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毎日、高尾山を歩く自然解説員さんにも使いやすい、グレゴリーのハイキング用小型バックパック「NANO(ナノ)」

Yamakei Online Special Contents
道具・装備 2019年03月28日

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登山用のバックパックで定評のある「グレゴリー(GREGORY)」だが、小型軽量のハイキングモデルもラインアップされている。 今回は、高尾山山頂にある「東京都高尾ビジターセンター」に勤務されているインタープリター(自然解説員)の梅田由花さんに、実際に毎日の通勤(=山登り)で使ってもらい、その使用感を伺った。

写真=水谷和政
協力=梅田由花、自然教育研究センター、サムソナイト・ジャパン

インタープリターの本領! 見慣れた高尾山で、新たな発見が次々に

春の訪れを感じるには少し肌寒い朝、東京郊外の高尾山の入り口で、梅田さんと待ち合わせた。高尾山頂にある東京都高尾ビジターセンターに務めるインタープリターの梅田さんは、ケーブルカーを使うとはいえ、勤務日は毎日、高尾山を山頂まで「通勤」している。

歩きだしてしばらくしたところで、ふと何かを拾った梅田さん。見せてくれたのは、穴の空いた葉っぱだった。

これ、なんだかわかりますか?

これはムササビが囓った跡なんですよ。

葉っぱをこんなふうに手で2つに折って噛じるんです。

東京の都心からわずか40kmしか離れていないのに、高尾山は動植物の種類が多いと言われている。東京にもこんな豊かな自然があると感じ、誰もがリフレッシュできる山だ。

そのなかでも、木と木の間を飛翔するムササビは、高尾山のシンボル的な存在。

夜行性なので、日中はその姿を見ることができないのだが、梅田さんは登山道を見渡しただけで、その痕跡を見つけ出してしまう。

鳴き声は、グルルル・・・と子どものうがいみたいだけど、警戒するとキャキャキャキャと鳴くとか、巣穴には杉の皮が敷いてあって、いい香りがするとか、まるで自分がムササビと暮らしていたかのように、その生態を詳しく説明してくれた。

その後も見つけたムササビの痕跡の数々。齧って落とした木の枝、つばきのつぼみ、フン

ムササビの痕跡を皮切りに、草や木の名前、いつどんな花が咲くか、今鳴いた鳥は何という鳥でどんな姿をしているか、などなど、高尾の自然に関するあらゆることを紹介してくれる。

同行している取材チームは、春に最初に咲き始める小さなヤマルリソウを、指さされて気がつくのが精一杯なのに・・・。

登山道脇の、穴の空いた木の葉に近づいてひっくり返した梅田さん。「これは渡りをする蝶、アサギマダラの幼虫です。毒のあるギジョランの葉っぱを、先に表面だけかじって、少し毒の含まれた白い汁を出してから食べるので、こういう丸い穴になるんですよ」。

地元の八王子市の出身という梅田さん。自然解説員という仕事に就いて丸5年という。高尾山山頂にあるビジターセンターに勤務し、毎日、自然に触れ、わからないことは先輩に聞いたり、自分で調べたりして、経験を積み重ねている。

毎日持ち歩いているフィールドノートには、見つけた動植物の名前とメモが、ていねいなスケッチとともに隙間なく書かれていた

勤務日以外でも、自然のことを学べるような観察会、勉強会などにも積極的に参加していて、高尾以外の山にも足を運ぶといい、インタープリターという仕事を楽しんでいるように見えた。

ビジターセンターでの梅田さん。常設のムササビのパネルの前で。
パウチした食痕の資料なども使って説明する

常設の展示のほか、期間限定の企画展もある。
この日の展示パネル、展示全体のレイアウトも梅田さんが手がけたそうだ

自然解説員の必携道具は? ザックの中身を見せていただいた

通勤で山の登り下り、という自然解説員は、どんな観察道具を持って日々歩いているのか、梅田さんに見せていただいた。

私が持ち歩いているのはこんな観察道具です。

双眼鏡、ルーペ、コンパクトデジカメ、観察用ルーペ付きの透明な小ボトル、フィールドノートと筆記具、絆創膏、自然解説用のA4のクリアフォルダ…。このあたりが自然解説員ならではのものでしょうか。

それと、小さなお子さんに解説するときに使うアゲハチョウの幼虫の大きな模型。こういうのを見せると、お子さんたちのハートを掴めます(笑)。

今はまだ日が短いので、勤務後、下山中に暗くなるときがあるので、ヘッドライトも持っています。ほかに、大きな一眼レフカメラを持つときもあります。

それから、ビジターセンターでは『のぶすま』という広報誌を定期的に発行しているのですが、そのレイアウトも私が担当しているので、グラフィックソフトが使えるノートパソコンを持って歩くことも多いです。

これらを、だいたい20~25リットルくらいのデイパックと呼ばれるサイズのザックに入れて、「通勤」しています。

低山の高尾山ですが、ケーブルカーを使っても、片道40分の道のりを、これらの道具を背負って毎日のように登り下りしますので、ザックは普通の人より早くヘタれてしまいます。

高尾山を通勤する梅田さん。薬王院も「通勤経路」だ

グレゴリーの小型バックパック、その使い勝手は?

