大山 | 大山プロガイド協会

感染拡大エリアよりの来県は自粛を。ユートピアコースは一部の岩場+上宝珠越からの下山ルート注意

シモツケの基準木(7合目)(2020.06.24 休暇村 奥大山)
シモツケの基準木(7合目)(2020.06.24 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月20日 6:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月20日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

先月末より6月に入ってからの県外からの往来について鳥取県より指針が出されました。
詳細については県のHPをご覧ください。
https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1194126.htm#itemid1194126

「新しい生活様式」の定着等を前提に一定の移行期間の中で段階的に社会経済の活動レベルを引き上げていくと明記されております。

登山においても今までの自粛期間を参考にしながら、各自で実行できる感染防止対策の取り組みをお願いしたいと思います。

これからの登山について私たちが実践できる工夫はたくさんあります。
・日帰り完結の山行のみ
・現地集合、現地解散
・多人数での登山は避ける
・人との間隔を意識する
・食品のやり取りはしない
・往路復路での人の密集する施設への立ち寄りを避ける
・日頃から検温は欠かさない
・登山当日の体調管理で決して無理をしない
・他登山者との接触に充分注意する

登山道の状況

6月2日(火)現在のユートピアコースの情報です。

登山道の様子について、本日再度大山プロガイド協会会員がより詳細にお知らせできるよう点検に登ってきました。

上宝珠越の手前約50mほどの岩場ですが、2000年10月の鳥取西部地震の際にかなり岩が崩れ、その後はある程度安定していましたが今冬の融雪によりかなり緩んで崩れています。
白ペンキで丸印をつけている辺りから右へ巻けば段差はありませんが、滑落の危険大です。
またその先約10m程度のところで右側の泥壁が崩落しています。
樹木が生えていないため、さらに崩落の危険が大です。
左側にロープが張ってありますが、決して持たないでください。
すでに支柱の根元が地中に埋まってなくて、用をなしていません。

「大山プロガイド協会」のFacebookにて通過する動画を紹介していますのでご覧ください。

また期間限定の上宝珠越からの下山ルートですが、以前に比較して沢へ下りるルート自体が非常に荒れています。
このルートは通称「砂すべり」と言われ、何年か前の国土地理院の2万5千分の1の地図には点線で表示されていましたが、残雪の上に土砂が乗っかっている不安定なルートなので、およそ5月辺りから7月ぐらいの期間限定ルートでした。
ところが雪がなくなり岩場ばかりのルートを9月頃に下山していて事故が多発したためにこの点線も消去されました。

また砂防堰堤の工事をしている時は最終堰堤まで工事用道路があり、下山も楽でしたが、工事が終了してから15年以上経過して道路も跡形もなく消失しています。
ということは大小の岩、石ころがゴロゴロしている河原を延々と元谷の20号堰堤まで歩かないと帰れないということです。

特に山歩き初心者にとって、この河原歩きは捻挫等の事故の主要因にあげられます。
しかもある程度登ってきて足がかなり疲れているところでの下りですので非常に危険です。

以上の2点の危険ヵ所を考えると、まず初心者は崩壊箇所の手前までで登ってきた登山道を帰ったほうが安全です。
よくあるパターンで、何回かこのルートを通ったことがある自称ベテランが初心者を連れて大丈夫と言いながら登ってしまうことがよくあります。

しかし、自然に入るということはそれなりの危険に対するリスクを考えて入るわけですから、今の状態のこのコースはあまりにリスクが大きすぎます。
こういうリスクで自己責任の意味を取り違えないでください。

繰り返しますが、崩落箇所は次にいつ崩れてもおかしくないということです。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Face book「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/pages/category/Travel-Service/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

昨年よりガイドの資格取得者およびこれから取得しようとする山好きによりFacebook「大山プロガイド協会」を立ち上げました。
不定期で更新していますのでぜひご覧ください。
メールアドレスは daisen.pro@gmail.com
登山に関するお問い合わせは遠慮無くどうぞ。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

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ユーザーの登山記録から