「ファイントラック(finetrack)」のツェルトやテント。「ツエルト2ロング」「カミナドーム」など「みんなの山道具」に投稿された人気アイテムをチェック! 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブランドごとの名品、名アイテムを、「みんなの山道具」に寄せられたユーザー投稿から探る本連載。今回は「ファイントラック(finetrack)」のツェルトとテントをピックアップ。テントブランドとしては若いファイントラック、果たしてみんなの評価は!?

文=佐藤慶典

 

ツエルト2/ツエルト2ロング|ツェルトで泊まれる、ツワモノ、ベテラン向け

★★★★★サイタマシヤマジジイ さん
ツエルト2ロング
ファイントラック(finetrack)
★★★★☆longer さん
ツエルト2
ファイントラック(finetrack)
★★★☆☆クマおとうさん さん
ツエルト2ロング
ファイントラック(finetrack)

 

2004年、「どこにもない、まったく新しいモノを」という志のもと、神戸の住宅街の一軒家から始まった「ファイントラック(finetrack)」。同ブランドは、創業と同時に新発想の「ドライレイヤー」を発売。次ぐ2005年には、レイヤリングの新しい概念「5レイヤリング」を提唱し「ミッドシェル」製品、2007年にはベストセラーとなる耐久撥水ストレッチパンツ、2013年には世界初のシート状立体保温素材「ファインポリゴン」を採用した製品を世に送り出しました。

現在も、繊維から開発するなど、既存の概念や素材に縛られることなく、自分のアイデアで納得できるアウトドアウェアやギアを作るという姿勢を貫き、スタッフ自らがフィールドで遊び、体感したことを製品にフィードバックする「遊び手が創り手」を実践しています。

そんなファイントラックの創業当初からラインナップされているのがツエルトです。

2019年5月現在では、「ピコシェルター」「ツエルト1」「ツエルト2ロング」「チューブツエルト」の4種類を用意しています。

ツエルト2ロングは、W220×D100×H95cm、重量340g、定員2~3人のツエルトです。両サイドの出入口の上部にはベンチレーターを装備、床は割れており、紐で合わせるデザインとなっています。出入口がフルオープンできるため、タープとしても活用でき、また、出入口上部にはロープを通す挿入口を完備しているので、岩場で張る際、ツエルト内部にメインロープを通して、セルフビレイを取ることも可能です。

ファイントラックのツエルトには「ダイニーマテープ」が使用されています。ダイニーマテープは超高強度で、引っ張っても伸びにくいのが特長。このテープが各辺に配されているため、生地に負担をかけずに十分なテンションがかけられます。風に強く、居住性が高いのはこのためです。

生地には軽量かつ高強度のナイロンリップストップ生地に防水透湿コーティングを施した独自の素材を採用。これにより、軽量化と十分な防水透湿性を確保しています。

縫い目部分には目止めは行われていませんので、もし、積極的にテントとして活用するなら、自身で目止めをし、防水性を高めるといいでしょう。テントとして活用の際は、天候を読む力や設営場所を選ぶノウハウ、しっかり設営するための技術、また、結露の問題や換気不良による酸欠にも注意が必要です。

 

ファイントラック ツエルト2/ツエルト2ロング で行った山行記録

金峰山・甲武信岳
金峰山・甲武信岳(関東)サイタマシヤマジジイ さん
2018年5月12日(土)~2018年5月14日(月)
木曽駒岳、空木岳、雨の中の縦走
木曽駒ヶ岳・空木岳(中央アルプス)山野けいすけ さん
2017年8月18日(金)~2017年8月19日(土)

製品情報

ファイントラック「ツエルト2ロング」

価格
22,000円(税別)
重量
340g
サイズ
間口100✕奥行220cm✕高さ95cm

 

カミナドーム1|軽量で風にも強い、一人用テント

★★★★☆マイク さん
カミナドーム1
ファイントラック(finetrack)
★★★★★Phoo さん
カミナドーム1
ファイントラック(finetrack)

 

新発想のウェアやギアを開発してきたファイントラックが山岳用テント「カミナドーム」シリーズを発売したのは2016年のこと。2019年5月現在では、「カミナドーム1」「カミナドーム2」「カミナドーム4」をラインナップしています。

