ポンポン山は、高槻（たかつき）市の北方約7kmの大阪と京都の境にある。京都西山の老（おい）ノ坂（さか）山地の最高峰である。
奇妙な名前は、山頂で足踏みすると、ポンポンという音がするところからきている。が、実際は不確かで、なんともいえない。かつては加茂勢山とも呼ばれていた。
非常に人気の高い山で、四方から登山道が延びている。山頂からの展望はまずまずで、京都北山から東山にかけての山々、それに丹波の山々を見渡すことができる。
また、周辺には史跡が多い。南山麓にある西国三十三観音霊場の第二十番札所善峰（よしみね）寺を筆頭に、一休さんで知られる一休禅師が開いた尸陀寺跡、天下分け目の山崎合戦で知られる天王山（てんのうざん）、淳和（じゆんな）天皇陵のある小塩山（おじおやま）、さらに鬼退治で有名な大江（おおえ）山、それに神峰山寺（かぶさんじ）、本山寺など枚挙にいとまがない。花好きな人々には花の寺として名高い勝持（しようじ）寺や花菖蒲園も近くにある。
コースは高槻市の原立石から山頂を経て、善峰寺に下るのが一般的。約5時間。