【大地震を経験した私の結論】外出時、絶対に持っておきたい「5つの防災アイテム」とは?
「何からやればいい?」「好きなデザインがない」「置き場所に困る」「めんどくさい」。いつかやらなければと思いながら、なかなか実践できない自宅の防災対策。『おしゃれ防災アイデア帖』(山と溪谷社)では、整理収納アドバイザーのMisaさんが、そんな人に向けてスッキリ暮らして無理なく続く防災アイデアを紹介。暮らし目線で考えた新しい防災アイデア満載の本書から、内容の一部を抜粋します。
普段のかばんの中にも「もしも」の備えを
外出時の持ち物はできるだけ少なく、と思っていた私ですが少し変わりました。大阪府北部地震の時に、周辺のマンションでもエレベーターが停止して数時間出られなかった人がいたり、地震発生時に電車で移動中だった夫も2時間ほど車内から出られなかったそうです。
もしそうなったら困るな〜と、持ち物が少なすぎることに対して不安を感じるようになりました。
外出先でそんな想定外のことが起こった際、自分を少しでも助けてくれるアイテムはなんだろう? と考えて作った防災ポーチ。電車や車で出かける時は必ず持ち歩くようになりました。
それ以外にもモバイルバッテリーやエコバッグ、少しの飲み物を持ち歩く習慣がすっかり身について、多少のトラブルには以前よりも落ち着いて対応できそうな気がしています。
5つの防災アイテム
水は310mlのペットボトルのサイズがちょうどいい。マスクや除菌スプレー、絆創膏など、細かいものはメッシュポーチにまとめています。中身が見えるので探しやすいのです。モバイルバッテリーは常にスマホとセットで持ち歩きます。持ち歩くことがすっかり習慣になったエコバッグは、持ち手が少し長めで斜めがけもできるタイプを愛用しています。基本キャッシュレス決済なのでお財布はコンパクトに。
- キリンやわらか天然水310ml
- 衛生ポーチ
- 防災ポーチ
- モバイルバッテリー
- ナイロンバッグ
- ティッシュ
- マスク
- ポリ袋
- 除菌スプレー
- フィルム石鹸
- 絆創膏
- ミラー
- リップカラー
- 常備薬
防災ポーチに入れているもの
ゴミ袋や取っ手付き袋は、雨よけにしたり地面に敷いたり、荷物を入れたりと、多用途に使えます。小銭入れのファスナーには無印良品のミニライトをつけています。寒い季節に持ち歩く充電式カイロはモバイルバッテリーにもなります。合計しても重さはたったの450gです。
- 45Lゴミ袋、ポリ袋、中身が見えない防臭袋
- 携帯トイレ
- (冬)カイロ
- マスク
- 緊急連絡先一覧表
- 小銭(千円札、百円玉、十円玉)
- 充電式カイロ(兼モバイルバッテリー)
(本記事は『おしゃれ防災アイデア帖』からの抜粋です)
『おしゃれ防災アイデア帖』
「何からやればいい? 」「好きなデザインがない」「めんどくさい」「置き場所に困る」 あなたの“防災できない”を解決。 スッキリ暮らして無理なく続く「防災アイデア」満載。
『おしゃれ防災アイデア帖』
著者: Misa
発売日:2021年3月6日
価格:本体価格1300円(税別)
仕様:四六判128ページ
ISBNコード:9784635490542
詳細URL:http://www.yamakei.co.jp/products/2820490540.html
【著者略歴】
Misa
整理収納アドバイザー、地震ITSUMO講座認定講師。夫と9歳と7歳の息子との4人暮らし。大阪府北部地震をきっかけに暮らしに馴染む備えを考えはじめる。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし~散らかっても10分で片づくアイディア~』(マイナビ出版)がある。Instagram YouTube
防災と暮らしをセットで考えるーー「はじめに」より
私は、小学生の息子2人と夫と4人で暮らしています。
実は、「防災」「備え」という言葉がずっと苦手でした。
めんどくさくて、どうしても楽しい気持ちにはなれなかったからです。
雑誌の中で特集があっても読み飛ばしていたような私ですが、2018年の大阪府北部地震を機に防災に対する意識が変わりました。
当時、子どもはまだ6歳と4歳でした。私の防災知識はゼロに近く、家には防災グッズがひとつもない状態。こんな無防備な家で、幼い2人をどうやって守ったらいいのだと、怖くて、とても情けない気持ちになりました。
防災と暮らしをセットで考えるようになったのは、そんな苦い経験からです。
もしもの時も、いつもに近い暮らしを続けるためには、どんな対策をしておけばいいのか知りたいと強く思いました。自治体の防災冊子で自分なりに調べてみましたが、これだと思えるものにはなかなかたどり着けませんでした。
防災講座を探して参加しながら、少しずつ備えを考えるうちにだんだん「暮らしの数だけ備えがある」と思えてきたのです。もしもの時に、困りごとを少しでも減らすものや知識が防災なら、それは人や暮らしのかたちによって変わってくるでしょう。
それなら、普段の暮らしをもとに考えていく方が本当に必要なことが見つけやすいはずです。
そして、日常に溶け込む防災であれば、自分にも続けられそうだと思いました。
この本でご紹介するのは、防災のプロではなく一人の母親であり整理収納アドバイザーである私が暮らしを楽しみながら、もしもの時の安心を備えるアイデアです。
家族が好きな味の備蓄食材や、使いやすい収納、管理しやすい仕組み、防災を無理なく続けるための、暮らしの工夫を紹介しています。
読んでくださった方にとって自分の暮らしに寄り添う備えをはじめるきっかけになったり「これならできそう!」と思っていただけると嬉しいです。