まとまった積雪が観測された長野県、一層の慎重な判断を! 島崎三歩の「山岳通信」 第174号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2019年12月27日に配信された第174号では、長野県内ではまとまった積雪が観測され、より慎重な判断が必要なコンディションとなったことを伝えている。

 

12月27日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第174号では、12月21日に起きた1件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

  • 12月21日、八ヶ岳連峰横岳高見石で、仲間と2人で入山した54歳の女性が奥蓼科登山口へ向けて下山中に足を滑らせ転倒、負傷する山岳遭難が発生。諏訪広域消防署員が出動し、女性は山梨県防災ヘリにより救助された。

 

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

週末に八ヶ岳で下山中の転倒遭難が発生しています。八ヶ岳連峰はアクセスも良く、冬季営業している山小屋もあるため、冬山登山に人気ですが、毎年、稜線の登山道やバリエーションルートでの滑落、アイスクライミング中の転落、低体温による行動不能、雪崩などの遭難が発生しています。八ヶ岳は積雪こそ多くはありませんが、寒さと風は非常に厳しく、決して油断はできません。万全の準備をして入山をしましょう。

県内は22日から23日にかけて広範囲でまとまった積雪が観測されました。斜面などの積雪が不安定になっていることが予想されますので、バックカントリースキー等、登山を計画している場合は、慎重な判断をお願いします。

 

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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