大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

「日本一開花が遅い桜」チシマザクラが開花。姿見周辺ではキバナシャクナゲをはじめとする高山植物が続々と開花中

「日本一開花が遅い桜」咲く(2020.06.19 旭岳ビジターセンター)
「日本一開花が遅い桜」咲く(2020.06.19 旭岳ビジターセンター)
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天気・気温

06/23(火) 姿見 12:00現在 曇り。気温11℃、風速3m/s、視界良
旭川市の天気予報
明日
11℃
4℃
明後日
曇のち晴
14℃
4℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 12:00発表
帯広市の天気予報
明日
曇時々晴
16℃
8℃
明後日
曇時々晴
17℃
6℃
日本気象協会提供 2024年4月20日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

旭岳ロープウェイは2020年6月13日(土)より、感染症予防を講じた上で営業を再開しました。
始発9時~終発17時(下り最終)、運行間隔は20分です。例年より間隔を空けての運行となっています。乗車に際しては、マスクの着用・手指消毒をお願いしています。また体調のすぐれない方は利用をお控えください。
なお、6月29日(月)~7月4日(土)は整備点検のため再度運休となります(整備点検期間は作業の進捗により遅延となる場合があります)。

6月20日に旭岳の山開きが行われ、ビジターセンター玄関の左手に携帯トイレ回収BOXを設置しました。携帯トイレはビジターセンターでも販売しています。登山の前に是非お買い求めください。

登山道の状況

[ビジターセンター周辺の散策路]
・ビジターセンター周辺では「日本一開花が遅い桜」、チシマザクラが開花しています。本数が少ないので、ご覧になりたい方はビジターセンターのスタッフにお声掛けください。場所をお教えします!
・クロスカントリースキーコース(湿原探勝路)ではイチゲや サンカヨウ サンカヨウ などが楽しめます。コース上の水も引き、長靴なしでも散策が楽しめます。

[姿見〜旭岳周辺]
・姿見周辺ではメアカンキンバイやキバナ シャクナゲ シャクナゲ など高山植物が開花しています。姿見周辺の散策路にはまだ雪が残っているため長靴がおすすめです(ビジターセンターやロープウェイ山頂駅にて有料レンタルあり)。
・旭岳の標高は北アルプスの山々のような3000mという標高ではありませんが、緯度が高いため、山の条件としては本州の3000m級山岳と同様か、スケールからそれ以上の厳しさがあります。ビジターセンターなどで最新情報を得て行くようにしましょう。
・たとえ入山開始時に晴れていても天気が急変し、一気に視界不良となるケースは頻繁にありますので入山される方はくれぐれもご注意ください。「道がわからない。」「道に迷った。」は山岳遭難の状態ですので直ちに警察への救助要請が必要です。無理のない計画、十分な装備、事前の天候確認など、事故のない安全で快適な登山を心掛けてください。
・旭岳温泉から姿見に向かう天女ヶ原湿原登山道は老朽化した木道やヤブが立ち上がった悪路や道が不明瞭な箇所があるため、この時期は地理勘のある山慣れた方向けです。

登山装備

・旭岳をはじめとする大雪山山系では残雪期を含む積雪期、滑落事故が頻発しています。道迷いや雪崩事故がニュースで取り上げられやすいのに対し滑落事故はあまり報道されませんが、事故の件数は非常に多いです。なだらかな山の見た目だけで判断せず、滑落を防ぐ装備と使い方を習得の上、お越しください。
・入山の際は、コンパス・地図は必ず持って、くれぐれも気をつけて入山してください。

注意点

白雲岳避難小屋は、小屋の建て替え工事のため、2020年は平日にテント場のみ使用可能です(テント使用時の協力金:300円)。平日であっても土日休日の前日は利用できません。テント場には小屋建て替えのための資材が置かれ、プレハブが建ちます。工事期間中はテントを張ることができるスペースがいつもより狭くなり、小さなテントでも20張程度の広さしかありません。
最新情報は白雲岳避難小屋のFacebook等で随時発信されるそうです:https://www.facebook.com/hakuundake.hinangoya/

黒岳石室ならびに、野営指定地共に2020年は管理人を常駐しての運営はいたしません。また、物販や寝袋のレンタルも行いません。黒岳石室については無人避難小屋としての扱いとなり、緊急時の避難場所としてのみ開放いたしますが管理人は常駐しませんのでご自身の責任でご利用ください。黒岳野営指定地は利用可能ですが、混雑することが予想されますので余裕を持った登山計画をお願いします。

お知らせ

■旭岳ビジターセンター(TEL:0166-97-2153)
HP:https://www.asahidake-vc-2291.jp/
Facebook:https://ja-jp.facebook.com/asahidake.vc/

入館にあたってはマスク着用、手指消毒のご協力をいただき、発熱・咳などの症状のある方は入館をお控えください。また館内の混雑状況によっては入場規制を行う場合がございます。皆様のご理解・ご協力の程よろしくお願い致します。

[ツアー・イベント情報]
■「しぜんかんさつ会」は、規模を縮小して再開しました。
新型コロナウィルス感染症対策の為、通常より更に少人数で開催します。また、6月中は東川町内在住・在学・在勤者限定での試行期間となります。詳細はお問い合わせください。

■「忠別川支流 "熊の沢" リバースルーウォーク」
熊の沢は、旭岳温泉湯の沼を源頭とし、天人峡に流下する川です。忠別川の渡渉と旭岳温泉への詰めあがりにやや“癖”がありますが、途中延々続く滑滝はクワウンナイの滑を経験した方でもきっと満足されると思いますが、日帰りで遡行できるのも大きな魅力です。今回はスノーボーダーとしても有名な中川伸也氏にガイドをお願いしました。
・開催日:2020年7月25日(土)※荒天時等の予備日:7月26日(日)
・集合時間/場所:7:00 旭岳青少年野営場(歩行時間は5〜7時間を想定)
・解散時刻/場所:15:30頃 旭岳温泉
・参加費:9,500円(傷害保険料込)
・定員:5名
・ガイド:中川伸也 氏(NATURES)
・申込み/お問い合わせ:0166-97-2153 旭岳ビジターセンター 担当:菊地
※7月20日(月)17時までにお申し込みください
※履物や保険は渓流遡上に対応したものが必要です
※新型コロナウイルス感染防止に留意し、少人数で実施します。沢登りの難易度は低いですが、一般登山道よりも滑ったり転んだりしやすいことをお含みおきください。参加希望のお申し込みに対して、登山経験や装備、年齢、加入保険等で参加を判断させていただく場合があります。装備や経験等で心配な方は、上記問い合わせ先までご相談ください。

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

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大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

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大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

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トムラウシ山 標高 2,141m

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