南アルプス南部 | 椹島ロッヂ

南アルプス南部、営業をしない9つの山小屋の利用についての案内(5/31更新)

椹島から千枚小屋への登山道沿いから眺める荒川岳の様子(2021.05.26 椹島ロッヂ)
椹島から千枚小屋への登山道沿いから眺める荒川岳の様子(2021.05.26 椹島ロッヂ)
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天気・気温

05/31(月) 椹島ロッヂ(5/31 朝6:00) 晴れ、9℃ 
甲府市の天気予報
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明後日
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10℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
静岡市葵区の天気予報
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晴時々曇
25℃
13℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

◆令和3年度の山小屋の営業について
今夏の山小屋の営業につきましては、当社では新型コロナウイルス感染症についてのお客様の感染防止や従業員の安全確保 などの観点から、施設の所有者である静岡県及び静岡市とこれまで協議を行ってまいりました。
その結果、今年度は以下の山小屋について弊社により営業をしないこととなりましたのでご案内いたします。
たいへん申し訳ございませんが、諸事情をご賢察のうえ、なにとぞご理解をいただきますようお願い申し上げます。

1.休業する山小屋は以下の通りです。
 ・静岡県有山小屋 6施設 (千枚小屋,荒川小屋,赤石小屋,小河内岳避難小屋,中岳避難小屋,赤石岳避難小屋)
 ・静岡市有山小屋 3施設 (熊の平小屋,百間洞山の家,高山裏避難小屋)

2.各山小屋とも、避難時利用のために小屋の一部は解放されています。また、幕営指定地も使用可能です。

3.畑薙第一ダム~椹島の宿泊者用送迎バスは運行しません。

4.今後の最新情報については、弊社ホームページに随時掲載をしてまいります。

◆令和3年度の山小屋・ロッヂのご利用について(2021年4月現在)
・いずれの山小屋・避難小屋とも、避難用として5~10人分程度のスペースは開放されていて利用できます。詳しくは、以下の各小屋のご案内をご確認下さい。
・水場やトイレは、冬期閉鎖期間と同様になっておりますが、今夏は巡回を行う際に一部開ける予定です。
・水場は、時期によって枯れる場合がありますので、最低限の水は準備するなどご注意願います。
・山小屋のトイレは、閉鎖して利用できないところがあります。携帯式トイレを持参して利用するなど排せつ物等の持ち帰りにご協力ください。
・県道終点・沼平から椹島までは距離が約17kmあり、徒歩で約5時間かかります。

○千枚小屋: 小屋の2階を開放。
【水場】小屋から千枚岳方面へ2分歩くと登山道脇に沢があるが枯れる場合あり。またはテント場への途中分岐から10分ほど下りた場所にあり。
【便所】通年、一部使用可。
【幕営】テント場利用可。

○荒川小屋: 冬期小屋を開放。
【水場】テント場下で水場がありますが、渇水期は枯れます。
【便所】夏期間は一部使用可。期間外は閉鎖。
【幕営】テント場利用可。

○赤石小屋: 冬期小屋の一部を開放。
【水場】冬期小屋脇を10分ほど下った所に水場あり。水量は少ない。
【便所】夏期間は一部使用可。期間外は閉鎖。
【幕営】テント場利用可。

○百間洞山の家: 小屋の一部を開放。
【水場】小屋前・幕営地前の沢で取水できます。
【便所】閉鎖しています。携帯トイレを持参してください。
【幕営】テント場利用可。

○熊の平小屋: 小屋の2階を一部開放。
【水場】小屋下で湧水あり。
【便所】夏期間は一部使用可。期間外は閉鎖。
【幕営】テント場利用可。

○中岳避難小屋: 小屋の1階を開放。
【水場】稜線部のため水場はありません。
【便所】閉鎖しています。携帯トイレを持参してください。
【幕営】指定地はなく、周辺は幕営不可。

○赤石岳避難小屋: 小屋の2階を開放。
【水場】稜線部のため水場はありません。
【便所】一部使用可。
【幕営】指定地はなく、周辺は幕営不可。

○小河内岳避難小屋: 小屋を開放。
【水場】稜線部のため水場はありません。
【便所】閉鎖しています。携帯トイレを持参してください。
【幕営】指定地はなく、周辺は幕営不可。

○高山裏避難小屋: 小屋の2階を開放。
【水場】小屋前から沢へ10分程下りたところに水場あり。または中岳方面へ15分ほど歩いた登山道沿いに湧水あり。
【便所】使用可。
【幕営】テント場利用可。

○二軒小屋ロッヂ: 今期も営業を休止させていただきます。

○椹島ロッヂ: 事前予約制で宿泊できます。
【水場】幕営者は自炊棟を利用できます。
【便所】幕営者には、ロッヂ外にトイレがあります。
【幕営】白籏史朗写真館前の芝生広場に幕営可。

