飯豊山 | 飯豊山・天狗平ロッジ

稜線の避難小屋は、今年は管理人が常駐していません。稜線ではクマの目撃情報あり、注意しましょう。

石転ビ沢・北股沢出合黒滝付近の残雪状況(2020.08.13 飯豊山・天狗平ロッジ)
石転ビ沢・北股沢出合黒滝付近の残雪状況(2020.08.13 飯豊山・天狗平ロッジ)
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天気・気温

08/21(金) --
会津若松市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
新潟市中央区の天気予報
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明後日
22℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

7月の豪雨で、傾いて通行止めとなっていた、ダイグラ尾根取り付きの桧山沢吊り橋ですが、8月11日に補修が終了し、通行可能になりました。

8月14日、梅花皮小屋から御西小屋に向けて縦走していた登山者が、御西小屋の約200m手前で体長1mほどのクマに遭遇したとの報告がありました。クマが向かってきたので登山者はストックで応戦、その際、登山道外に転落してクマはそのまま姿を消したとのことです。
今の季節はクマの餌が最も少なくなるため、クマは高山帯に登り、残雪周辺の柔らかい高山植物を食べている光景がよく観察されます。今回の事案の詳細は不明ですが、視界がない時の登山に当たっては留意くださるようにお願いします。

林道を中心にイヨシロオビアブ(コシジロ・メジロなどとも呼ばれる)が大量に発生しました。8月7日櫛形山脈石切コース駐車場では、車に突撃してくるアブの群れの激しい激突音で、車が冷えるまで外に出ることができませんでした。このアブは炭酸ガスと熱に反応し、沢沿いの林道に発生します。そのため尾根に上がると次第に少なくなっていきます。

天狗平ロッジは予約の方限定で開設しています。なお、感染対策として、利用者人数を制限し、寝具の貸し出しは行っていません。また、隣接する飯豊山荘は、日帰り入浴のみの営業となっています。

※稜線の避難小屋について
御西小屋、梅花皮小屋、門内小屋、頼母木小屋では管理人は常駐をしていません。マスクを着用の上、お互い譲り合ってご利用ください。
なお管理人が不在の時の箱を設置していますので、定められた額を投函くださるようお願いします。
なお、幕営スペースは梅花皮小屋が4張、御西小屋が7張しかありません。

登山道の状況

飯豊山は、まだ残雪が残っている箇所があります。場所によっては、アイゼン・ピッケルなど、雪に対する装備が必要になります。

・天狗平(登山口)~梶川尾根~扇ノ地神~北股岳~梅花皮小屋間の登山道上の残雪は消えています。
・梶川尾根、丸森尾根の登山道は刈り払いが終了し、歩きやすくなっています。
・ダイクラ尾根の桧沢吊橋は通行可能となっています。
・石転ビ沢は、雪渓の崩壊が続いています。各自でルートを探し道のないガレ場の通行になります。熟達者以外の入渓はご遠慮ください。以下URLで、現在の状況をご確認ください。
https://www.ic-net.or.jp/home/iide/2020isikorobi.html
・稜線では、クマの目撃情報が出ています。注意して歩いてください。御手洗ノ池~天狗ノ庭間に2か所残雪が登山道を覆っています。御手洗ノ池から200m程天狗ノ庭に向かった所、幅10m高さ5mが道をふさいでいて通行が難しくなっています。草付きを慎重に通れば問題ありません。
・御西小屋の水場が露出し、利用できるようになっています。
・加治川治水ダムより先の林道は崩落による危険個所が多数存在し、一般の方の通行は禁止。湯の平登山道に吊り橋をかける予定もなく、おおいん尾根ルートについては通行禁止。

※西会津町より登山に関する警報がでております。
飯豊山・鏡山への登山はお控えくださいとこことです。
https://www.facebook.com/nishiaizu.kanko/posts/3450008285023203

詳細は「飯豊朝日連峰の登山者情報」をご覧ください。
https://www.ic-net.or.jp/home/iide/

注意点

※飯豊山への入山に際して

南アルプスなどの山小屋が閉鎖されたため、飯豊朝日連峰に計画変更を考えている、という問い合わせが多くなっています。飯豊朝日連峰における稜線などの山小屋は閉鎖されていませんが、これは避難小屋という性格上、「閉鎖していない」ということで、感染対策が実施されているということではありません。

