夏の低山歩きは温泉とセットが心地よい。奥多摩登山の帰り道には「河辺温泉 梅の湯」へ

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下山後に味わいたい粋なごはんを紹介するライター西野淑子さんの「下山メシのよろこび」。今回は、河辺駅で途中下車して日帰り入浴施設「河辺温泉 梅の湯」へ。温泉と食事をいただく。


日の出山の梅野木峠。6月はアジサイが楽しめるコース(Bergenさんの登山記録より)
日の出山の梅野木峠。6月はアジサイが楽しめるコース
Bergenさんの登山記録より)

夏の低山歩きは温泉とセットが心地よい。たっぷりかいた汗を、温泉できれいさっぱり洗い流し、体の疲れもスッキリ。風呂上がりの一杯もたまらない。

奥多摩登山の帰り、なかでも青梅から御嶽あたりの山を歩いたあとは、日帰り入浴施設「河辺温泉 梅の湯」に足が向く。下山した駅から少し電車を乗り継いで、河辺駅で途中下車。駅から歩いて1分でたどり着ける。

「河辺温泉 梅の湯」の受付けは、河辺駅北口の商業施設ビル「河辺タウンビル」B棟の5Fへ

温泉は男女別に大浴場と露天風呂。大きな窓ガラスから陽が差し込む明るい大浴場、岩風呂やヒノキ風呂、寝ころび湯などが揃う露天風呂、どちらも快適だ。源泉は浸かっているうちに肌がなめらかになっていく「美肌の湯」。食事どころが併設されていて、風呂上がりに食事をしていくことができる。


先日、奥多摩にハイキングコースの下見に出掛けた。少し早く歩き終え、せっかくだから梅の湯に入っていこうと思った。入館受付のところに「応援キャンペーン」のチラシ。温泉と食事のセットが1380円…それはなかなかお得ではないか。食事は2種類から選ぶことができる。入館時にセット料金を支払い、料理は食事をするときに決めればいいと言われた。


梅の湯はアルカリ性単純温泉。肌がスベスベになるので「美肌の湯」と呼ばれている

梅の湯はアルカリ性単純温泉。肌がスベスベに
なるので「美肌の湯」と呼ばれている

平日の昼どき、それほどお風呂は混んでいなかった。源泉の湯船に浸かると肌がしっとりしてくるのが分かってニヤニヤ。それほど熱過ぎないので、あちこちお風呂のはしごをして楽しんだ。


風呂から上がり、お食事処「梅寿庵」へ。小上がりとテーブル席のある広々としたスペース、窓際の小上がりに陣取った。窓の外に見えている特徴的な形の山は大岳山だろうか。

落ち着いた雰囲気の店内。下山後に登山靴を脱いでくつろげるのがありがたい

今日のランチセットは、ゴマだれざるそばと替わり丼のセットと、天丼の2種類。そばも米も味わいたかったので、ゴマだれざるそばと替わり丼のセットにした。ランチタイムはソフトドリンクのサービスもあるらしい。セットで安くあげられたので、今日のお仕事のご褒美にビール…と思ったのだが、残念ながら終日アルコール提供はなし。とはいえ、お疲れさま気分を味わいたかったのでノンアルコールビールと、おすすめのおつまみ「山賊焼き」をオーダーした。

サービスのソフトドリンクを味わいながら待つことしばし、料理登場。

ボリュームのあった「鶏串の山賊焼き(3本セット)」とお決まりのビール(ノンアルコール)!

山賊焼きは、黒こしょうの風味がいい焼き鳥。肉がジューシーで、なかなかボリュームがある。濃いめのタレでふっくら焼いた焼き鳥はビール(ノンアルコールだけど)によく合う! ビールが進む!

ゴマだれざるそばは、チャーシューや青菜、もやしなどが乗って、なんとなくお得な感じ。ピリ辛のごまだれと、スッキリした細切りのそばの相性が思ったよりもいい。もやしのシャキシャキとした触感もいい感じ。今日の丼はオクラとトロロのネバネバコンビ。のどごしがよくスルスルと食べられてしまう。

今日のランチセット
「ゴマだれざるそばと替わり丼のセット」

あっという間に食べ終えて一息。お腹いっぱい、ごちそうさま。

今回はセットの食事とおつまみ1品だけだったけど、麺類や定食もよさそうだったし、おつまみは美味しそうなものがたくさんあった。次に来るときは気心の知れた山仲間と。風呂上がりにおつまみをあれこれ頼んで、お酒を飲みながら、山の話で盛り上がりたいものだ。

※入浴+食事セットの応援キャンペーンは実施期間や条件、内容が変更になる場合があります。

河辺温泉 梅の湯

JR青梅線河辺駅から徒歩1分、アクセス便利な日帰り入浴施設。なめらかな肌触りの温泉を、大浴場と露天風呂で満喫できる。食事どころは食事のみの利用も可能。

住所:東京都青梅市河辺町10-8-1 河辺タウンビルB 5・6F Google Map
電話:0428-20-1026
HP:http://kabeonsen-umenoyu.com/
※新型コロナウイルス感染予防対策の関係で、休業あるいは営業時間・形態等に変更がある場合があります。ホームページより最新情報をご確認のうえ、お出かけください。

プロフィール

西野 淑子(登山ガイド・フリーライター)

初心者向け登山ガイドブックや山岳雑誌などで取材・執筆を行なうフリーライターで、登山ガイドの資格を持つ。関東近郊を中心に低山歩きからアルパインクライミングまで楽しむオールラウンダー。気の合う仲間と山を歩き、下山後においしいものでお腹と心を満たすことに無上の喜びを感じている。

下山メシのよろこび

登山後、すなわち下山後の楽しみの一つが、山麓にあるグルメ。ご当地の名物料理もあれば、鄙びた駅前に立つ小さな食堂で出す普通の料理まで、その楽しみは幅広い。 登山ガイド・フリーライターの西野淑子が下山後に味わった数々のとっておきのお楽しみを紹介する。

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