トレース上でも木をまたいだり岩の上を歩いたりとミックス要素が出てきました。雪崩や踏み抜きにも注意が必要です
天気・気温
山と周辺の状況
・先週まで真冬に戻っていた気候も一気に春の顔をのぞかせ、気温の上昇とともに雪の予報も雨やみぞれに変わるようになってきました。3月に入ってから降り、積もった雪はみるみるうちに解け、改めて少雪のシーズンだったことを実感させられます。
・谷川岳ロープウェイは4月8日(月)から21日(月)まで、メンテナンスのため休業となります。
【谷川岳遭難防止条例に基づく融雪期の危険地区登山禁止期間について】
谷川岳では融雪期を迎え、気温の上昇による雪崩の発生が予想されており、登山することが著しく危険です。このため、群馬県谷川岳遭難防止条例第7条の規定に基づき、次のとおり危険地区での登山を禁止します。
■登山禁止期間:2024年3月9日(土)から4月12日(金)まで(35日間)
※一般登山道(天神尾根、西黒尾根など)は含まれません。
※スキー、スノーボードを用いたバックカントリーでの立ち入りも禁止となります。
登山道の状況
各登山道は岩や地面が出てきはじめ、トレース上でも木をまたいだり岩の上を歩いたりとミックス要素が出てきました。斜面にはアンモナイト状の雪の塊が散見され、雪崩や踏み抜きにも注意が必要です。
■天神尾根
・天気のよい週末などは混雑が予想されますので、早めの入山をおすすめします。
・登山道は積雪し木道や岩場は凍結しています。アイゼンがないと登れません。装備なしでは非常に危険です。
・熊穴沢避難小屋までの間のトラバース、岩の出ているところなどがあり、滑落すると非常に危険です。
・熊穴沢避難小屋はまだ半分以上埋まっていますが利用可能です。
・天狗の溜まり場、ザンゲ岩は出ています。
・山頂付近の最低気温はマイナス10℃以下。風がある日は体感温度はさらに下がります。
・肩ノ小屋は冬季休業中です。トイレも使用できません。
■西黒尾根・巌剛新道
・比較的入山者が少なく、トレースも少ないので道迷いに注意してください。
・下山に不向きのルートで下山時の滑落、転落に注意が必要です。
・積雪すると岩場のマーキングが見えなくなり岩も凍り付きます。鎖も埋まって使用できません。冬靴、12本爪アイゼンとピッケルが必要です。
・巌剛新道の下部は登山道に水が流れてとても滑りやすいコースです。上部の沢地形トラバースは滑落注意!
■旧道・国道291号線、新道
・登山指導センター先のゲートは冬季閉鎖中。原則として歩行者も通行禁止となっています。積雪期は雪崩の発生区になります。
■田尻尾根
・下部は赤土が露出して非常に滑ります。転倒注意。
・豪雨時はロープウェイ線下の重機道の橋が流されて渡れなくなる事があります。
・スキー場の営業期間は下部のロープウェイ線下は滑走コースとなるためコース上を歩かないでください。
■白毛門
・登山口の橋は修理されました。橋の付近は水量が多いとき通行に注意してください。
■山小屋、避難小屋等
・肩ノ小屋は冬季休業中です。冬季避難小屋として利用可能ですがトイレは使えません。
・各避難小屋は冬季は扉の凍結や積雪により埋まって入れなくなることがあります。
登山装備
・雪が少ない年ではありますが、谷川岳エリアはまだまだしっかりとした雪山装備が必要です。軽装備での天候急変による遭難事故も発生しています。最悪の状況も踏まえた装備で入山してください。
・積雪状況は日々変化します。ルートや状況によってはピッケルも必要になります。
注意点
・谷川岳インフォメーションセンターは冬季開館時間10時~15時(水曜休館)積雪すると登山者の屋外駐車場は使えなくなります。谷川岳インフォメーションセンター駐車場にある屋外トイレは凍結防止のため、春まで使用できません。インフォメーションセンター内のトイレをご利用ください(開館時間のみ)。
・積雪期の駐車場はロープウェイの立体駐車場のみとなります。除雪作業の妨げとなるため路上駐車禁止です。
・谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面の岩場)に立ち入る場合は、登山届または登山計画書の提出が義務付けられています(クライミング、バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)。条例に違反した場合は処罰されますので必ず届出を行ってください。
※一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。
※今年度の融雪期の危険地区登山禁止期間は3月9日(土)から4月12日(金)までの35日間です。
お知らせ
・登山指導センターは、2月18日より今年度の業務を開始しました。併設する休憩舎も利用可能になりましたが、トイレは凍結防止のため使用不可です。
・登山指導員が不在の時間帯があります。不在の時間のお問合せは、電話(0278-72-3688)で受け付けておりますので、登山指導センター(同番号)までご連絡ください。
・救助活動等で、電話に出られない場合や、対応にお時間をいただく場合があります。
昨年の今頃の様子は?
各登山道は融雪が進んでいます。踏み抜き箇所も増えてきました2023.03.21
今年はマンサクがきれいに咲いていてよく目立ちます。その他の新芽も山を彩っています2023.03.28
天神尾根は山頂付近の地面が出てきましたが他はほぼ雪道です2023.04.04
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