夏に向けて女性は必見! みんな、どうしてる!? 山のメイク&スキンケア事情

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登山用品専門店の好日山荘では、女性スタッフ有志による「おとな女子登山部」を創り、ブログでの発信や、登山イベントなどを行っている。
リレー連載の第3回目は、女性ならではの気になるメイク&スキンケア、衛生面のケア方法などを、自らの体験を交えて、好日山荘浦和パルコ店に勤務の「なっちゃん」が教えてくれた。

いよいよ山登りのシーズンも本番!夏山はどこに登るか、行く前からわくわくしてきますね♪

みなさんの中には、この春から山登りを始めた方・今年はステップアップで山小屋泊に挑戦する方・・・新しいことに挑戦し始めて色々な「???」が出てきた方も多いのではないでしょうか?

今回は、山を始めた女性にあるある! な「山のメイク&スキンケア事情」を、3つのポイントにしてご紹介します。

これからのハイシーズン、日焼け対策は必須! 休憩中にも日焼け止めの塗り直し、UVパウダーでのケアなど忘れずに!

 

山でメイクはOK??

私はおとな女子登山部の登山ツアーに同行する事もあるのですが、そこへ行くとたまに「山登りの時、メイクしてもいいんですか?」という質問をいただきます。結論から言うと「もちろんOK」です! 山に登って写真を撮り、みなさんの思い出にも残るものです。せっかくならば自分が納得できるメイクが一番です(もちろん、普段からメイクをしない方はしなくてOK)。

そんな私もすっぴんではなく、山登りでは普段よりナチュラルなメイクをしています。その時に心掛けているのが、①保湿をしっかり ②化粧品も日焼け対策 ③汗でも落ちにくい といった3点。

 

①保湿をしっかり

山登りでは、高度を1000m上げる毎に紫外線量は10%以上増えると言われています。標高の高い山では肌も乾燥しやすい=日焼けもしやすくなってしまいます。そこで、メイクアップ前はいつもより念入りに化粧水・乳液・美容液などで保湿をすることがおすすめ◎。

できれば山歩きの休憩中にも使えるミストタイプを用意して肌の乾燥を防ぐとより効果的ですよ。

持ち歩く際も、コンパクトになるよう必要最低限のメイク用品のみを携帯

 

②化粧品も日焼け対策

ベースメイクには、シンプルに日焼け止め+BBパウダーなどを使用しています。ここで使うパウダーも、UV対策になるものを選ぶのが◎(私が使用しているアイテムは、SPF40 PA++++)。

ファンデーションをしっかり塗っても汗で崩れてしまうので、肌は直しやすいパウダーなどで日焼け対策しています。「メイクは崩れるもの」と割り切って、さっとひと塗りして直せるようにしておくとストレスなく、気持ちも楽です♪

そして忘れてはいけないのがUVリップ。肌はしっかり対策したのに、唇だけ日焼けしちゃった・・・なんて失敗にならないように気を付けましょう!

 

③汗でも落ちにくい

ベースメイクのあと、お好みでアイブロウ、シャドウ、マスカラでメイクしましょう。この時、いずれもウォータープルーフのアイテムを選ぶと、汗で落ちにくいので安心です(マスカラはクリアタイプも◎)。

汗をかいた際、タオルで思わず拭いてしまいがちの眉毛は、アイブロウ後にトップコートを塗るのがおすすめです(写真左から2番目)。

私は日常生活でも愛用していて、一日山登りをしても落ちずにしっかり持つので絶大な信頼を置いています!

 

小屋泊でのケアのポイントは?

ステップアップして「いざ、今年は山小屋泊!」となったものの、また次の疑問が浮かんできます。①化粧落としはどうしているの? ②歯みがきはどうする? ③汗のベタつき・匂いが気になる! などなど。

左から、ウォーターレスシャンプー・オーラルピース・W洗顔シート

 

①化粧落としはどうしているの?

以前は市販のメイク落としシート+小分けにした化粧水や乳液を持って行ってケアしていました。が、2014年に、私たち好日山荘おとな女子登山部のプロデュースで発売した「W洗顔シート」が優れもので、最近ではそればかり使っています。

おとな女子登山部るんちゃんと。富士山山小屋でもしっかりメイク落とし中!


密封チャック付きのパウチを開けると肌にやさしい不織布のシートが5枚。1泊2日の使い切りがちょうどいい量です♪

1枚目でアイメイクなどしっかり落とし、2枚目で顔全体、気になるときは3枚目でサッパリさせるのがおすすめです(残りはボディor翌朝の洗顔に♪)。

ポイントメイクにも◎


香りもきつくないし、何より水分がたっぷりなので、市販のメイク落としシートよりも使ったあとは肌も潤ってもちもち! 化粧水や乳液がなくても潤うので、私は山小屋ではこれだけで済ませています! (日焼けの火照り・乾燥が気になる方は、オールインワンゲルなどの携帯も◎)

1枚をパックのように使って、日焼けした頬にしばらく貼っておくのも、おすすめですよ!

