自身の行動の正否を考え、登山自粛への協力を 島崎三歩の「山岳通信」第186号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年4月30日に配信された186号では、2件の遭難事故を伝えるほか、自身の行動の正否の確認・判断と登山自粛の呼びかけを行っている。

 

4月30日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第186号では、4月25日~26日に起きた2件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

  • 4月25日、八ヶ岳連峰阿弥陀岳で、単独で入山した36歳の男性が尾根から滑落し、行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

 

八ヶ岳連峰・阿弥陀岳での山岳遭難現場の様子/長野県警察本部 ホームページ 山岳遭難発生状況(週報)4月27日付
 
  • 4月26日、大町市美麻の山林内で、山菜採りに入った3名のうち66歳の男性が、道に迷い行動できなくなり、行方不明となる山岳遭難が発生。男性は大町警察署員及び消防団員により発見・救助された。

 

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

先週は県内で2件の山岳遭難の発生がありました。県内のほとんどの山域では、コロナウイルス感染拡大の防止の観点から「自粛」を呼びかけています。春山ならではの魅力はあると思いますが、山はそこから逃げることはありませんので、今一度、ご自身の行動が正しいのか否かを考えて行動してください。

また山菜採りについては、必ず携帯電話のほかヘッドライトや防寒具、非常食を持参するとともに、仲間とは声や目の届く範囲内で行動しましょう。

 

長野県の登山口の駐車場は閉鎖中

長野県は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置として、春山登山の自粛も促すため、4月28日に全県の市町村に向け、登山口駐車場の閉鎖を依頼しました。現在、北アルプスや八ヶ岳など主要登山口の駐車場は閉鎖されているので、車ではアクセスできなくなっています。

 

 

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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