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ヨーロッパのロング・トレイルで人気ナンバーワン! 「ツール・ド・モンブラン」トレッキング

世界の山旅・絶景への誘い
ガイド・記録 2019年05月14日

登山愛好者なら「ツール・ド・モンブラン」という言葉を、一度は聞いたことはあるのではないだろうか? ヨーロッパ・アルプスの象徴とも言えるモンブランの周囲を、ぐるっと1周するトレッキングコースこそがツール・ド・モンブランだ。その概要を、ダイジェストで紹介する。

谷から谷へ連日変化に富んだ山岳景観が楽しめるのが魅力のツール・ド・モンブラン

 

ヨーロッパ・アルプス最高峰のモンブラン(4,810m)は、登山愛好者なら誰もが一度は目にしたいと思う憧れの山です。ツール・ド・モンブランは、このアルプスの最高峰モンブランの山麓をぐるっと一周する、全長約168kmに及ぶトレッキングコースで、アルプスに数あるトレッキングコースの中でも、一、二の人気を誇るロング・トレイルです。

氷河を抱く白銀の峰々の展望、アルプスならではの緑美しい雄大な谷、ルートを彩る高山植物の花々、快適な山小屋で迎える朝夕の素晴らしい色彩の変化など――、アルプスの山旅の魅力のすべてが詰まっているといっていいほど多彩な魅力を持つ名コースです。

そんな数ある魅力の中でも、このコースの最大のハイライトと言えば、何はともあれ、フランス、イタリア、スイスと3ヶ国の山の上にある国境の峠を自分の足で越えていくところではないでしょうか。いくつもの峠を越えて、山群を一周し再びシャモニに戻ってきたときの達成感は格別のものです。

フランスからは、シャモニからトレッキングがスタートする

 

変化に富んだ「ツール・ド・モンブラン」を歩いてみよう

コースは、モンブランを仰ぐフランスのシャモニ谷から始まり、ボンノムのコル周辺の山岳風景、エリザベッタ小屋で間近に迫る氷河、優美な谷の広がるイタリア側の谷と、シャモニから見た山容とは姿を変えたモンブランの南壁、スイスらしいのどかな牧畜風景、トレイルを彩る高山植物の花々などを通過します。ロング・トレイルの定番ともいえるコースだけあって、連日、次々と移り変わる美しい山岳景色がトレッカーを魅了します。

シャモニからスタートした場合のツール・ド・モンブランのルート概要


そして最後の峠となるバルムの峠を越えて再び望むモンブランの姿は、まさにトレッカーを出迎える感動のフィナーレとなるでしょう。

フランスとイタリアの国境を越える瞬間!


ツール・ド・モンブランのトレッキングコースは、標高約1,200m~2,500mにある山小屋に宿泊して歩きますが、トレイル上で国境を越えるたびに、山小屋の食事も少しずつ変化していくのも楽しみの1つです。夕食の最後にはデザートが出てくるのも、さすがヨーロッパの山小屋を感じさせます。

また、トレッキング中盤にはイタリア側の町、「クールマイユール」でホテルに泊まることになります。ここで、ゆっくりと体を休めることができるのも、このトレッキングの安心できるポイントになっています。

ツールドモンブラン山中の山小屋の様子

山小屋の内部の様子。シンプルな内装で快適な空間を提供する


長い期間を歩くので、それだけ荷物が重くなるのが心配する人も多いかもしれません。手前味噌ではありますが、アルパインツアーではザックに背負う毎日の荷物を軽減できるように、トレッキング途中に宿泊するホテルやロッジに着替えなどの荷物を回送するサービスを行っているので、長期のトレッキングでも安心です。

なお、ツール・ド・モンブラン全168kmをすべて踏破するには相当の時間を要します。その中からハイライト部分を楽しむには、トレッキングする日数に1週間は欲しいところです。

ちなみに、アルパインツアーの今夏の「ツール・ド・モンブラン」のプランでは、ハイライトとなるトレイルと山小屋の宿泊をしっかりおさえた定番の9日間コース、ゆったりとした行程で歩く10日間コース、ツール・ド・モンブランをもっと歩きたい人向けの長い距離を歩く12日間コースの3コースを用意しています。

憧れのモンブラン山群を存分に歩いて楽しむツール・ド・モンブラン、今夏に長い休みを取って、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

背後にグランンドジョラスを望みながらのトレッキング!

 

海外
教えてくれた人

寺井 信之

アルパインツアーサービス株式会社/本社営業部
30歳で大手旅行会社より登山・トレッキング専門の同社へ。体育会系でならした体力を活かし年間100日以上ツアーリーダーとして世界の山旅を案内している。
現在は各国最高峰を中心に世界中の山を担当。公私ともに「山」が中心とした生活を送る。趣味は銭湯めぐりで都内を中心に200以上の銭湯を制覇している。

アルパインツアーサービス株式会社

マッターホルン北壁の日本人初登攀を成し遂げた芳野満彦(アルパインツアー元会長)が、1969年に日本で初めてヨーロッパ・アルプスへのハイキング・ツアーを実施して以来、約半世紀にわたり、世界中の山岳辺境地の山旅を企画、実施してきた。「トレッキング」という言葉を日本に定着させた、世界の山旅のパイオニア的存在。

⇒アルパインツアーサービス

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