大雪により難易度が高まっている場合があるので慎重な計画を。島崎三歩の「山岳通信」第210号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2021年1月7日に配信された第210号では、県内は例年よりも雪が多く積もっていることに言及。道迷いや雪崩などのリスク、行動時間と体力の面を判断して慎重な行動をとることを促している。

 

1月7日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第210号では、期間中に起きた1件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

  • 12月30日、八ヶ岳連峰の硫黄岳・赤岩の頭で、2人パーティで入山した37歳の男性が、赤岩の頭から下山中に転倒して左足を負傷する山岳遭難が発生。茅野警察署山岳遭難救助隊及び諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊が出動して、男性を救助した。

 

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

12月4週は0件、5週は1件(年末が1件、年始三が日は0件)の山岳遭難の発生がありました。
長野県内は、年末年始に大雪になった山岳エリアがあります。大雪によりルートが不明瞭になっているほか、ラッセルにより、通常よりも倍以上の時間や体力が必要になる場合があります。また、雪崩の危険性も非常に高まっていることから、自身や仲間の体力・技術を過信せず、慎重な計画と行動をお願いします。
安全登山は、登山者一人ひとりの心がけが重要です。令和3年の登山も、楽しく安全に登山ができるよう、よろしくお願いします。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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