登り始める前に確実に安全確認をする習慣を! 島崎三歩の「山岳通信」 第176号

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長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年1月30日に配信された第176号では、アイスクライミング中の転落事故について言及している。

 

1月30日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第176号では、1月25日~26日に起きた2件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

  • 1月25日、八ヶ岳連峰阿弥陀岳で、仲間と阿弥陀岳広河原沢付近でアイスクライミングをしていた46歳の男性が、クライミング中に転落し、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

  • 1月26日、北アルプス常念岳で、単独で入山した23歳の男性が、前常念岳付近を登山中に道に迷い、行動不能となる山岳遭難が発生。男性は富山県警ヘリで救助された。

 

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

1月第3週は阿弥陀岳でアイスクライミング中の転落事故が発生しました。冬季の八ヶ岳は一般的な冬山縦走登山から、ロープを用いたバリエーションクライミング、アイスクライミングのエリアとして人気の山域ですが、毎年クライミング中の転滑落遭難が後を絶ちません。
原因としては、クライミング中のバランス崩し、システムや支点の点検・確認不足によるトラブル、クライマーと確保者相互のコミュニケーション不足によるトラブルなどが見受けられます。
現地で登り始める前に確実に安全確認をするとともに装備やシステム、手順についてパートナーとチェックし合う習慣を身につけましょう。

 

プロフィール

島崎三歩の「山岳通信」

信州の山岳遭難現場と全国の登山者をつなぐために発行。「登山用品店舗スタッフ」「登山情報サイトを利用する登山者」「長野県内の各地区山岳遭難防止対策協会」などに対して、長野県の山岳地域で発生した遭難事例を原則・1週間ごとに、「安全登山」のための情報提供をしている。

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島崎三歩の「山岳通信」

長野県では、県内の山岳地域で発生した遭難事例をお伝えする「島崎三歩の山岳通信」を週刊で配信。その内容をダイジェストで紹介する。

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