谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

トレース上でも木をまたいだり岩の上を歩いたりとミックス要素が出てきました。雪崩や踏み抜きにも注意が必要です

みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から(2024.03.03 山が好き! さん)
みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から(2024.03.03 山が好き! さん)
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天気・気温

03/26(火) センター前9:00現在、雨。気温+5℃。
みなかみ町の天気予報
明日
18℃
4℃
明後日
晴のち曇
21℃
4℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
前橋市の天気予報
明日
24℃
9℃
明後日
晴のち曇
24℃
8℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

・先週まで真冬に戻っていた気候も一気に春の顔をのぞかせ、気温の上昇とともに雪の予報も雨やみぞれに変わるようになってきました。3月に入ってから降り、積もった雪はみるみるうちに解け、改めて少雪のシーズンだったことを実感させられます。
・谷川岳ロープウェイは4月8日(月)から21日(月)まで、メンテナンスのため休業となります。

【谷川岳遭難防止条例に基づく融雪期の危険地区登山禁止期間について】
谷川岳では融雪期を迎え、気温の上昇による雪崩の発生が予想されており、登山することが著しく危険です。このため、群馬県谷川岳遭難防止条例第7条の規定に基づき、次のとおり危険地区での登山を禁止します。
■登山禁止期間:2024年3月9日(土)から4月12日(金)まで(35日間)
※一般登山道(天神尾根、西黒尾根など)は含まれません。
※スキー、スノーボードを用いたバックカントリーでの立ち入りも禁止となります。

登山道の状況

各登山道は岩や地面が出てきはじめ、トレース上でも木をまたいだり岩の上を歩いたりとミックス要素が出てきました。斜面にはアンモナイト状の雪の塊が散見され、雪崩や踏み抜きにも注意が必要です。

■天神尾根
・天気のよい週末などは混雑が予想されますので、早めの入山をおすすめします。
・登山道は積雪し木道や岩場は凍結しています。アイゼンがないと登れません。装備なしでは非常に危険です。
・熊穴沢避難小屋までの間のトラバース、岩の出ているところなどがあり、滑落すると非常に危険です。
・熊穴沢避難小屋はまだ半分以上埋まっていますが利用可能です。
・天狗の溜まり場、ザンゲ岩は出ています。
・山頂付近の最低気温はマイナス10℃以下。風がある日は体感温度はさらに下がります。
・肩ノ小屋は冬季休業中です。トイレも使用できません。

■西黒尾根・巌剛新道
・比較的入山者が少なく、トレースも少ないので道迷いに注意してください。
・下山に不向きのルートで下山時の滑落、転落に注意が必要です。
・積雪すると岩場のマーキングが見えなくなり岩も凍り付きます。鎖も埋まって使用できません。冬靴、12本爪アイゼンとピッケルが必要です。
・巌剛新道の下部は登山道に水が流れてとても滑りやすいコースです。上部の沢地形トラバースは滑落注意!

■旧道・国道291号線、新道
・登山指導センター先のゲートは冬季閉鎖中。原則として歩行者も通行禁止となっています。積雪期は雪崩の発生区になります。

■田尻尾根
・下部は赤土が露出して非常に滑ります。転倒注意。
・豪雨時はロープウェイ線下の重機道の橋が流されて渡れなくなる事があります。
・スキー場の営業期間は下部のロープウェイ線下は滑走コースとなるためコース上を歩かないでください。

■白毛門
・登山口の橋は修理されました。橋の付近は水量が多いとき通行に注意してください。

■山小屋、避難小屋等
・肩ノ小屋は冬季休業中です。冬季避難小屋として利用可能ですがトイレは使えません。
・各避難小屋は冬季は扉の凍結や積雪により埋まって入れなくなることがあります。

登山装備

・雪が少ない年ではありますが、谷川岳エリアはまだまだしっかりとした雪山装備が必要です。軽装備での天候急変による遭難事故も発生しています。最悪の状況も踏まえた装備で入山してください。
・積雪状況は日々変化します。ルートや状況によってはピッケルも必要になります。

注意点

・谷川岳インフォメーションセンターは冬季開館時間10時~15時(水曜休館)積雪すると登山者の屋外駐車場は使えなくなります。谷川岳インフォメーションセンター駐車場にある屋外トイレは凍結防止のため、春まで使用できません。インフォメーションセンター内のトイレをご利用ください(開館時間のみ)。
・積雪期の駐車場はロープウェイの立体駐車場のみとなります。除雪作業の妨げとなるため路上駐車禁止です。

・谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面の岩場)に立ち入る場合は、登山届または登山計画書の提出が義務付けられています(クライミング、バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)。条例に違反した場合は処罰されますので必ず届出を行ってください。
※一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。
※今年度の融雪期の危険地区登山禁止期間は3月9日(土)から4月12日(金)までの35日間です。

お知らせ

・登山指導センターは、2月18日より今年度の業務を開始しました。併設する休憩舎も利用可能になりましたが、トイレは凍結防止のため使用不可です。
・登山指導員が不在の時間帯があります。不在の時間のお問合せは、電話(0278-72-3688)で受け付けておりますので、登山指導センター(同番号)までご連絡ください。
・救助活動等で、電話に出られない場合や、対応にお時間をいただく場合があります。

昨年の今頃の様子は?

各登山道は融雪が進んでいます。踏み抜き箇所も増えてきました2023.03.21

今年はマンサクがきれいに咲いていてよく目立ちます。その他の新芽も山を彩っています2023.03.28

天神尾根は山頂付近の地面が出てきましたが他はほぼ雪道です2023.04.04

登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11

ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

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