大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

山は徐々に色づきはじめました。秋の花もまだ楽しめます

姿見、裾合平ともに紅葉も見頃を迎えています(2020.09.24 旭岳ビジターセンター)
姿見、裾合平ともに紅葉も見頃を迎えています(2020.09.24 旭岳ビジターセンター)
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天気・気温

09/10(木) 姿見 12:00現在 雨。気温13℃、風速8m/s、 視界良
旭川市の天気予報
明日
雨時々曇
14℃
9℃
明後日
曇のち晴
24℃
8℃
日本気象協会提供 2024年4月24日 18:00発表
帯広市の天気予報
明日
雨のち晴
11℃
8℃
明後日
28℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月24日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

お問合せが増えている紅葉の状況ですが、徐々に色づきはじめ、秋の花もまだ楽しめます。全体の色づきとしてはまだまだですが、綺麗に色づいている部分もあります。
今週末から気温が下がる予報ですが、紅葉も一気に進むでしょうか。山も気温が下がりますのでお気をつけください。

登山道の状況

[姿見〜旭岳周辺]
・旭岳の標高は北アルプスの山々のような3000mという標高ではありませんが、緯度が高いため、山の条件としては本州の3000m級山岳と同様か、スケールからそれ以上の厳しさがあります。ビジターセンターなどで最新情報を得て行くようにしましょう。
・たとえ入山開始時に晴れていても天気が急変し、一気に視界不良となるケースは頻繁にありますので入山される方はくれぐれもご注意ください。「道がわからない。」「道に迷った。」は山岳遭難の状態ですので直ちに警察への救助要請が必要です。無理のない計画、十分な装備、事前の天候確認など、事故のない安全で快適な登山を心掛けてください。

[姿見〜裾合平〜中岳温泉周辺]
・9月4日に姿見~裾合分岐登山道でクマの目撃情報がありました。散策の際は注意を怠らないようにしてください。姿見~裾合平方面の登山道は、ヒグマの目撃や痕跡が少なくない場所です。クマ鈴やホイッスルの携行で100%遭遇を防げるわけではありませんが、少しでもお互いの身を守るためにも、人間側ができる対策は万全にして登山にお出かけください。
・木道は壊れている部分が多く、ボルトなどが飛び出しているので気をつけてください。

[天女ヶ原湿原登山道]
・地理勘のある山慣れた方向きで、登山装備が必要です。山道ではないところに踏み跡が多く付いていて惑わされやすく、道迷いの危険があります。

登山装備

・入山の際は、コンパス・地図は必ず持って、くれぐれも気をつけて入山してください。
・裾合平〜中岳温泉方面の登山道には水たまりがあり、道の上に水が流れることもあるため、防水の長靴がおすすめです。

注意点

紅葉時期の中岳温泉に、期間限定で携帯トイレブースが設置されています。設置期間は9月9日(水)から9月20日(日)まで。携帯トイレは旭岳ビジターセンターで購入いただけます。使用済み携帯トイレは旭岳ビジターセンター玄関前の回収ボックスへお願い致します。


白雲岳避難小屋は、小屋の建て替え工事のため、2020年は平日にテント場のみ使用可能です(テント使用時の協力金:300円)。平日であっても土日休日の前日は利用できません。
最新情報は白雲岳避難小屋のFacebook等で随時発信されるそうです:https://www.facebook.com/hakuundake.hinangoya/

黒岳石室ならびに、野営指定地共に2020年は管理人が常駐せず、黒岳石室は無人避難小屋として緊急時の避難場所としてのみ乗りようとなります。黒岳野営指定地は利用可能ですが、混雑することが予想されますので余裕を持った登山計画をお願いします。
詳細はこちら:https://sounkyo.net/common/img/news/news_20200605_170959.pdf

お知らせ

■旭岳ビジターセンター(TEL:0166-97-2153)
HP:https://www.asahidake-vc-2291.jp/
Facebook:https://ja-jp.facebook.com/asahidake.vc/

入館にあたってはマスク着用、手指消毒のご協力をいただき、発熱・咳などの症状のある方は入館をお控えください。また館内の混雑状況によっては入場規制を行う場合がございます。皆様のご理解・ご協力の程よろしくお願い致します。

[ツアー・イベント情報]
■「しぜんかんさつ会」は、規模を縮小して再開しました。
新型コロナウィルス感染症対策の為、通常より更に少人数で開催します。詳細はお問い合わせください。

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

北海道 / 石狩山地

大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

北海道 / 石狩山地

大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

北海道 / 石狩山地

トムラウシ山 標高 2,141m

 大雪山国立公園のほぼ中央にどっしりと構えた雄大な山だ。沼ノ原、五色ガ原辺りから眺めた、うずくまるスフィンクスのような姿は、強く印象に残る。  その頂上に近づけば、日本庭園、トムラウシ庭園、黄金ヶ原などと呼ばれるお花畑と沼がみごとに配置されて、訪れる人の目を充分に楽しませてくれる。上部は巨岩が積み重なった複雑な地形で、赤ペンキの標識に導かれて立った頂上から眺める360度の山岳展望は、この山ならではのものだ。  トムラウシの意味はアイヌ語の「花の美しい所」とする説もあるが、他の山と同じくここに発する川の名に由来するとすれば、「水垢の多い所」と解釈されることになる。アイヌ語のデリケートな発音に適当にカナを当てはめたために生じた混乱である。  どちらから登るとしても人里から遠いが、ストレートに登れるのは南方のトムラウシ温泉からの道だ。新得町から車で1時間あまり入ったこの温泉から、頂上まで6時間以上。日帰りは可能だがかなりの長丁場だ。それに、この山を単独で登ってくるだけでは、宝の山に入りながら手ブラで帰るようなものだ。トムラウシには、やはり何日かの縦走のあとに到達するのが望ましい。  一番人気のあるのは、北の表大雪方面から登ってくるコース。健脚者なら途中1泊でも可能だが、花を眺めながら、のんびりと2泊はしたい。3泊目はトムラウシと化雲岳(1954m)のコル東方のヒサゴ沼避難小屋泊まりとすれば、約2時間30分で頂上だ。この小屋は夏山シーズン中は満員で入れないこともしばしばあり、テント持参の方が望ましい。  また、南の十勝岳方面からの道もある。オプタテシケ山からの長い下りがこのコースのポイントで、やはり最低でも3泊は必要だろう。遠く石狩岳から縦走して登ってくるのは最良のコースだが、最低でも3泊はしたい。ただし、石狩岳―沼ノ原東側鞍部間の通称「根曲り廊下」は、ササが伸びて廃道に近い状態になっている。  大正9年に登った大島亮吉の名文で知られるクワウンナイ川は途中1泊だが、沢登りの経験者でなければお勧めできないのが残念である。  下山は化雲岳から天人峡への道が一般的。登るとすれば、ヒサゴ沼まで8時間の長い道だが、それでもトムラウシ温泉に次ぐ短いコースでもあり、登山口の交通の便もよい。  この山の初の積雪期登頂は大正15(1926)年5月、北大山岳部により達成された。十勝岳から短い夏用スキーを駆っての縦走行であった。

ユーザーの登山記録から