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ラリーグラス咲き誇る、春のネパール・トレッキング。桃源郷のような世界が広がるアンナプルナ山群

世界の山旅・絶景への誘い
ガイド・記録 2019年01月08日

エベレストをはじめ、美しい山岳景観が魅力のネパール。「行きたい」と考えてもネパールは広いし、それぞれ適期の時期は変わる。今回紹介するのは、日本の春の時期にオススメなアンナプルナ山群を紹介する。

 

ヒマラヤ山脈は全長約2,400Kmに及び、地球上に存在する8,000m峰14座を全て擁する「世界の屋根」と呼ばれています。一般のトレッカーにとって8,000m峰に登ることは容易ではありませんが、8,000m峰を眺めながらトレッキングをすることは難しいことではありません。

ネパールには日本では考えられないような山岳景観が広がっています。氷雪を抱いた高峰が雲と見間違うような位置に存在していて、山容のあまりの大きさに後ずさりするほどです。これこそがネパール・トレッキングの魅力です。

「ネパールに行きたい!」と思い立った際には、まずはエリアを決めなければいけません。エベレストを擁するクーンブ山群、1956年に日本隊が初登頂したマナスルを擁するマナスル山群、美しい谷が続くランタン山群など、ネパールにはトレッキングエリアが多岐にわたります。

★世界の屋根、ネパール・ヒマラヤの麓でトレッキングを楽しもう~入門編

ネパールのトレッキングシーズンは、一般的には乾期の10月~4月となりますが、その中でも春にお勧めしたいのがアンナプルナ山群です。今回は、春のアンナプルナ山群の魅力を伝えたいと思います。

ゴラパニから夕陽に染まるアンナプルナ山群を望む

 

シャクナゲの一種ラリーグラスに染まる桃源郷・ゴラパニ村

前述したように、アンナプルナ山群は春のシーズンがお勧めです。その理由はネパールの国花でもあるシャクナゲが咲くためです。特に山中に位置するゴラパニ村周辺はシャクナゲに覆われ、まるで桃源郷のような世界が広がります。

ネパールの国花であるシャクナゲは「ラリーグラス」と呼ばれる真っ赤な花が特徴で、このシャクナゲは人の背丈よりもはるかに大きい大木となることが大きな特徴です。

ラリーグラスが咲く時期は標高によって多少の違いはありますが、3月中旬~4月にかけてとなります。エベレスト街道などにもシャクナゲはありますが、木そのものの数が少ないため、シャクナゲを目的の1つにする場合は、間違いなくアンナプルナエリアがオススメです。特にゴラパニエリアでは、山全体が赤く染まるほどたくさんの花が咲きます。

シャクナゲの一種「ラリーグラス」が咲き誇る奥には、ダウラギリⅠ峰がそびえる


そしてプーン・ヒル(3,194m)という展望台からはアンナプルナとダウラギリの8,000m峰を2座同時に眺めることができ、ネパール・ヒマラヤの魅力も存分に楽しむことができます。

また、このエリアは最高宿泊地でも2,850mと高山病の心配が少なく、初めてネパールに訪れる方でも安心できるのも魅力です。春は気温も上がるため、日中はTシャツや薄手のフリースで歩くことができ、夜も0度を下回ることはほとんどありません。

 

トレッキングツアーに参加すれば、軽装で行動できる

アンナプルナに行く場合、個人でも訪問可能ですが、トレッキングツアーに参加するのが効率的に行動できるでしょう。ツアーに参加するとトレッキング中に必要な荷物は、グループに同行するポーターもしくは動物が運搬してくれるためです。

荷物はポーターやゾッキョ(ヤクの仲間)が運搬してくれる


そのため、現地に到着してからの行動は、ふだん日本国内で日帰りハイキングに行く程度の荷物を背負うのみとなり、重い荷物を持って移動する必要はなくなります。

★アンナプルナ・ダウラギリパノラマ・トレッキング8日間
★アンナプルナ・ダウラギリ展望トレッキングと憧れの南壁フライト10日間

例えば、写真撮影目的で三脚や重い交換レンズなどを持参される場合でも、パーソナルポーターを手配することができます(追加料金は1日@3,000円)。ツアーであれば荷物を軽量化でき、軽装で余裕を持ってヒマラヤの景色を存分に楽しめることでしょう。

 

海外
教えてくれた人

寺井 信之

アルパインツアーサービス株式会社/本社営業部
30歳で大手旅行会社より登山・トレッキング専門の同社へ。体育会系でならした体力を活かし年間100日以上ツアーリーダーとして世界の山旅を案内している。
現在は各国最高峰を中心に世界中の山を担当。公私ともに「山」が中心とした生活を送る。趣味は銭湯めぐりで都内を中心に200以上の銭湯を制覇している。

アルパインツアーサービス株式会社

マッターホルン北壁の日本人初登攀を成し遂げた芳野満彦(アルパインツアー元会長)が、1969年に日本で初めてヨーロッパ・アルプスへのハイキング・ツアーを実施して以来、約半世紀にわたり、世界中の山岳辺境地の山旅を企画、実施してきた。「トレッキング」という言葉を日本に定着させた、世界の山旅のパイオニア的存在。

⇒アルパインツアーサービス

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