キーン(KEEN)の登山靴はタウンユースとして愛用する人も。その魅力とは?
今回はキーン(KEEN)の「靴」をピックアップ。デザインが気に入り、登山で履かなくなってからもタウンユースとして愛用する人多し。ヤマケイオンライン「みんなの山道具」のユーザー投稿から、利用シーンやエピソードを紹介する。
文=佐藤慶典
ターギー|里山歩きからトレッキングまで対応するオールラウンダー
サンダルで有名な「キーン(KEEN)」は、2003年にアメリカで誕生したフットウェアブランドです。「サンダルは、つま先を守ることができるだろうか?」、この問いに答えるべく発売したサンダル「ニューポート」が爆発的なヒットとなり、ブランドは急成長。サンダルだけでなく、ファッション性に富むシューズや登山靴なども展開し、現在に至ります。
「ターギー(TARGHEE)」は、里山歩きからトレッキングまで対応するオールラウンダーです。登山はもちろん、タウンユースにも向くデザイン性の高さから人気があり、「ターギー」「ターギーⅡ」、2018年には「ターギーⅢ」と、アップデートが繰り返されているロングセラーモデルです。2019年5月現在、ローカットとミッドカットがラインナップされています。
ターギーと言えば、足入れのよさが挙げられます。肌当たりがよく、優しく足を包み込む肉厚なライニングとフットベッドで快適な歩行が可能です。
アッパーには、シリコン液を浸透させた特殊加工済みの高品質なレザーと通気性に優れる強靭な化学繊維を採用。防水透湿素材にはゴアテックスなどではなく、キーンが独自に開発した「キーンドライ(KEEN DRY)」を使用しています。アウトソールもビブラムなどは使用せず、オリジナルのものが使われています。自社で開発した素材を使っているため、比較的リーズナブルなのもターギーの魅力です。
ターギーⅡからターギーⅢへアップデートする際、アウトソールが、よりグリップ力のあるものに変更されています。また、つま先の反りが大きくなり、よりスピーディな足運びに対応するソールデザインになりました。
ソールには、靴の捻じれを防ぐシャンク(芯材)が入っていますが、サポート力は控え目です。重い荷物を背負う場合や、もっとサポート力がほしい場合は、インソールをハードなものに交換するといいでしょう。
ちなみに、2017年には、アッパー素材を従来のレザーから500デニールの強靭なナイロンにした「ターギーEXP」なるラインナップも追加されています。より軽量化されていて、通気性もアップされているので、ターギーよりも軽いものが欲しい人、汗っかきの人、タウンユースが多い人、お手入れが苦手な人などは、ターギーEXPを選ぶのもいいでしょう。また、保温材がアッパーに入ったウィンター仕様の「ターギーレースブーツ」もあります。
「フィット感とクッションが素晴らしく、疲れにくい。急峻でない山旅でのテント泊、日帰り登山で活躍できる」
(そい さんの「みんなの山道具」より)
「初めての登山靴。主に普段履きで使用。とても楽。」
製品情報
キーン「ターギー III(ローカット)」
- 価格
- 17,500円(税別)
- サイズ
- 22.5~26.0cm(ウィメンズ)
25.0~28.0、29.0、30.0cm(メンズ)
キーン「ターギー III ミッド(ミッドカット)」
- 価格
- 19,500円(税別)
- サイズ
- 22.5~26.0cm(ウィメンズ)
25.0~29.0、30.0cm(メンズ)
キーン「ターギー EXP(ローカット)」
- 価格
- 15,000円(税別)
- サイズ
- 22.5~26.0cm(ウィメンズ)
25.0~28.0、29.0、30.0cm(メンズ)
キーン「ターギー EXP ミッド(ミッドカット)」
- 価格
- 17,000円(税別)
- サイズ
- 22.5~26.0cm(ウィメンズ)
25.0~29.0、30.0、31.0cm(メンズ)
ピレニーズ|独自技術で耐久性と防水性を高めたオールレザー仕様
「ピレニーズ(PYENEES)」は、履き込むほどに味が出て、足になじむオールレザー仕様のトレッキングシューズです。2019年5月現在、表革のフルグレインレザーと、裏革のスエードレザータイプが用意されています。
クラシカルなデザインが特長で、同ブランドの「ターギー」同様に、シリコンを浸透させた高品質なレザーを使用し、防水透湿素材には独自の「キーンドライ」を採用するなど、耐久性、防水性ともに高くなっています。
一見するとオールレザーで重く、硬そうに見えますが、片足573gと軽量に仕上がっており、レザーも上質で柔らかく、軽快な足さばきが可能です。
また、硬度の異なる2種類のEVAを組み合わせたフットベッドと、ミッドソールに埋め込まれたシャンク(芯材)、これに耐摩耗性とグリップ性に優れたオリジナルのアウトソールで、クッション性と安定性に優れた歩行ができるようになっています。
天然のレザーを使用しているため、お手入れは必要です。撥水性を保ち、長く愛用できるよう、登山から帰ったら、汚れを落としてクリームを塗る、あるいはブラッシングするなど、取り扱い説明書に従いメンテナンスしましょう。
「デザインが一見でKEENと分かり可愛い 普段はバイクに乗る時履いてます」
(さる さんの「みんなの山道具」より)
「いろんな山や初めての体験をほとんどともにしたので,思い入れのある一足です。八ヶ岳や表銀座縦走のテント山行までこの子で行きました。」
(ただし さんの「みんなの山道具」より)
キーン「ピレニーズ」で行った山行記録
製品情報
キーン「ピレニーズ」
- 価格
- 21,000円(税別)
- サイズ
- 22.5~26.0cm(ウィメンズ)
25.0~28.0、29.0、30.0、31.0、32.0cm(メンズ)
※掲載した情報は、2019年5月現在のものです
「みんなの山道具」ユーザーのおすすめ度調査
ヤマケイオンラインのユーザーが実際に使っている登山用品を投稿するコーナー「みんなの山道具」。この記事ではユーザー投稿を登山ブランドごとにピックアップし、人気順(投稿数順)にギアをまとめた。