天気安定し降雪少なめ。登山道の積雪は踏み固められ上部はクラストのため12本爪アイゼン必要
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
2月20日(木)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
午前9時の大山寺 曇 +2℃ 無風
お昼12時の山頂 快晴 -4℃ 微風
相変わらず大山付近では積雪が少なく、各スキー場も未だ営業できないスキー場も一部あります。
ここ奥大山(鏡ヶ成)でも過去に例が無いぐらいの少ない積雪量で、気温も上がらずせいぜいマイナス5℃ぐらいまで。ちなみに例年ではマイナス10℃ぐらいが普通です。
高層天気図をチェックしてみてもシベリア寒気団が南下してくる気配も無く、偏西風の流れも今までとさほど大きく変化する様子もありません。
ということは2月から3月にかけても大きな寒気団が見込めず、今からドカ雪が降る可能性は非常に低いということです。
ちょうど二十四節気では19日ごろが「雨水」。空から降るものが雪から雨に替わるころとなっています。
各地で春一番が吹き、そろそろうぐいすの鳴き声が聞こえ始めるころです。
今年の冬はニュースで「今冬一番の寒気が・・・」というセリフを何度も耳にされたと思いますが、もうこの手のニュースは今冬は聞かれそうも無いと思います。
本来はこれから2月末にかけてが一番積雪が多く、3月に入ると降る量よりも融ける量のほうが多くなってきて徐々に登山道の積雪も減ってくる時期なんですが、
果たして今年は・・・?
よくあるパターンですが、穏やかな落ち着いた日に山頂まで登られた方はほとんど雪山の魅力に取り付かれます。
しかし大山は日本海に面した独立峰ですから、天候の急変はもちろんのこと厳しく荒れる日も珍しくありません。
その時に「前回は登れたから・・・」という経験は冬山では通用しないことをよく覚えておきましょう。
特に経験の少ない方が単独で登ると、その判断を間違える場合があります。
冬山を楽しむために出来るだけ単独は避けて無理をしないようにしましよう。
登山道の状況
大山の登山道ですが、天候に恵まれた(?)日が多く登山ルートも無雪期のルートとほとんど変わらない状態で踏み固められています。
トレースさえ外さなければ、アイゼンだけでスノーシューは不要です。
そもそも大山においては1合目辺りからスノーシューを履かないと歩けないぐらいの積雪であれば、まず山頂までは体力的にも難しいと思われます。
せいぜい良く頑張って5合目ぐらいが限界でしょう。
冬の大山においては6合目付近より上部に登るのであれば積雪がクラストしていますので逆にスノーシューでは危険です。
12本爪のアイゼンをお持ちください。
ただトレースを外れて元谷方向とか草鳴社谷方向へ下りながら遊ぶのであればスノーシューは必要です。
しかし今年は積雪量が少なく、なかなか出番がないようです。
・山頂避難小屋
現在工事中ですので詳細は鳥取県のHPをご覧ください。
(ヤマケイオンライン付加情報 https://www.pref.tottori.lg.jp/268500.htm)
登山者目線でのお願いをすれば、小屋内の大きなゴミは積み重ねるとか、水のタンクはコンクリートを打ってない場所に移動すれば、もっと内部が広く使えるように思いますがいかがでしょう。
登山装備
雪が例年よりも少ないとはいえ厳冬期の大山ですから冬山装備はもちろんです。
現状はダブルストックが安定しますが、10本爪以上のアイゼンやピッケルの用意は必要です。
注意点
登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
他のスポーツ同様に慎重で経験豊富な人と登れば、格段に技術は向上します。
特に冬の大山においては無理は絶対に禁物です。
安全に楽しく登ってください。
お知らせ
この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
昨年の今頃の様子は?
今年は融けるのも早く、ザクザクの残雪期の様相になっています。それでも、まだ多くの登山道は雪があります2023.04.03
大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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