに売っているグリップのいい薄手の手袋などがあると便利です。
転倒、滑落による捻挫、打撲に備え、テーピング、湿布、ストックがあると便利です。
注意点
登山指導センターから一ノ倉沢までの道はマイカー規制中です。一般車の進入はできません。
お知らせ
登山指導センター前の湧き水は渇水のため水は汲めません。降雨が続いて流入が復活するまで休憩舎のトイレも使用出来ませんのでご了承ください。西黒尾根や巖剛新道を登られる方はロープウェイのトイレで済ませておきましょう。
登山される方はロープウェイ駐車場をご利用ください。
■小屋の情報
肩ノ小屋の宿泊は、基本的に予約が必要です。
昨年の今頃の様子は?
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