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三峯神社から紅葉の雲取山に登った後は、秩父七湯新木鉱泉の掘りごたつで地酒を堪能

ひとり温泉登山
その他 2020年10月27日

ひとり気ままに山と温泉を楽しむ温泉登山。登山前後に泊まりたい至福の温泉宿を紹介します。第10回は紅葉の雲取山へ登り、秩父の歴史ある温泉宿へ。

写真・文=月山もも

東京都・埼玉県・山梨県の境界にあり、東京都最高峰の山である雲取山では、10月下旬から11月中旬ぐらいまで紅葉を楽しむことができます。

11月上旬の週末、西武秩父駅から路線バスで三峯神社に向かい、1泊2日で紅葉の雲取山を登りました。三峯神社からは美しく色づいた紅葉の道を歩きます。山の上のほうは既に葉が落ちているところも多かったものの、真っ赤に染まった紅葉と青空のコントラストが楽しめるポイントもありました。
この日は雲取山荘に宿泊し、翌日はご来光を見に山頂へ向かいます。

早朝は霧が濃く、朝日を眺めることはできませんでしたが、朝食を食べながら山頂付近に留まっているうちに晴れてきて、富士山の姿を眺めることができました。

元来た道を戻って三峯神社に下山し、路線バスで西武秩父駅へ。
西武秩父駅から本日宿泊する宿の送迎バスに乗り、10分少々で新木鉱泉に到着します。

新木鉱泉は「秩父七湯」と呼ばれる、埼玉県秩父地方に古くからある温泉のうちの一つです。文政10年(1872年)創業の歴史ある宿で、建物は雰囲気のある古民家造りの宿でした。

  

創業当時の面影を残す建物は、どこもかしこもピカピカに磨きあげられています。
宿泊するお部屋は2階にある、日当たりがとても良いお部屋でした。部屋の真ん中に掘りごたつがあり、1人で泊まるのがもったいないほど広々としています。

こたつの上には、プランの特典としていただいた、新木鉱泉の源泉を使用して作ったという手作りの石けんが置いてありました。大浴場にも同じ石鹸が置いてあったのですが、源泉の成分が含まれているせいか、使うとしっとりた感触で肌がツルツルになりました。

お部屋で一休みした後は大浴場へ。

 

内湯の広い浴槽は、ほんのりと硫黄の香りのする源泉で満たされています。新木鉱泉の源泉は泉温15度とかなり冷たいのですが、40度ぐらいのちょうど良い湯加減に加温されています。

大浴場には丸い浴槽の露天風呂も併設されていました。

  

こちらは、内湯よりもやや熱めの温度に調節されており、外のひんやりとした空気を感じながら浸かるお湯が気持ちいいです。

体が十分に温まったら、浴室の入口付近にある、樽のような小さな浴槽へ。この小浴槽には冷たい源泉がそのままの状態で注がれており、蛇口から出る源泉は飲用も可能です。飲んでみると、加温した源泉よりもずっと濃厚な硫黄の香りがしました。

冷たい源泉ですが、飲泉やかけ湯をするだけではなく、この樽の中に浸かって楽しむこともできます。小さなサウナもあるので、水風呂として使う方も多いようです。
恐る恐る源泉の中に身を沈めると……ぬるぬる、ツルツルの感触がとても気持ちよく、サウナの後や、熱い湯で十分温まった後に入ると、ぴりっと身が引き締まるようでした。加温浴槽と冷たい源泉浴槽の交互浴を楽しむうちに、登山の疲れも一気にほぐれたようです。

部屋に戻ってしばらくすると夕食の時間です。夕食はお部屋で。

  

こたつの上に料理が並べられ、まずは瓶ビールで乾杯!ああ、幸せ……。
和食のコース料理で、野菜料理のおいしさが特に印象的でした。
「温かいうちにどうぞ」と熱々で出していただいた「小たまねぎのクリーム煮」は、玉ねぎの甘みを活かした優しい味付けで、体の内側から温まります。

  

箸休めの「秩父産椎茸焼き」は、肉厚な椎茸を串に刺し、さっと醤油味を付けて焼いたもの。これは日本酒に合いそう!と思い、メニューを見て気になっていた季節限定の「秩父錦」の新酒を1合注文しました。新酒らしいフレッシュな甘みと酸味があって大変おいしかったです。

  

強肴(しいざかな)は「上州牛の陶板焼き」です。ボリュームたっぷりの上州牛の後は、つやつやのコシヒカリのご飯とお吸い物、デザートに果物の盛り合わせもいただいて、ごちそうさまでした!
お布団を敷いていただき、お腹いっぱいで眠りにつきました。

翌朝は朝風呂に入った後、1階の大広間で朝食をいただきます。

野菜サラダや焼き鮭、切り干し大根に茶碗蒸しなどのおかずが並びます。鍋の中は「沢煮」と呼ばれる、根菜と豚肉などを細切りにした優しい味付けのお吸い物です。
 
食後はサービスのコーヒーをお部屋でゆっくりといただき、チェックアウト後は送迎バスで西武秩父駅まで送っていただきます。東京から近い秩父にこんないい宿があるなんて!近いし絶対また来よう!と心に誓いました。

 

*紹介した温泉、食事、施設サービスは2020年2月上旬取材時の内容です。

新木鉱泉

料金:1泊2食付き/1室1名19000円~(シーズン、部屋等により変動あり)
住所:〒368-0004 埼玉県秩父市山田1538番地
電話:0494-23-2641
HP:https://www.onsen-yado.net/

 

温泉 記録・ルポ
教えてくれた人

月山もも

山と温泉を愛する女一人旅ブロガー。山麓の温泉宿を一人で巡るうちに「歩いてしか行けない温泉宿」に憧れを抱き、2011年から登山を始める。ゆるハイクから雪山登山まで、テントも一人で担ぐ単独登山女子。 ブログ「山と温泉のきろく」https://www.yamaonsen.com/に、温泉と登山のすばらしさについて綴っている。山と温泉に魅せられる人を増やすことが、人生のよろこび。

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