石川県羽咋郡宝達志水町にある山で、JR七尾線宝達駅からよく見える能登半島の最高峰。山名の由来は天正年間から江戸時代にかけて採掘されていた金山に関係があるようだ。金鉱採掘の技術は押水名産、宝達くず粉へと受け継がれている。
能登半島一の高峰ということもあって、NTTや建設省などのアンテナが林立しており、離れた場所からでも、宝達山の存在は分かる。1995年には「全国水源の森百選」に認定されています。
山頂東側にブナ林がある。手速比咩神社の奥宮があるので、社叢林としての性格が強い。この奥宮前で毎年4月23日に山開きが盛大に執り行われている。
林道や県道が宝達志水町（旧、押水町）上野と東間（あずま）、それに富山県福岡町沢川（そうご）から山頂近くの駐車場まで通じ、そこから10分ほどで山頂に着く。旧、押水町紺屋町バス停から歩くと約2時間30分かかる。
一等三角点があるだけに眺望はよく、日本海に沿って点在する町や遠く金沢市街、白山連峰、立山連峰が眺められる。
紅葉の季節は山頂付近で美しいブナの紅葉が楽しめ、山頂公園の休養施設「山の龍宮城」には、日本海に面する箇所にテラスや軽食コーナーがあり、広く見渡すことができ、また、イカ釣り漁船の漁火が輝く夜景も美しい。