避難小屋は予約制が取れないため、登山者が例年並みに来訪した場合は
 ・畳1枚に2名程度のスペース
 ・食堂などはないので横になっている方の枕元で炊事や食事を行うという状態になります。
 ・窓やドアは締め切っていることがほとんど。
 ・ドアやトイレのノブは消毒されないまま。
 ・手洗い用の水の確保が難しい小屋も多い。
という3密状態となり、クラスターの発生が予想されます。つきましては下記のことにご留意ください。

★朝日連峰の稜線でテントを張ることは全面的に禁止されています。
★飯豊連峰では山小屋の近くに数張りの幕営スペースがありますが、今年は幕営希望者が殺到し、貴重な周氷河地形や高山植物の破損が懸念されています。管理人が不在の場合は幕営しないでください。
★ むやみやたらに石鹸や消毒液を使用すると、貴重な生態系に影響を与えることが想定されます。適切な使用に留意してください。
★ 感染リスクの関係で、地上隊・航空隊ともに山岳救助活動の行動が制限されています。コロナ感染以外の事案においてもリスクも高くなっていることを理解ください。
★ 登山を行う場合は、下記の山岳医療救助機構の提案を実施して「感染しない、感染させない、遭難しない」の3ない登山を行ってください。対応できない場合は、今年の登山を控えてくださるようお願いいたします。

お知らせ

その他詳細は「飯豊朝日連峰の登山者情報(http://www.ic-net.or.jp/home/iide/)」へ。

昨年の今頃の様子は?

4月28日に倉手山登山口と大日杉小屋までの車道が開通予定、開通時刻にも留意ください。2023.04.27

足ノ松尾根のアプローチ道路が通行止め、足ノ松尾根登山道は当面の間、通行不可2023.05.11

飯豊山・天狗平ロッジ周辺の過去の様子

  • 登山ポストが設置されました
  • 開設準備を待つ倉手山登山口
  • 2023年12月30日の頼母木小屋の様子
  • 10月22日撮影、丸森尾根標高1,100m付近にて
  • 崩壊が進む石転ビ沢
  • 梅花皮小屋から撮影した石転ビ沢。融雪が進んでいる
  • 石転ビ沢を見上げる
  • 御西小屋へ続く主稜線の様子。御西小屋に資材を運ぶヘリから撮影したもの
  • ダイクラ尾根の吊り橋は、まだ掛かっていません
  • 石転ビ沢遠望
  • 国民宿舎飯豊梅花皮荘から飯豊連峰

飯豊山・天狗平ロッジ

電話番号:
090-5846-1858
連絡先住所:
山形県西置賜郡小国町

地図で見る
http://www.ic-net.or.jp/home/iide/

施設の詳細を見る

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 飯豊連峰主稜の中央部に位置しており、西面、新潟県の加治川を遡る赤谷道と、東面、山形県の長者原から石転ビ沢の大雪渓をつめるコースが交わった頂点で、明治時代の地図には三国岳と書かれ、地元では桧山や植物名のフスマ岳ともいわれたが、胎内マタギが呼称した「加治川の北股」にちなんで、昭和の初めに北股岳と命名されたいきさつがある。  東に連なる梅花皮岳(かいらぎだけ)との鞍部を十文字鞍部と呼び、梅花皮小屋があって、連峰縦走のキーポイントとなっており、付近でクロユリが発見された。  昔は赤谷口が越後側唯一の飯豊山登拝道で、露天風呂の湯ノ平温泉を経て、飯豊川の渓谷に沿った峻険な道をたどったが、現在は「オオインの逆峰」と呼ばれた中峰尾根に道が開かれ、北股岳の肩に達する。  国立公園指定後には、連峰北端の杁差岳に至る縦走路や、足ノ松尾根道、丸森尾根道が伐開され、門内岳や杁差岳に山小屋が建設されて、無雪期は登山者で賑わっている。  登山コースは、山形県側からは長者原から飯豊山荘、石転ビ雪渓経由6時間弱、新潟県側は東赤谷から湯ノ平温泉経由11時間強で山頂へ。飯豊山頂からは4時間で北股岳山頂へ。

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