降雪少なく、気温が高い日が続いています。登山道は踏み固められて滑りやすい状態です
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
1月2日(木)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(今回の情報はガイド仲間の佐々木ガイド、勝部ガイドより提供いただきました)
午前9時の大山寺の天候 くもり 無風 気温1℃
お昼12時の山頂の天候 ガス 無風 気温マイナス4℃
気圧配置はやや弱い西高東低ですが、年末に少し雪が降った程度でまとまった降雪が無く、気温が高い日が続いています。
西日本の各スキー場も人口造雪に頼らざるを得ず、自然雪で滑れるところはほとんどありません。
大山の山においても例外ではありません。
積雪が非常に少なく新雪がほとんど降らないため、登山道も踏み固められて滑りやすく、かといってアイゼンを履くほどではない状態です。
・アイゼンについて
アイゼンを履くと積雪の少ない場所が多々あり登山道が穴だらけになりますし、アイゼン自体も痛んでしまいます。
特にここ何年かで軽いのが特徴のアルミ製が流通していますが、前歯の強度がさほど強くなく、今の状態の積雪であれば破損も考えられます。
それでは6本爪の軽アイゼンでもいいんじゃないかと言われそうですが、これはどんな斜面であっても足をフラットに置ける技術を持った上級者向きだと考えてください。
安価なもので10本で爪の短いアイゼンも同様です。
従ってこれから雪山を目指そうという初心者の方には12本爪の購入をお勧めします。
実際に歩いてみるとわかりますが、初心者の方がアイゼンを引っ掛ける事例として多いのは、かかと側の一番後ろの内側を引っ掛けることがほとんどです。
前に爪があると岩とか木の根に引っ掛けて転倒する恐れがあるというのは、すぐ足元の障害物を避けられないということであり、これは雪山に登る以前の問題です。雪山に限らず山に登る以上は注意して当たり前のことです。
また登山靴との相性の問題がありますので、必ず登山靴をお店に持ち込んで確認してください。ワンタッチアイゼンがつけられる靴であれば安全面をみてセミワンタッチ式を選ぶといいと思います。
アイゼンが登山靴と合わないと吹雪の中でアイゼンを再装着という悲惨なことになります。
登山靴の前後をバインディングで繋げていて、付属のヒモはアイゼンの後ろ側のバインディングが誤って開放しないようについています。
従って多少緩んでもアイゼンの脱落にはなりませんが、ヒモ式であれば分厚い手袋をはめたままの操作とか、最悪の場合はガタついたり緩んでしまうと脱落することも考えられます。
これも登山用品の進歩でしょうね。随分と楽になりました。
ピッケルとか冬用登山靴とかの冬山必需品はショップに行けば色んな商品が揃っていて手軽に手に入る時代になりました。
しかしその使い方については必ず経験者の意見を聞くことをお勧めします。
登山道の状況
登山道は冬山の状態です。
・今冬の注意「山頂避難小屋」について
まだ工事中です。
詳しくは鳥取県のHPに掲載されていますが、風雪を避けられるだけと思ってください。
(とりネット「冬期のお知らせ」で検索してください)
座ってゆっくりするスペースはありません。非水洗の仮設トイレが1ヶ所あります。
従って県の案内では宿泊はご遠慮くださいとなっています。
小屋の内部は工事の資材とコンクリートの土間があるだけですのでご注意ください。
・マイカー
現在は大山付近のスキー場は、ほとんど積雪が無く、リフトも動かせない状態です。
しかし駐車場は冬料金が適用されています。麓の無料駐車場からシャトルバスが設定されていますが、これも動いていません。
すなわち大山寺に、登山だけでなく、お寺・神社にお参りに行ったり、子供とそり遊びをしたくても、駐車料金を支払う必要があります。
登山装備
基本は雪のある山の登山装備
服装、道具を揃えただけで冬の大山に登れると思わないでください。
無雪期のハイキング気分で登れるほど簡単ではありません。
よく問い合わせである質問「軽アイゼンが必要ですか」
基本的に4本爪とか6本爪の軽アイゼンは大山においてはあまり適切とはいえません。
平坦地では役に立ちますが、かかとに爪が無いために急傾斜の登山道においては下山時にカッティングがやり難く、滑って転倒する恐れがあります。。
前提条件として雪山でのキックステップが基本どおりに出来るか否かによります。
どうしてもアイゼンに頼って歩いてしまうので前かがみになってしまうと登りでも滑ってしまいます。
これから雪山を目指そうという方は10本以上のアイゼンをお勧めします。
さらに無雪期での基本的な歩き方、アイゼンを履いたときの歩き方、傾斜角度による体重移動など、冬山になると基本的なスキルが非常に重要となります。
注意点
登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
安全に登れるようにお気をつけください。
お知らせ
この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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