冬山の稜線での行動はリスクが多く慎重な判断が必要 島崎三歩の「山岳通信」 第175号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年1月9日に配信された第175号では、冬山の稜線で起きた2件の遭難事故について言及している。

 

1月9日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第175号では、12月28日~1月4日に起きた2件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

  • 12月28日、北アルプス横尾尾根で、仲間と2人で入山した41歳の男性が横尾尾根を登山中に雪庇を踏み抜き滑落、負傷する山岳遭難が発生。男性は岐阜県警ヘリで救助された。

  • 1月4日、北アルプス燕岳で、単独で入山した56歳の男性が稜線で道に迷い行動不能となる山岳遭難が発生。男性は北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により救助された。

 

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

1月4日に発生した燕岳付近の遭難は、稜線を単独行動中に悪天候により行動不能となったものです。
冬山の稜線での行動は、強風による低体温、視界不良時の道迷い、雪庇の踏み抜きや凍結による滑落など、様々なリスクがあります。コースや天候状況を見極め、自身の力量に見合った慎重な判断をしてください。
本年も安全に信州の山登りを楽しみましょう!

 

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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