 

②歯みがきはどうする?

お水が貴重な山小屋では、自宅のように歯磨き粉を使ってからたくさんの水で口をゆすぐことができません。お口をさっぱりさせる方法としては、歯磨き粉なしの素磨き、歯みがきガムを噛む、などがあります。

そこに最近私がプラスしているケアが、「オーラルピース」。最近では歯医者さんでも置いているこのアイテムは、天然由来の成分のみでつくられた口腔ケア製品です。これ一つで口の中を清潔にでき、雑菌の働きを抑えてくれます。登山やキャンプのほか、水の無い非常時にも使える優れものです。

できるだけ山の環境を汚さないよう、登山者としてマナーも守っていきたいですね。

山によっては水場がなく、お水がたいへん貴重です!

 

③髪や身体の汗のベタつきが気になる!

暑い夏、洗顔だけでなく髪のベタつき・ウェアの汗の匂いも気になりますよね。

特に頭皮は、男女問わず帽子もかぶって汗でべたつくので、一番すっきりさせたいところです。でも、山ではお風呂に入れないのが大前提。山小屋によってはお風呂がある場所もありますが、シャンプーはできないのが普通です。そんな登山者の悩みを解決してくれるのが「ウォーターレスシャンプー」です。

おとな女子登山部広報担当の吉野香織さんも、山小屋ではウォーターレスシャンプーを愛用


W洗顔シート同様、私たちおとな女子登山部がプロデュースしたアイテムに「ウォーターレスシャンプーWD」があります。髪と頭皮全体にスプレーした後、軽くマッサージしてタオルドライするだけ。皮脂のべたつきが驚くほどサラサラに♪ 頭だけでなく、身体にも使っていただけるので、全身のベタつきがすっきり無くなります。

 

気になる衛生面やニオイのケアは?

水が貴重、かつ、山の環境を汚さないために石鹸を使えない山登り。でも、外で活動するし、お手洗いにも行くので、手は綺麗にしたいですよね。私は日帰りの山登りでも、除菌ウェットティッシュや除菌ジェルを持って行き、ごはん前など気になる時は使うようにしています。

また、コンタクトレンズを使用しているので、夜外すとき、朝付けるときには、しっかり除菌ウェットティッシュで手を拭くようにしています。清潔を保つために、コンタクトは1DAYタイプの利用がおすすめです。保存液の持ち運びもなくなります。

衣服については、汗の染み込んだウェアに除菌消臭スプレー「A2Care」をシュッとひと吹き。ちょっとしたケアですが、ニオイが軽減されることで、次の日も気持ちよく使うことができます。「A2Care」は成分がほぼ水なので、ウェアのほかにも、バックパックの背面や登山靴にも使えます。消臭効果がしっかりしているので、山のトイレなどニオイが気になる時にシュッシュッとすることもできます。ちょっとした工夫で、山登りを快適にしていくことができますよ。

次の日も同じウェアを着用する際は、「A2Care」で除菌・消臭を!

 

* * *

今回は、メイクのこと、山小屋でのこと、衛生面についてご紹介させていただきました。

たくさんの女性登山者がいる分だけ、もっと多くの疑問・質問があるかと思います。おとな女子登山部はもちろん、好日山荘のスタッフはみんな山登りが好きなスタッフばかりなので、みなさんの登山の「?」をいつでもご相談いただければと思います。

「絶対これ!」というルールの無い山登りだからこそ、自分に合った解決策を見つけていただきたいです。そして、そのお手伝いをこれからもおとな女子登山部ができれば嬉しいです♪

冬の木曽駒ヶ岳・千畳敷にて。おとな女子登山部メンバーと

 

プロフィール

なっちゃん(好日山荘おとな女子登山部)

埼玉県生まれ。学生時代にいわゆる「山ガールブーム」をきっかけに山登りを始める。好日山荘に入社してからは、アルプスのテント泊・雪山登山とどっぷり山浸りに。最近はハードな山行よりも、ゆったり楽しめる山登りにシフトチェンジ中。山登り+下山後の観光のちょい旅がマイブーム。好きな山域は尾瀬。
⇒おとな女子登山部メンバーはこちら

好日山荘 浦和パルコ店

富士山や屋久島への登山など、エントリーユーザー向けの商品を多数取り揃える登山用品店。登山やハイキング以外で、アウトドア用品を日常使いしたい方などへの商品提案も行う。

所在地/埼玉県さいたま市浦和区東高砂町11-1 浦和パルコ4F
TEL/ 048-764-9701
営業時間/ 10:00~21:00
アクセス/ JR浦和駅東口正面(浦和パルコ4階)

好日山荘おとな女子登山部 リレー連載

登山用品専門店の好日山荘で、2013年より女性スタッフ有志により立ち上がった「おとな女子登山部」。 「自分たちが山を真剣に楽しみ、次の山に挑戦すること」「お客様にもっと山を好きになってもらうこと」を目標に、ブログでの発信や登山イベントなどを行っている。 その活動の様子と女子目線での登山感を伝えていく。

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