3/30の大山の情報に併せて、3/31の大山山系の烏ヶ山の登山道情報をお知らせします

天気・気温

山と周辺の状況

■3月30日（月）現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
午前8時半 大山寺　薄曇　気温5℃　無風
午前11時 山頂　晴　気温マイナス1℃　　微風

一昨日夕方より昨日にかけて寒波が入り込みました。
東京では桜が咲いているにもかかわらず、雪が積もった様子がみられたようです。
大山でも標高900m付近より上では雪が降りましたが、山頂含めて5cmほどで回りの景色が白くなった程度でした。

新型コロナウイルスの感染拡大、東京オリンピックの延期と同時に外出自粛要請と東京含めて全国でも未曾有な災害のニュースが流れています。
こんな時期に山においでくださいというのも判断が分かれるところですが、山には少なくとも開放的な環境と自然な空気が溢れているのも確かです。

登山道の状況

■3/30　大山　登山道情報
積雪状況ですが、登山口付近はまったくありません。
3合目手前辺りから少しづつ雪の上を歩く場所が出てきますが、この積雪が続くのは5合目上の分岐を過ぎてからです。

とうとう今シーズンは5合目から上の潅木帯が埋まることがありませんでした。
しかしさほど歩きにくいほどの積雪もありませんでした。
6合目を過ぎてから草鳴社ケルンの手前までは気温が低ければ滑りやすくなります。
不慣れな方はアイゼンを装着してください。

草鳴社ケルン前後は元々風の吹き抜ける場所なので積雪も少なく注意が必要です。

8合目と標高1600mを過ぎてからの木道の上は雪がありません。
ここでは必ずアイゼンを外してください。
いちいちアイゼンの脱着が面倒くさいという方もおられますが、かえって雪のない木道をアイゼンを履いて歩くほうが歩きにくいと思います。
ストックの先の石突きにゴムカバーをつけないで雪のない木道を歩くこともご遠慮ください。

・マイカー
登山口の大山寺までは積雪はありません。
これからも雪が降ることはありますが、さほど積もることはないと思います。
万一のために冬用タイヤまたはタイヤチェーンはお持ちください。

■3/31　大山山系の烏ヶ山の登山道情報
3月31日(火)現在の大山山系の烏ヶ山の登山道最新情報をお知らせします。

午前8時の鏡ヶ成 晴　気温3℃　　無風
お昼12時の分岐　晴時々曇　気温0℃　微風

烏ヶ山は大山山系の中でもひときわ目立つ山で別名「日本のマッターホルン」といわれています。
非常にマニアックな山で、某飲料水のCMで超有名女性歌手が登った山としてここ最近は人気の山です。

登山口は新小屋峠ですが、駐車場がないので休暇村奥大山の駐車場から約10分少々歩きます。(年中無料)
登山口付近は積雪はありませんが、歩き始めて10分ほどで積雪が出てきます。
1kmほど歩くと最初の1230ピークの麓まで行けますが、今日の場合はここからトレースが無く、つぼ足歩行となります。
1230ピークから稜線歩きになりますが、先週の降雪が思った以上に積もっていて、潅木を避けながらのつぼ足歩行となります。

右側は急峻なカラス谷で左側は山スキーで人気のカーラ谷です。
注意が必要で両側とも切れ落ちた場所もあります。
傾斜が急な場所も何ヶ所かありますが、直登するしかルートが取れないのでピッケルが必要です。

途中の日陰の場所はアイスバーンになっていて、そこを過ぎるとまたつぼ足になるといった、まるで大山の北壁をのぼっているかのような状態でした。
特に分岐手前の急登は日陰でアイスバーンになっていて、ピッケルで足場を作りながらカッティングをしましたが、ダブルアックスでないと無理かもというぐらいの雪面でした。
たまたま今日が非常に歩きにくかったというだけで、もう少し気温が下がっていれば雪面も締まって歩きやすかったと思います。

時間切れで分岐までしか登れませんでしたが、分岐周辺は岩場で雪も少なく最近の俗称「宇●田岩」も露出しています。

今日はアイゼンは履きませんでしたが、まだ気温が低い日がありますので12本アイゼンはお持ちください。

またピッケル含めて冬山装備は必要です。いざという時のために必ずピッケルでの滑落停止ができることが条件となります。
潅木を避けながらの登山となりますのでストックは邪魔になります。

カラス谷はスマホが繋がりませんので、必ず複数での登山をお勧めします。カーラ谷は繋がります。

登山装備

3/30現在の大山では冬山登山装備が基本。アイゼン、ピッケルなど必要です。

・今の時期の装備の注意点
春山登山ではありますが、12本爪のアイゼンはお持ちください。
また正しい使い方がわかっていればいいのですが、格好だけで持つのであればピッケルよりもストックの方が役に立ちます。
ストックを正しくバランス保持に使えば強力な武器になります。

注意点

登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
他のスポーツ同様に慎重で経験豊富な人と登れば、格段に技術は向上します。
特に冬の大山においては無理は絶対に禁物です。
安全に楽しく登ってください。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド　（自然公園指導員）　久保昌之
電話 090-7999-2931（携帯）

休暇村　奥大山　　
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1　
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は？

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

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