北八ヶ岳 | 北横岳ヒュッテ

単独行の方が多くなっています。そのリスクを十分理解した上で入山してください

残照の樹氷と蓼科山(2021.01.10 北横岳ヒュッテ)
残照の樹氷と蓼科山(2021.01.10 北横岳ヒュッテ)
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天気・気温

01/17(日) ヒュッテ周辺(標高2,400m)最低気温-20℃~-10℃、最高気温-14℃~-4℃
松本市の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
13℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 4:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇のち晴
26℃
17℃
明後日
32℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

年末から樹氷の美しい状態が続いていましたが、この数日は気温が上昇してしまったため樹氷は少し崩れ始めてしまいました。次の雪で再び美しい樹氷が現れることに期待したいところです。
コロナ感染を避けるためか単独で入山される方が多くなっています。ただ単独での危険を理解して雪山へ入山しているとは思えないような方も見かけます。昨年の山岳遭難は単独行の死亡事故が多く発生し、同行者がいれば命を落とさずに済んだと思える事例もあったようです。
北横岳は雪山入門に適した山と紹介されることがありますが、あくまでも経験者が初心者を連れて行くのに適した山ということであって、雪山の何が危険、どうなると危ない、行動不能となった時にどうしなければいけない等を熟知していないと、ちょっとしたトラブルが命に係わってしまうこともあるのです。天狗岳を除く北八ヶ岳の冬季の死亡事例は単独行者の疲労凍死が多くを占めます。遭難しないようにすることは当然ですが、遭難した時にどう命を繋ぎ止めるかを重視しなければなりません。
単独行は魅力的ですが、命を落とすリスクが大きくなることを十分理解した上で入山されるようお願いします。

登山道の状況

・ヒュッテ付近の積雪は80cm程度で、吹き溜まりは120cm以上あります。
・例年よりも雪の少ない状態です。スノーシューを楽しむために登山道以外へ立ち入ると植生を傷めてしまいます。
・三ツ岳付近や大岳~双子池間の登山道は大岩の重なった歩き難い道です。足元の悪さとルート探し等で思いのほか時間がかかることがあるのでご注意ください。

山の最新情報や装備については現地電話(090-3140-9702)へお問い合わせください。

登山装備

・防寒対策は必須です。低体温症にご注意ください。
・積雪に対応できる装備をご用意ください。
・日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

※現在は救助困難な状況下です。体調不良だけでなく、装備・経験・能力・準備不足等に起因する遭難事故を起こさないようお気を付けください。

注意点

※国道299号線の麦草峠付近は11月19日から4月22日まで冬季通行止めです。
※蓼科山七合目登山口から大河原峠間の林道は通行止めとなっています。林道の冬季閉鎖につきましては佐久市役所へお問い合わせください。
※双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。

・北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。
・山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。
・夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。
・疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。
・万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。
・個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。
・緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。
・長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

お知らせ

[外来利用について]
・外来者向けの営業は物販のみとなります。お支払いは現金のみとなります。
・営業中であっても当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。
・救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

[宿泊利用について]
※当ヒュッテはGoToキャンペーン対象施設ではありません。
※冬季の食事付き営業を土日祝日としていましたが、空いている平日を選ばれる方のために平日でも夕食・朝食の提供を行うことにしました。ただし素泊りであっても平日に2名一組だけの宿泊となる場合は、暖房コストの負担として宿泊料金が1人当たり3,000円増し(個室料は不要)となります。

【予約状況(1月17日現在)】
緊急事態宣言の発出された地域に在住・勤務されている方、及び新型コロナウイルス感染で重症化する恐れのある方のご宿泊は熟慮されるようお願いします。
3月13日は満室となりました。
2月20日は満室近くになっています。

【4月下旬までの営業案内】(営業内容は変更となる場合があります)
・宿泊は完全予約制です。
・定員は15名程度となります。
・12月より相部屋(食事も相席となる場合があります)での宿泊を再開します。個室(食事もグループごと)を希望される場合は個室料金(一部屋6,000円)が必要となります。
・5名以上での個室使用は別料金となります。
・平日の宿泊は3名以上でお願いします。2名での宿泊料金は一人当たり3,000円増しとなります。
・食事付での宿泊を希望される方は早めの予約をお願いします。直前では対応できないことがあります。
・体調不良者の介護を同行者に行っていただくため単独でのご宿泊は不可とします(常連の方で当ヒュッテが認めた場合を除く)。
・客室の暖房は夜8時に消火し、朝は朝食開始時間の45分前頃に着火します。就寝時の暖房がありません。
・寝袋持参で当ヒュッテの寝具を使わない場合は1,000円引きいたします(-5℃対応の寝袋をおすすめします)。
・掛け布団の襟当てに防水不織布を使用しているため就寝中に冷たさを感じます。ネックウォーマー等で鼻まで覆うと快適になります。
・当ヒュッテは新型コロナウイルス感染対策に配慮していますが、万全ではないということを予めご承知おきください。
・宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
・お支払いは現金のみとなります。
・チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。
・チェックアウトは1月末まで9時です。

【夏期料金(6月〜9月)】
1泊2食付き 9400円
1泊夕食付き 8200円
素泊まり 6000円
*消費税及び感染対策費含む(消毒液や使い捨てシーツ等の感染対策費用として、700円を宿泊料金に上乗せさせていただきます)
*寝袋持参で当ヒュッテの寝具を使わない場合は1000円引きいたします(500円引きから変更)。

【季節料金(上記宿泊料金に加算)】
4、5、10、11月:400円加算
12月〜3月:800円加算

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページも必ずお読みください。
http://kitayoko.fine.to/information

昨年の今頃の様子は?

例年に比べて半月ほど早く雪解けが進んでいます2023.04.18

山の上にも花の季節が訪れました2023.05.17

北横岳ヒュッテ周辺の過去の様子

  • ロープウェイからの蓼科山
  • 夕映えの縞枯山の樹氷林
  • 暮れゆく三ッ岳
  • 山麓から見上げる北横岳
  • 坪庭から望む新雪の北横岳
  • カラマツ黄葉の山麓と南アルプス

北横岳ヒュッテ

現地連絡先:
090-3140-9702
電話番号:
090-7710-2889
連絡先住所:
長野県茅野市塚原2-17-26

地図で見る
http://kitayoko.fine.to/

施設の詳細を見る

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 八ヶ岳連峰の最北端、長野県茅野市と同北佐久郡立科町との境に位置する蓼科山は、コニーデ型の山容をした信州きっての名山のひとつで、諏訪富士とも呼ばれている。また、高井山、飯盛山(いいもりやま)、黒斑山、女ノ神山などの別称もある。山頂は岩石累々とした偏平な噴火口跡で、中央に蓼科神社奥宮の石祠がある。  山頂からの展望は、八ヶ岳連峰をはじめ浅間山、霧ガ峰、美ガ原、北アルプスなど360度である。ツガやシラビソなどの山腹には、縞枯現象も見られ、北麓の湿原帯、御泉水(ごせんすい)周辺には、レンゲツツジ、コバイケイソウ、マツムシソウなどが咲き乱れる。  親湯(しんゆ)から女神茶屋経由4時間、蓼科山7合目から2時間強、大河原峠から2時間弱の行程で山頂に達する。  天祥寺原を流れる滝ノ湯沢からは、縄文時代の生活遺物が発見されており、太古への夢をかき立てられる所である。

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