甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

感染症対策して営業中(小屋泊、テント泊とも要予約。売店なし)。黒戸尾根はほぼ融雪

黒戸尾根のコイワカガミ(2020.06.18 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
黒戸尾根のコイワカガミ(2020.06.18 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

6/22 雨、10:00の気温5.4℃

早朝から冷たい雨が降り、時折冷たい北風の吹いていました。
6/21晩に宿泊した登山者が、早朝小屋を出発して山頂まで登り、09:00頃に戻って来られました。
山頂付近は雨風共に強く、気温も低くて大変だったそうです。
おそらく、今朝の山頂付近は、氷点下近くまで気温が下がったのではないかと思います。

ここ2〜3日は、寒い日が続いていますが、それ以前は気温の高めな日が続いたようで、小屋営業再開のために入山した6/18には、5合目〜小屋間の イワカガミ イワカガミ が丁度見頃を迎えて、とてもきれいでした。

マイヅルソウも咲き始めました。とても小さな花です。
イチヨウランも見掛けました。花の数は多かったですが、今年はやや小振りな印象でした。
これらの花々は、冷涼な高山の環境でしか生きていく事の出来ない花達です。
決して持って帰ったりする事無く、眺めるか写真を撮るだけで楽しんでください。

登山道の状況

■黒戸尾根 6/22 
黒戸尾根登山道は通行可能です。

小屋から上の登山道は、ほんの数メートル雪を踏む箇所があるだけで、滑り止めは使わなくても大丈夫だそうです。
そうは言っても3000メートル級の上部は岩稜の山ですので、雪が無いからと油断せずに気を付けて歩くようにして下さい。

登山装備

3000m級山岳の、まだ夏山前の登山装備が基本です。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
予約と問い合わせ 090-3226-2967 
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。今季はテントも予約必要です。
・冬も通常営業しています。

■6月19日より営業を再開しています。
今シーズンは、小屋のご宿泊(定員8名)、テント場(最大20張り)ともに、「完全予約制」とさせていただきます。

詳しくはこちらをご覧ください(小屋やテント混雑状況もわかります)
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

​皆さまにはいろいろとご協力を仰がねばならないシーズンです。
​予約前にこちらにもぜひ目を通してください
https://www.kaikoma.info/withcorona

■今シーズンは七丈小屋の売店営業はありません。
今シーズンは水場とトイレのみ利用が可能です。
(例年のように日帰りの皆様を中心に売店でドリンクや軽食を補充される方が多いですが今季はできません)
最後のドリンク入手可能ポイントは、駐車場脇の売店「おじろ」の自動販売機となります。ご注意ください。

昨年の今頃の様子は?

小屋より上は雪あり慎重に。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付4/7の13時~)2023.04.07

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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