谷川岳ロープウェイは10月31日までの運休が決定。現在は西黒尾根のみ通行可能ですが、初心者には不向きのルートです
天気・気温
山と周辺の状況
・この連休は雲が多いながら、晴れ間もあり、まあまあの天気となりました。山頂付近の朝方の気温は4℃まで下がる日もあり、山麓では比較的暖かいですが、本日は朝の気温が15℃と例年並みになってきました。稜線付近も色の違いがはっきり分かるほど低木が色付きはじめました。
・谷川岳ロープウェイまでの国道が崩落していましたが、補修が終わり、国道291号の通行止めは解除となりました。ロープウェイ自体の営業は、10月いっぱい運休が決定しましたが、ベースプラザ、駐車場としての営業は再開されました。
登山道の状況
[天神尾根]
・通行不可です。田尻沢(田尻尾根下部)が大きく崩壊し非常に危険な状態です。重機による復旧作業中につき通行できません(ロープウェイが使えないため天神尾根も田尻尾根や田尻沢につながるため通行不可となります)。
[西黒尾根]
・通行可能です。ただし初心者厳禁! 現在、登山者がこのルートに集中するため落石の誘発や滑落遭難には充分注意して下さい.
・西黒尾根は下山には不向きのルートです(矛盾しているようですが豪雨後の現在は基本的には西黒尾根でしか下山できません)。下山遅れや滑落の遭難が多発しています。
[巌剛新道]
第一見晴らしより下部に土砂やガレなどで登山道が覆われている箇所が2箇所ほどあります。通行は可能ですが非情に歩きにくいです。上部の沢地形に崩壊地あり滑落、落石に注意!
[その他]
・新道、マチガ沢の橋が流されてしまい現在は渡渉するようになっています。新道、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢は通行可能。旧道マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢も通行可能です。
・芝倉沢から先の旧道は武能沢周辺が崩壊、崩落など危険度が高い場所があります。蓬峠や清水峠へは新道をお勧めします(渡渉点の増水や崩落に注意)。
・馬蹄形や主脈縦走路は異常なく通行可能ですがエスケープルートは通行できるか不明です(各沢で崩落が確認されているため)。
登山装備
・気温が低くなってきています。山頂は10℃以下になる日もあり、風や雨など天候によっては体感温度は0℃近くになります。日帰りの登山であっても防寒対策をしましょう(グローブ必携)。
・今の季節は夕立、落雷が多くなります。登山開始を早めなるべく早めに下山する事。天候の急変に備えレインウェアは絶対に装備。天気予報では予測できません。
注意点
・沢での遭難事故が連続しています。万が一に備え登山カードには人数やコースなど出来るだけ正確な情報を書いてください。迅速な救助の為ご協力をお願いします。
・熊穴沢避難小屋上部の鎖場で下山時の転倒による遭難も発生しています。特に下りに身体の疲れから、集中力が散漫になり、遭難になるケースが非常に多いです。下りでしっかり時間を取れるようにしましょう。
お知らせ
指導センター付近に駐車場はありません(ゲートの脇の広場は警察車両や緊急車両用のスペースになっているので停めないでください)。
指導センターの休憩舎は24時間利用できます。渇水によりトイレは使用できません。建物前の湧き水も枯れています。水は必ず持参してください(湧水は生水です。水質検査はされていません)。
■小屋の情報
[肩ノ小屋]
外のトイレ利用可(協力金100円)、宿泊は完全予約制、売店は不定休です。利用予定の際は事前に電話などで確認しましょう。利用の際はマスク着用、アルコール消毒など登山者自身で感染予防を徹底してください。
[大障子避難小屋]
閉まりづらいものの、扉の修復が終わったので問題ありません。
[オジカ沢避難小屋]
基礎とシェルターを番線で固定したので、振れはなくなりましたが完全に固定できてはいない状態なので、できれば使用は避ける計画のほうがよいです。
昨年の今頃の様子は?
各登山道は融雪が進んでいます。踏み抜き箇所も増えてきました2023.03.21
今年はマンサクがきれいに咲いていてよく目立ちます。その他の新芽も山を彩っています2023.03.28
天神尾根は山頂付近の地面が出てきましたが他はほぼ雪道です2023.04.04
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