◆近隣の山小屋について
詳しくは、各管理者へご確認いただきますようお願いいたします。
○井川観光協会が管理する 聖平小屋・茶臼小屋・横窪沢小屋 について
Facebook「南アルプス井川ビジターセンター」をご参照ください
○川根本町役場が管理する 光岳小屋 について
http://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/kanko/index.html をご参照ください

登山道の状況

◆登山道
・赤石岳・荒川岳・聖岳・茶臼岳方面への登山道は、2019年の台風の影響などにより一部で荒れている箇所がありますので注意してください。

◆林道東俣線(県道終点・沼平~椹島方面)
・林道東俣線(管理者:静岡市役所)は、林道の改良工事及び災害復旧工事中のため徒歩で通行される場合も注意が必要です。通行の可否は、予め静岡市治山林道課へご確認ください。
「静岡市役所 林道通行規制情報」のサイト(https://www.city.shizuoka.lg.jp/000_004410.html

注意点

■交通アクセス/道路情報
・静岡市・川根本町の各方面から井川・畑薙第一ダムの山間部へ向かう道路では、工事などに伴って通行規制が実施されている場合がありますのでご注意ください。
・通行規制情報は、事前に「静岡市道路通行規制情報しずみちinfo」のサイトなどでご確認ください。https://shizuokashi-road.appspot.com/

お知らせ

■その他のお知らせ
・さわらじまロッヂ お問い合わせ先 <赤石岳・悪沢岳への登山>
 (株)特種東海フォレスト 電話:0547-46-4717
・近隣山小屋などのお問い合わせ先
 <聖岳・茶臼岳方面への登山> 井川観光協会 電話: 080-1560-6309
 <光岳方面への登山> 川根本町役場 電話:0547-58-7077
 <長野県側から聖岳・光岳へ> 遠山郷観光協会 電話:0260-34-1071

昨年の今頃の様子は?

椹島ロッヂは4月29日から今季の営業を開始します。予約受け付けの開始は4月18日から2023.04.10

本日は標高約1500m以上では積雪。椹島ロッヂは予約受け付けを開始、営業は4月29日からです。2023.04.26

椹島ロッヂ周辺の過去の様子

  • 椹島からながめる聖岳
  • 椹島近くから望む赤石岳の様子
  • 赤石ダムから望む南アルプスの様子
  • 椹島近くの千枚岳登山口の様子
  • 椹島ロッヂ周辺の様子
  • 茶臼岳・光岳方面への登山口、畑薙大吊橋の様子
  • 椹島付近からの赤石岳の様子
  • 茶臼岳・光岳などへの登山口となっている畑薙大吊橋の様子
  • 椹島付近から撮影した赤石岳の様子
  • 南アルプスの山々
  • 転付峠から望む南アルプス荒川岳・赤石岳・聖岳の様子
  • 畑薙第一ダムから望む南アルプスの様子

椹島ロッヂ

電話番号:
0547-46-4717
連絡先住所:
静岡県島田市金谷東1-753-1 東海フォレスト・サービス事業部

地図で見る
http://www.t-forest.com/alps/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 静岡県 / 赤石山脈南部

赤石岳 標高 3,121m

 静岡県と山梨・長野両県の県境尾根には、名前のついている3000m級の山がちょうど10座ある。この10座すべてが静岡市との市境にもなっている。なかでも赤石山脈の盟主、赤石岳は一等三角点をもち、3121mの高さを誇る。まさに南アルプスの王者的な風格があり、山頂からの展望は360度を欲しいままにできる。名だたる南アルプスの山々はもちろんのこと、富士山、奥秩父連峰、八ヶ岳、遠くは北アルプスの槍ヶ岳や穂高連峰、中央アルプス、御岳山と、南アルプスきっての眺望といえる。  山頂には昔の信仰登山のなごりをとどめる石や鉄製の剣が残っており、この山の歴史を物語っている。明治12年と14年に測量登山が行われ、その後一等三角点が設けられた。そして明治時代には地質学者エドモンド・ナウマンやウエストン、河野齢蔵、小島烏水などの学者、登山家がそれぞれ登山している。  また、大正15年夏、この辺りの山林の持ち主であった大倉喜八郎(大倉財閥の創立者)が大勢のお伴を従えて特製の駕籠(かご)で登頂したというエピソードもある。彼の製材会社は東海パルプとして残り、椹島から赤石岳に突き上げている東尾根は別名、大倉尾根とも呼ばれている。  赤石岳を登るにはいくつものコースが考えられるが、代表的な椹島から東尾根を登って登頂、さらに足を延ばして荒川三山を回って椹島へ戻ってくる一周コースを説明する。途中には5つの山小屋があるので、日程も好きなように組める。椹島へは静岡駅からバスで畑薙第1ダムまで入り、ダムから林道を歩くのが一般的。東尾根は取付から急坂が続く。地図上の2027m地点手前で林道を横切る。樹林帯の中の道は踏み込まれていて歩きよく、4時間ほどで赤石小屋に着く。古い小屋のすぐ上には新装なった立派な小屋がある。小屋を過ぎて富士見平に達すると展望が開け、周囲の山が一望できる。しばらく進むと尾根から外れ、左手の赤石沢の支流、北沢の源頭を渡る。この辺りは高山植物が豊富に咲いている。  小屋から3時間ほどで待望の赤石岳山頂に立てる。充分展望を楽しんだならば、小赤石岳、大聖寺平を経て荒川小屋まで下る。次いで頭上にそびえる前岳を目指して登りだすと、ここも所狭しと高嶺の花々が咲いている。前岳に出て中岳の小屋を過ぎ、さらにひと汗かいて悪沢岳へ登り返す。千枚岳を経て1時間も下ると、樹林に囲まれた大きな千枚小屋が建っている。小屋から蕨段を経て椹島までは、長いが穏やかな下りばかりで、3時間もあれば出発地へ戻ることができる。

