大山 | 大山プロガイド協会

元谷ルートに蜂の巣あり、夏道登山道往復が安全。ユートピアと砂すべりもオススメしません

シモツケの基準木(7合目)(2020.06.24 休暇村 奥大山)
シモツケの基準木(7合目)(2020.06.24 休暇村 奥大山)
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日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月19日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

登山道の状況

6月17日(水)現在の大山登山道の最新情報をお知らせします。

■夏道の状況
山頂避難小屋、6合目避難小屋はいずれも緊急時以外は中に入ることができません。
すなわち避難小屋を使わないという前提をご理解の上、登山してください。

今まで色んな工事を登山道を含めて山頂付近でも行われてきましたが、今回は従来と違い、かなり強引に工事を進めている感が否めません。
登山される方は山頂トイレの件も含めて十分にお気をつけください。

■登山道のハチ情報
6合目下の分岐から元谷ルートを推奨しているようですが、元谷を渡りきって登山道の看板に従って左へ下りていくとオオスズメバチの巣が地中付近にあるようです。
先週鳥取県には報告しておりますが、見つけにくいところに張り紙がある程度の処置です。
どうも駆除はしないような雰囲気です。
ということは県が推奨する登山ルートを下山していくとちょっと怖い目に合うということになります。
登山者のみなさんお気をつけください。

プロガイドとしては、今年の場合は駆除しない限りは夏道をそのまま下山したほうが安全だと思うのですが。

■大山ユートピアの崩落ヵ所についての続報
上宝珠超手前の岩場の泥壁がかなり崩落しました。
先週の大雨でさらに状態が悪くなっていないかどうかを大山プロガイド協会でチェックをしてきました。
思ったほどの崩落はなく、逆に登山者が通行していることにより、ある程度は崩落時よりは安定しているように錯覚してしまう状況です。

しかし右側はおよそ70度ぐらいの壁なので、足を踏み外すとなすすべもなく転がり落ちてしまいます。

ここで怖さを感じた時、引き返す勇気が判断の分かれ目になると思います。

期間限定の砂すべりルートは今回の大雨でかなり影響を受けているので、下山時もここを
通らないといけないということを念頭に置いてください。
従って初心者はここで引き返したほうが無難です。

くれぐれもお伝えしますが、岩場ではなく泥壁の上に浮石が乗っかっている状態です。いつ崩れてもおかしくありません。
度胸があるかないかというレベルの話ではありませんので状態をよく確認をしてください。

なお「大山プロガイド協会」のFacebookにて通過時の動画をアップしています。わかりやすいのでぜひご覧ください。

■上宝珠越からの砂すべりルート
今回の大雨で雪渓の上に乗っていた砂利がかなり流れて薄くなっています。
ということは歩くと下部の硬い雪渓がでてくるために転倒の恐れが大です。
砂利の粒が小さいうちはまだいいのですが、砂すべりの下部まで下りるとこぶし大かそれ以上の岩が堆積しており、非常に不安定です。
ようやく最終堰堤までたどり着くと、最下部の20号堰堤まで延々と不安定な河原歩きが続きます。
20年近く前までは大屏風岩下部の堰堤工事を行っていたため工事用道路が最終堰堤から続いており歩きやすかったのですが、現在は上級者ルートといっても差し支えないぐらいの状態です。
また危険であるために国土地理院の地図からも消去しています。
昔の登山地図だと点線で残っている場合がありますが、私たちが歩いているのは山道です。
天候状態等により変化があって当たり前ですので、以前は良かったは山では通用しません。

たぶん上級者でもかなり苦しいと思いますので、通らないことをお勧めします。初心者はまずあきらめてください。
プロガイドとしての私見です。

■烏ヶ山の登山道通行止め
キャンプ場からの登山道を森林整備のため、6月半ばから7月末辺りまで通行止めとなります。
新小屋峠からのルート往復をご利用ください。
正式な開始日はまもなくとしかお伝えできませんが、天候次第ですが来週辺りには通行止めとなる見込みです。

新小屋峠のルートは1230ピークの下辺りまで草刈整備を済ませました。
ここより上部は国立公園の特別保護地区となりますので草刈等はできません。
本来の登山道は朝露に濡れたり、多少の藪漕ぎをするのが当たり前ですので、山を楽しみながら登ってみてください。

キャンプ場からのルートはこの工事期間中に多少の草刈を大山プロガイド協会にて実施する予定です。

登山装備

登山装備が基本です。

注意点

■登山中の注意事項
・熱中症
この件につきましては「大山プロガイド協会」のFacebookをご覧ください。(下記参照)

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Face book「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/pages/category/Travel-Service/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

昨年よりガイドの資格取得者およびこれから取得しようとする山好きによりFacebook「大山プロガイド協会」を立ち上げました。
不定期で更新していますのでぜひご覧ください。
メールアドレスは daisen.pro@gmail.com
登山に関するお問い合わせは遠慮無くどうぞ。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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