今回、グレゴリーの「NANO(ナノ)」というバックパックを使っていただきましたが、実際にどのように使っているか、教えてください。

まず、全体的に軽く、シンプルな作りというのが気に入っています。

私の場合、観察記録に欠かせないコンパクトデジカメは左のサイドポケットに入れています。背負ったままの状態で、左手でストラップを引き出して使うことが多いので、どのザックを使うときもたいていここに入れてます。

この「ナノ」の正面にはメッシュで伸びるポケットがあるのですが、これが双眼鏡を入れるのにとてもよかったです!

ザック中にしまうと、入れたモノ同士が当たってしまうので、双眼鏡のような壊れやすいものを入れるのには気を使うのですが、このメッシュに入れると、ほかの荷物とのぶつかりを心配せず、潰れることもなく、飛び出したりすることなくしっかり収まりました。

これはとてもよい収納方法でした。

正面のメッシュポケットには双眼鏡を入れるのに重宝するという

小さく開くポケットは、中に仕切りがあるメッシュポケットがあり、ヘッドライト、ルーペ、名刺入れなどを入れています。

フィールドノートは、横にして入れると、ポケットの幅にピッタリ入りました。

小さく開くオーガナイザーポケットにはルーペ、ヘッドライトなどの小物を収納

ハイドレーション用の収納があって、そこは前後にクッションがあるので、13インチのノートパソコンを入れるのにちょうどよかったです。

そしてなんと言っても私が気に入っているのがここです。

このサイズのザックですと、腰のベルトがあるのと、ないのがあります。

私は歩いているときも、なにか見つけると、すぐにザックを下ろして、あるいは、前に回して、観察するための道具を取り出すので、腰のベルトはあまり使わないほうです。

大きな40リットルとか50リットルのザックを背負うときも、腰のベルトは使っていないことが多いです。

たいていのデイパックの腰のベルトは、だらっと垂れてしまい、そこだけ地面に触れて汚れてしまったりします。

このザックは、使わないヒップベルトをこんなふうに、しまっておけるのです。 背面はクッション性の高いメッシュになっているので、しまったベルトのバックルも当たらず、スッキリしています。

私にとって実はここがとても使い勝手のよいポイントでした。

***

梅田さんの勤務する東京都高尾ビジターセンターには、自然解説員が常駐。休館日を除き、毎日13時30分からの50分間、参加費100円の「ガイドウォーク」を実施している。

自然解説員さんとのガイドウォークに参加するだけで、自然の見方が変わり、新たな発見をすること間違いなし!

高尾山に登ったら、そのまま下山せずに、ビジターセンターに立ち寄ろう(ガイドウォークの希望者は、当日に現地で申し込む)。

高尾山頂にあるビジターセンター。自然解説員が常駐し、ガイドウォークも行っている

このほか、ビジターセンター主催で、レンジャー体験、ムササビ観察会などのイベントを、週末を中心に、定期的に開催している。

詳しくは高尾ビジターセンターのウェブサイトで。

また、ビジターセンターの方に聞いた高尾山の日々の自然の変化、登山道状況は「ヤマケイオンライン」の「現地最新情報」に掲載中。

東京都高尾ビジターセンター
https://www.ces-net.jp/takaovc/

梅田さんの示す先に、ムササビの巣穴を発見。高尾山・薬王院の境内にて

グレゴリー ナノ GREGORY NANO

ナノ20

価格
9,000円(税別)
容量
20リットル
カラー
3色
重量
499g

詳細を見る

※ナノには、ほかに18リットル、16リットルのサイズがある

ザック
教えてくれた人

梅田由花

1991年生まれ。東京都・八王子市出身。株式会社自然教育研究センター所属で、東京都高尾ビジターセンターに勤務するインタープリター(自然解説員)。 幼少の頃から自然に親しみ、大学時代には観光デザインとエコツーリズムについて学ぶ。そのノウハウと感性で、ビジターセンターの展示や広報紙だけでなく、オリジナルグッズもデザインしている。

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