甲斐駒ヶ岳かいこまがたけ
百名山
写真:上野巌 春雪の甲斐駒ヶ岳。長坂町下中丸付近にて
DATA
別名: 駒ヶ岳(こまがたけ)
山域: 南アルプス北部
都道府県: 山梨県
標高: 2,966m
2万5千図: 甲斐駒ヶ岳・長坂上条・仙丈ヶ岳
※ 甲斐駒ヶ岳の紹介文についての注意点
現在の周辺の雨雲を確認する
甲斐駒ヶ岳に行くモデルコース
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- 南アルプス北端の雄、白砂の頂上
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体力度: ★★
危険度: ★★
7時間 日帰り
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北沢峠バス停・・・双児山・・・駒津峰・・・甲斐駒ヶ岳・・・駒津峰・・・仙水峠・・・北沢峠バス停
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- 甲斐駒ヶ岳 1泊2日
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体力度: ★★★
危険度: ★★★
7時間10分 1泊2日
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【1日目】北沢峠(08:00)・・・長衛小屋(08:10)・・・仙水小屋(08:40)【2日目】仙水...
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- 甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根・北沢峠) 前夜泊1泊2日
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体力度: ★★★
危険度: ★★★
12時間10分 1泊2日
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【1日目】尾白渓谷駐車場(08:00)・・・笹ノ平(10:30)・・・刀利天狗(12:30)・・・五...
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- 北沢峠を基点に南アの貴公子と女王に登る
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体力度: ★★★
危険度: ★★
14時間 1泊2日
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北沢峠・・・双児山・・・駒津峰・・・甲斐駒ケ岳・・・駒津峰・・・仙水峠・・・北沢峠・・・滝見台・・・...
甲斐駒ヶ岳周辺の最新情報
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- 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
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登山口から積雪あり。五合目から前爪アイゼン。冬期営業中(宿泊要予約、売店は日帰り利用不可)
21年01月21日(木)
- 北沢峠 こもれび山荘~甲斐駒・仙丈ヶ岳
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2020年営業は南アルプス林道バス開通の6月15日からを予定。南アルプス市営バスは今年運休
20年04月16日(木)
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- 白根御池小屋~北岳
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白根御池小屋は営業を終了いたしました。冬期期間は2階を無料で開放しています
19年11月05日(火)
- 南アルプス市 北岳山荘~北岳
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北岳山荘は2020シーズンは営業を行いません。林道および登山道は利用できません
20年07月02日(木)
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- 南御室小屋 ~鳳凰三山
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稜線の紅葉はピークを過ぎつつあります。今は中腹の紅葉の時期です。10/11までの営業予定です
20年10月07日(水)
登山口情報
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【北沢峠】
甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳、早川尾根の登山口である北沢峠。ハイシーズンには何台ものバスが同時発車する、人気の登山口だ。
バス停近くに長衛荘、トイレなどがあるほか、長衛小屋にはテント場もある。
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【尾白川渓谷登山口】
黒戸尾根の登山口。バス路線が廃止されているので、タクシーかマイカーに限られる。駐車場にトイレや、売店あり。
夏は渓谷で水遊びする人でにぎわう。参道を奥に進むと、竹宇駒ケ岳神社が現れる。尾白川にかけられた吊橋を渡り、「甲斐駒黒戸尾根登山道」と記された道標に従って登山道に入る。
横手登山口へはここからタクシーで所要約15分、3400円。
周辺にある山小屋
- ・六合目小屋
- ・甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- ・仙水小屋
- ・北沢峠 こもれび山荘(旧 長衛荘)
- ・南アルプス市長衛小屋
- ・大平山荘
- ・早川尾根小屋
- ・薮沢小屋
- ・馬の背ヒュッテ
- ・仙丈小屋
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【六合目小屋】
無人小屋
場所: 甲斐駒ヶ岳・鋸岳三ツ頭鞍部付近
電話: 0265-98-3130
FAX: 0265-98-2029
営業期間: 通年(無人)
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【甲斐駒ヶ岳 七丈小屋】
営業小屋
場所: 甲斐駒ヶ岳黒戸尾根七合目
電話: 090-3226-2967(小屋直通、7~20時)
営業期間: 通年
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【仙水小屋】
営業小屋
場所: 北沢峠から40分、北沢源流
電話: 0551-28-8173
FAX: FAX兼
営業期間: 6/15~11/4
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【北沢峠 こもれび山荘(旧 長衛荘)】
営業小屋
場所: 北沢峠
電話: 0265-94-6001
営業期間: 4/25~11/3
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【南アルプス市長衛小屋】
営業小屋
場所: 北沢峠南方500m、北沢右岸
電話: 090-8485-2967(営業期間外)
営業期間: 未定
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【大平山荘】
営業小屋
場所: 北沢峠直下、信州側へ徒歩15分
電話: 0265-78-3761
営業期間: 7/1~10/下
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【早川尾根小屋】
営業小屋
場所: 早川尾根ノ頭南
電話: 0551-28-8173
FAX: FAX兼
営業期間: 通年(無人)
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【薮沢小屋】
無人小屋
場所: 大滝ノ頭から薮沢新道へ10分
電話: 0265-98-3130
FAX: 0265-98-2029
営業期間: 通年(無人 不定期で管理人駐在)
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【馬の背ヒュッテ】
営業小屋
場所: 丹渓新道・薮沢ルート分岐点下、3分
FAX: 058-203-0245
営業期間: 7/5~10/14
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【仙丈小屋】
営業小屋
場所: 仙丈ヶ岳東150m、カール内
電話: 0265-94-6001
営業期間: 6/14~10/下
甲斐駒ヶ岳に関連する登山記録
甲斐駒ヶ岳の近くの山
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駒津峰
2,752m
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双児山
2,649m
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栗沢山
2,714m
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アサヨ峰
2,799m
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鋸岳
2,685m
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鞍掛山
2,037m
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日向山
1,660m
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小太郎山
2,725m
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仙丈ヶ岳
3,033m
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高嶺
2,779m
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地蔵ヶ岳
2,764m
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雨乞岳
2,037m
南アルプス方面に行く登山ツアー
※南アルプス方面に行くツアーは、現在、ありません。
甲斐駒ヶ岳の関連書籍
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太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。
それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。
登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。
かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。
甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。
さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。
登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。