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昨年の山の紅葉は「まずまず」という声が多かったものの、もうひとつ堪能できなかったという人が多かったのではないだろうか?
その理由は2つで、寒さが早めにやってきたために紅葉の時期が例年より1週間ほど早かったことと、週末ごとに台風が接近したために早めに散ってしまったためだ。
楽しむ時間が少なかった2014年の紅葉の山だが、地域と時期が合えば、素晴らしい紅葉を堪能できた。
ここでは、2014年の紅葉シーンを、弊社の週刊電子メディア「週刊ヤマケイ」および、本サイトの「みんなの登山記録」および「紅葉写真コンテスト」より、美しかった山の紅葉をピックアップして紹介!
前回(3年前の10月9~10日)は、10月始めに降雪があり、葉は既に枯れた状態で鮮やかな紅葉(黄葉)は見られずでしたが、今回は時季がドンピシャリでした。
黒沢出合(1580m)辺りまではまだ色づき始めという段階でしたが、その先、特に富士見平(2065m)から上は、ちょうど紅葉(黄葉)が見頃を迎えていて、赤や黄に色づいた葉、笹や常緑樹の緑、ダケカンバや雲の白、そして空の青が織りなす錦絵は圧巻でした。
天候に恵まれ、日中は半袖シャツと半ズボンでも暑いくらいでしたが、朝晩はかなり冷え込みましたし、あいにくガスに覆われていた火打山山頂も防寒具と手袋は必須でした。
昨年も同時期に訪れているんですがその時は大雨、いわかがみ平で1時間ほど待機しましたが泣く々撤退。
そして今年は今が紅葉見頃と言われている栗駒山を歩いてきました、当日は地元新聞の一面に栗駒山の紅葉写真が掲載されたそうです。
身支度・朝食を済ませて外に出るとガスがかかっているけど、東の空も朝焼けっぽいので晴天になることを願い、先ずは東栗駒山へ向かいます。
40分ほど歩いているとガスが晴れ、青空に変わってきました。登山道脇はすでに色づいた木々が目を楽しませてくれます。新湯沢を越えると周囲が見渡せる稜線歩きに変わり、2年越しの念願が叶い、紅葉ドンピシャの栗駒山の紅葉を見ることが出来ました!
下山時も振り返りながら栗駒山の紅葉を愛で写真を撮り、紅葉ドンピシャの栗駒山を充分に堪能できました。
ロープウエーに乗りこむと霧が濃くなり山頂駅・天神平に着くと真っ白…。天候は晴れに向かうはずと信じて歩き出します。リンドウ・ヤマハハコ・アキノキリンソウ・シロヨメナ・ジンジソウなどの花が辺りを彩り、静かな秋を迎えていました。
熊の穴避難小屋辺りでは霧がはれ、目の前にひろがっていく景色と紅葉する木々が増えていくのに気分が高揚していきます。
天狗のたまり場まで来ると肩の小屋へむけて青い空に突き抜けていくような爽快な景色がひろがります。笹の緑と黄金色の草原がモコモコと山肌を覆い柔らかな印象を受けました。肩の小屋への尾根は階段状の斜面に人の列が続いていくのが遠く見えました。
今しか見られない光景。登らなければ観られない展望。山々を秋の錦繍に染める紅葉に息をのむ瞬間…来てよかった~と心から思いました。「すばらしい!!」と感嘆する声が彼処であがっていました。
上毛無岱から見下ろした下毛無岱の湿原です。 思わず足が止まりました。
初めて行く涸沢の紅葉に期待を膨らませて向かう途中でした。 鮮やかな赤、黄、橙、緑、そして空の青と雲の白、何とも素晴らしいグラデュエーションに魅了されてしばらく足を止めて見入ってしまいました。
涸沢カールの紅葉はもちろん素晴らしかったのですが、他にも見所満載の山行でした。
h26-10/25 13:38 小田代ケ原
金精山下山後小田代ケ原へ行ってみました。草紅葉も色があせてカラマツの葉が黄金色に輝き白樺の幹の白さと碧空とのコントラストが鮮やかでした。貴婦人も葉を落とし眠りについたようです
昨年(2013年)よりも、1週間早い現地入り。
その紅葉の素晴らしさに、昨年に続けて訪れると、現地の人の話では、「今年のピークは1週間程前だった」との事、そんな中でも、木々によって異なる紅葉の進み具合により、遅い時期なりに堪能出来た1日でした
秋田駒ヶ岳の北側に位置する烏帽子岳は岩手県の名称で、秋田県側では乳頭山と呼ばれるふたつの名前を持つ山です。山頂部の南側が絶壁になっていて、滝ノ上温泉コースの1428m峰付近から眺めると、正に烏帽子の形に見えます。
今回は滝ノ上温泉を起点として白沼を経て山頂に至り、そこから多くの池塘が散りばめられた大規模な高層湿原がある千沼ヶ原から平ヶ倉沼を周回しました。距離16km、累積標高差1100m近くになる比較的ハードなコースですが、変化に富んでいて飽きることのないコースでもあります。
今年の紅葉は例年より1週間早いと言われています。この日は早くも紅葉が見ごろを迎えていました。
10月中旬には東北の山々では初雪の便りが聞かれます。
蓮華温泉を起点にして五輪尾根から朝日岳に、翌日雪倉岳を越え白馬岳、そして白馬大池から蓮華温泉に周回しました。
朝日岳への道のりは長いです。特に出発から木道を300mも下り、朝日岳から徐々に遠ざかる気分になります。白高地沢から五輪尾根へ取り付くのも、ゆっくり高度を上げるために下部方向、即ち逆方向に向かいます。やがて向きを変え、樹林を抜けると紅葉真っ只中の五輪高原です。右手の五輪山も、左手の雪倉岳方向も、前方の朝日岳方向の全てが赤、黄、緑で埋め尽くされています。
水平道の紅葉、そこから振り返る朝日岳の紅葉も良いです。真っ青な空の下、雪倉岳の草紅葉や見渡す白馬稜線山腹の紅葉も盛りです。しかしそれらも、五輪尾根には圧倒されます。
白馬岳から、槍ヶ岳の右手に御嶽山の噴煙が上がっているのが見えました。お亡くなりになった登山者の皆様方のご冥福をお祈り致します。合掌。
群馬県と長野県の県境に位置する荒船山は、北側に落差200mという艫岩の岩壁を持つ人気の山です。一般的には内山峠からの往復ルートが歩かれていますが、今回は西上州のドロミテと称されている立岩から荒船山を周回する、ほとんど歩く人も稀な静寂のルートを周回してきました。
南牧川沿いのアプローチは古い時代の養蚕で栄えた集落の面影が残る、味わいある道が続きます。線ヶ滝の少し奥にある駐車場は10台程度の駐車は可能です。
今回歩いたコースは立岩、威怒牟幾不動分岐、毛無岩分岐を経て荒船山の最高峰:経塚山に至り、そこから艫岩を往復して星尾峠に下り、峠から田口峠分岐、イモリの滝、威怒牟幾不動を見て登山口に周回する距離約12kmのコースです。
本コースも標高900m付近の紅葉が素晴らしく、時折展望が開ける場所では西上州の特徴ある岩山や、遠く北アルプスや八ヶ岳まで望め、上信国境の山の好さを実感できました。
但し、星尾峠から田口峠分岐までの沢筋の道は荒れていて、ルートを見失う恐れがありますので、山に慣れた方の同行が望ましいと思います。
尚、下山時の威怒牟幾不動滝と、登山口の少し下流にある線ヶ滝は一見の価値がありますので、訪れた際には是非立ち寄ってみてください。
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