甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

9/15から11月予約受付開始。例年紅葉は山頂で10月上旬~。北沢峠のバスは今季運休

テントサイト付近の色づきはじまりました(2020.09.28 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
テントサイト付近の色づきはじまりました(2020.09.28 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

毎日のように晴天が続いた8月でしたが、9月は変化の激しい天候となっております。
これから紅葉が楽しみなシーズンでもありますので、皆さまぜひ黒戸尾根におでかけください!

■11月の営業につきまして
9月15日(火)の13時より、11月末日までのご予約の受け付けを開始いたします。
11月末日までも小屋の宿泊定員は12名、テント泊も30名または20張を上限とさせていただきます。
こちらのご予約&混雑状況のページをご覧の上、ご予約をお願いいたします。
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

よっぽど大きな寒波が来ない限りは、11月いっぱいは小屋に水が導けます。
ただしこの頃になると小屋付近でも氷点下となります。
少し厚めのシュラフや防寒着を持ってきてください。

標高差のある黒戸尾根では、紅葉シーズンが頂上付近で10月上旬頃から始まり、麓に降りてくる11月中旬頃まで楽しめます。
これまでの雪の傾向ですが、10月中下旬に初雪となりますが、根雪にはならず11月上旬頃には一旦ほとんど消えることが多いです。しかし登山をされる皆さまには、チェーンスパイクの携行を強くおすすめしております

※七丈小屋でのご宿泊は、政府のGotoトラベルキャンペーンの対象になりません。

■クマ目撃情報あり 注意
9/8笹の平分岐〜黒龍様付近で朝9:00台にクマを目撃したという情報をいただきました。
登山の際は鈴や笛を使う、時折、声を出すなど、クマとの不意な接触を避ける工夫をしていただくようお願い致します。
実りの秋となり、クマの行動も活発になってきます。トラブルのないよう、注意をしながら、秋の登山をお楽しみください。

■昨年秋~初冬の甲斐駒ヶ岳
昨年11月15日 山頂付近に雪がついていますが、このときはまだアイゼンが役に立たないぐらい少ない積雪量です。チェーンスパークのほうが有効でしょう。五合目から小屋までも、チェーンスパイクの出番があるときがあります。
この頃になると紅葉シーズンが終わり、山は本当に静かになります。
静かな登山をされたい方にはおすすめです。

昨年の11月29日は、もう頂上付近は完全な雪山の世界でした。
雪山の装備でお出かけください。

登山道の状況

■黒戸尾根 大きな支障の連絡はありません

■釜無川林道から鋸岳方面 登山道+林道は最新情報を得て

■ご注意ください!
黒戸尾根、日向八丁尾根ともに多くの登山者を迎えておりますが、北沢峠からのバスは長野側、山梨側ともに今年は運休です。

北沢峠からバスでの下山はできませんのでご注意ください。また伊那市より登山の自粛要請も出ております。伊那市の山小屋の営業もありません。仙丈ヶ岳方面への登山につきましても、地元自治体のメッセージに耳を傾けていただきたく、よろしくお願いいたします。

加えて広河原へのバスやタクシーの運休や登山道の利用禁止、北岳方面の山小屋の休業も決まりました。甲斐駒ヶ岳から鳳凰三山方面への縦走はできますが、広河原へのエスケープができないことを念頭に計画を立ててください。

また南アルプス全体で多くの山小屋の営業がない状況です。ご注意ください。​

・長野県側伊那市 2020年(令和2年)南アルプス林道バス【全面運休】
http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

・山梨県側南アルプス市 令和2年度南アルプス市営バス事業休止について
https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/mycar_bus_taxi_tozan.html

・伊那市より登山の自粛要請
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_tozan/mountainlovers.html

・伊那市の山小屋営業ありません。
https://www.ina-city-kankou.co.jp/yamagoya/

・北岳方面の山小屋休業
https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/8193.html

登山装備

3000m級山岳の秋山登山装備が基本です。
防寒具雨具は必携です。

注意点

最近小屋への到着が遅くなるお客様が増えています。
今年は登れる山が限定されており、入山出来る山を求めてこの黒戸尾根を登って来られるお客様も多いかと思います。

山に行きたいお気持ちはとても良く分かるのですが、今一度ご自身の体力、経験、装備を良く見つめ直して、無理の無い計画で登山をお楽しみ頂きたいと思います。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
感染症対策の上、テント、小屋泊ともに完全予約制にて営業中
ホームページトップに、小屋の利用の注意(必読)、予約状況のリンクがあります。

七丈小屋からのお願いも御覧ください
https://www.kaikoma.info/post/%E3%80%90%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%80%91%E4%B8%83%E4%B8%88%E5%B0%8F%E5%B1%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84

・予約と問い合わせ 090-3226-2967 
※電波不良時や作業中などの場合は、電話に出られないことがあります。
・宿泊は予約制です。今季はテントも予約必要です。

■今シーズンは七丈小屋の売店営業はありません。
今シーズンは水場とトイレのみ利用が可能です。
(例年のように日帰りの皆様を中心に売店でドリンクや軽食を補充される方が多いですが今季はできません)
最後のドリンク入手可能ポイントは、駐車場脇の売店「おじろ」の自動販売機となります。ご注意ください。

■12月以降も営業予定
現在のところ営業継続することを前提に準備を進めております。
営業規模や内容はこれまでと大きく変わる点は出てくると思いますが、雪の甲斐駒ヶ岳を登山される方のサポートが少しでもできればと思っております。

■小屋のオンラインショップ
https://kaikoma.theshop.jp/

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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