長野県 静岡県 / 赤石山脈南部

聖岳 標高 3,013m

 聖岳は南アルプスで一番南部に位置する3000m級の山である。安倍奥の山から眺めると、屋根の形をした特徴ある山で、すぐ目にとまる。左手の高い方が前聖岳、地図によっては西聖岳とも書いてあるが、3013mの標高がある。主脈から外れた右手の低い方は奥聖岳といい、2982mの高さを有する。三角点(2978m)は低い方にあり、三角点のない高い方を聖岳と呼ぶ。  山名は山が深い南アルプスの中でもとりわけ奥深く、世俗を脱した聖なる山、すなわち聖岳という説と、大井川からこの山に登る沢は悪場が多く、ヘズリ(沢の両岸の岩壁帯をトラバースすること)が多い沢という意味からヘズリ沢―ヒジリ沢―聖沢となり、この沢の源頭の山ゆえ、聖岳になったという説がある。  山頂から主脈を目で追っていくと、うねうねと続く雄大な稜線上にいくつもの名高い山々が浮かび出ている。足元の大きな谷の向こうには赤石岳が両翼を広げた格好で全容を見せる。左手には気持ちのよさそうな広々した平らがあるが、これが百間平である。赤石岳の右奥には均整のとれた悪沢岳が目を引く。さらにその奥には塩見岳の山頂が2つに分かれて見える。もっと奥には日本第2位の高峰、北岳や大きなカールを持つ仙丈ヶ岳と、すべてが3000mを超える山々である。  時間があれば足を延ばして、三等三角点のある奥聖岳を往復してみたい。低いハイマツの中に細い踏み跡がはっきりついている。  聖岳登山の代表的コースは聖沢から聖平経由のルート。しかし聖岳往復だけではちょっともったいない。聖平から山頂をピストンし、上河内岳経由で畑薙大吊橋へ出るコースは、帰路のバス停も近いので便利。  静岡駅からバスで畑薙第1ダムまで入り、ダム湖畔の林道を歩いて登山口を目指す。荷物の大きさやパーティの力にもよるが、3~4時間で登山口に着く。ここから草の中を約1時間、ジグザグ道の急登で汗を流す。やっと平らになるころ造林用の出合所小屋が左手に出てくる。聖沢を渡る吊橋まで巻き道が続き、橋からは尾根道に取り付いて標高をかせぐ。やがて聖岳がよく見える展望台に出ると、そこからは緩やかな道が聖平小屋へ導いてくれる。広々とした平坦地には平成3年に新築された聖平小屋と古い小屋の2棟がある。目的地である聖岳へは、空身で4時間もあれば往復できる。  往復したならば、聖平小屋を後にして上河内岳へ向かう。三角点は縦走路から少し外れているが、静かな山頂だ。茶臼岳の手前を左にとると、横窪沢、ウソッコ沢を経て畑薙大吊橋まで一気の下りである。

山梨県 静岡県 / 赤石山脈南部

笊ヶ岳 標高 2,629m

 笊ヶ岳は南アルプスの前衛とはいえ、なかなか登る機会の少ない山の1つである。特徴ある双耳峰は甲府盆地からもよく見え、同定しやすい山である。  登山適期は残雪期がよい。尾根筋で水が得やすいこと、大井川の谷を隔てて見る南アルプスの色彩の変化が楽しめることなどが理由。  独立峰なので、360度の大展望を手中にできる。これは多少の入山の困難さを帳消しにして余りあるものといえよう。  一般的な登山は、雨畑川沿いの馬場集落から奥沢、布引山を経てピストンということになろう。山中1泊。山頂まで登り10時間30分。『甲斐国志』には「山形淘ざる(いざる)ヲ覆(ふせ)タルカ如シ因テ名ツク」とあるが、山形に若干の疑問がある。最初の登山者は中村清太郎であり、明治44年12月1日、奥沢の谷をつめてその頂に立った。

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