カミナドームシリーズはオールシーズンに対応するクロスポールの自立式ダブルウォールテントです(別売の「スノーフライ」や「ウィンターライナー」「ウィンターライナーEXP」を使用することで冬期にも対応)。発売からそれほど経っていませんが、シーズンを問わず使用できる強度と快適性、また、最高レベルの軽量性も持ち合わせていることから、人気のテントとなっています。

カミナドーム1は、W205×D90×H100cmの1人用テントです。張り綱や収納袋、ペグを含めた総重量は1,280gとトップクラスの軽量性を誇っています。フライには、国産の15Dの生地を、本体にはメイドインジャパンならではの7Dの極細糸を使用した生地を採用し、フライ、本体ともに、張力のかかる各辺に超高強度のダイニーマテープを縫い込むことで、軽量化と高耐久を実現しています。

壁が立っていて、室内空間を有効に使えるのもカミナドームの強みです。本体天井部と底部とで太さの異なるポールを使用し、ポールがより球体に近い弧を描くように設計されています。出入口が長辺にあり、また、壁が立っているので、前室を広く快適に活用できるのもメリットです。

軽量で日本の厳しい山岳環境にも耐えることをテント選びの基準に、あるいは、雪山でのテント泊も視野に入れるなら、ぜひ選択肢に加えたい逸品です。

 

ファイントラック カミナドーム1で行った山行記録

ミヤマキリシマ満開のくじゅう連山縦走
大船山、平治岳、中岳、天狗ヶ城、久住山、星生山、扇ケ鼻、沓掛山(九州・沖縄)Phoo さん
2016年6月5日(日)~2016年6月6日(月)

製品情報

ファイントラック「カミナドーム1」

価格
55,000円(税別)
重量
1,280g
サイズ
間口205✕奥行90cm✕高さ100cm

 

ファイントラック カミナドーム2|薄く軽く強くはそのまま、広さのある二人用テント

★★★★★KHSACOB さん
カミナドーム2
ファイントラック(finetrack)
★★★☆☆ミックブルースパワー さん
カミナドーム2
ファイントラック(finetrack)

 

「カミナドーム2」は、W212×D130×H105cmの2人用テントです。張り綱や収納袋、ペグを含めた総重量は1,460g。カミナドーム1より、180g重いですが、約1.5倍の床面積が得られます。カミナドーム2と1の価格差は約7000円。これを高いと見るか、安いと見るかは、それぞれですが、軽さを最優先にしないのであれば、カミナドーム2を選択するほうが無難でしょう。広々と使え、また、2人での使用も可能です。

カミナドーム2は、既述のカミナドーム1と同様、4シーズンに対応し、軽量かつ耐久性があり、壁が立っていて空間を広く有効的に使えるのが特長です。

優れた収納性も備えています。

収納袋は円筒形ではなく、弁当型となっており、サイズに余裕があるので、サッと収納でき、また、パッキングの際にデッドスペースができにくくなっています。ジッパーに、砂にまみれても低温下でもスムーズな操作性を失わないビスロンジッパ―を採用しているのも特長と言えます。

オプションで、本体天井部に吊るす「オプショナルロフト」や、本体下に敷く「フットプリント」、各種修繕パーツが用意されています。

 

ファイントラック カミナドーム2で行った山行記録

リベンジ!鳳凰三山縦走(夜叉神峠から南御室小屋にテント泊)
鳳凰三山(南アルプス)KHSACOB さん
2018年1月14日(日)~2018年1月15日(月)
常念岳・蝶ヶ岳を三脵から周回
常念岳・蝶ヶ岳(北アルプス・御嶽山)KHSACOB さん
2017年5月28日(日)~2017年5月29日(月)

製品情報

ファイントラック「カミナドーム2」

価格
62,000円(税別)
重量
1460g
サイズ
間口212✕奥行130cm✕高さ105cm

 

※掲載した情報は、2019年5月現在のものです

「みんなの山道具」ユーザーのおすすめ度調査

ヤマケイオンラインのユーザーが実際に使っている登山用品を投稿するコーナー「みんなの山道具」。この記事ではユーザー投稿を登山ブランドごとにピックアップし、人気順(投稿数順)にギアをまとめた。

編集部おすすめ記事