冬ならではの景色、氷の神殿「氷瀑」を見に行こう!
2019年01月06日(日)
栃木県:雲竜渓谷の氷爆 写真/ゆうゆう さんの登山記録より
 
このエントリーをはてなブックマークに追加
1月~2月限定! 必ず見られるとは限らない冬限定の景色を目指す

冬山と聞くと、一面が雪に包まれた真っ白の世界を思い浮かべるが、冬の山の景色は雪だけではない。厳しい自然条件のなか、雪を掻き分けながらが歩くようなことをしなくても、冬限定の景色に出会える場所はたくさんある。

例えば、一年でいちばん寒この時期だからこそ出会える景色の1つが、滝が凍りつく「氷瀑」。今週は、登山口から比較的簡単にアクセスできる氷瀑のコースをピックアップする。

なお、紹介している場所は、通常では深い雪を掻き分けるような場所ではないものの、天候によってコンディションは大きく変わる。また、登山道は沢沿いとなるので、足元は凍りついて滑りやすい場合が多い。アイゼンは必ず用意したい。

栃木県・雄飛の滝付近の氷瀑 (写真:dari88 さんの登山記録より)


また、滝が凍結する・しないは気温次第ということは頭に入れておきたい。特に最近は、温暖化の影響からか十分に凍結しないケースが増えているので、行けば必ず出会えるとは限らない景色であることは理解しておきたい。

凍りついた滝に近づいて触れる場所もあるが、当然、氷が落下するリスクはある。安全には十分に配慮して、場所によってはヘルメットなども用意しておきたい。


徳島県・神通の滝の氷瀑(写真:lamjung さんの登山記録より)

 

Vol.1 奥多摩の名瀑・百尋の滝は今年はどこまで凍結する?

奥多摩の名瀑として知られる、落差約30mの百尋の滝は冬季は凍りついて、見事な氷瀑を見せてくれる場所だ。滝までなら登山口の川乗橋から往復で3時間程度でアクセスできる。

例年では2月の上旬に最も凍結し、結氷すると蒼い巨大な氷柱が出現し、大迫力の景色を見せてくれる。

ただし、近年は暖冬の影響か、結氷はもうひとつの年が続いている。1月に冷え込んだ2018年は、残念ながら林道が通行止めで、その姿を一般登山者は確認できなかった。

2017年は凍結はもうひとつだった 写真/しげさんの登山記録より


なお、最近では2006年と2012年に完全結氷して巨大な氷瀑が姿を見せている。いずれも見事な姿なので、その様子はホームページで確認してほしい。

果たして今年はどこまで凍りつくだろうか?

 

■行程
【日帰り】川苔山から本仁田山を経て奥多摩駅へ
■総コースタイム 6時間50分、標高差+1527m、−1312m
川乗橋(08:00)・・・細倉橋(08:45)・・・百尋ノ滝(09:30)・・・東の肩(11:25)・・・川苔山(11:30)・・・東の肩(11:35)・・・舟井戸(11:45)・・・分岐(12:05)・・・大ダワ(12:25)・・・コブタカ山(13:00)・・・本仁田山(13:20)・・・安寺沢(14:20)・・・奥多摩駅(15:00)
関連する登山記録
関連する現地情報
  • 東京都奥多摩ビジターセンター
    2019年04月18日(木)

    標高の差で春と冬の分かれ目。雲取山は6本爪程度のアイゼンを。高水三山はスミレなど満開



Vol.2 凍結状況を日々チェックできる、東京檜原・払沢の滝

東京都・檜原村の払沢の滝は、結氷する滝として知られる。登山口から往復30分ほどの位置にあるので、比較的気軽に訪れることができる。

毎年、12月から3月までは「払沢の滝冬まつり」が開催されていて、さまざまな催しものが開催されている。フォトコンテストなど気軽に参加できるものもあるので、ホームページをチェックしてほしい。

払沢の滝は、近年は結氷率が芳しくないが、最近では2018年に完全結氷している。

完全凍結した払沢の滝 写真/ぼっけもんさんの登山記録より


ちなみに2018年は実に12年ぶりの完全氷結だったそうだ。凍結状況はブログFacebookで毎日発信しているので、様子を確認しながら出かけるのも良いだろう。

 

■行程
【日帰り】 総コースタイム: 3時間50分
総歩行距離: 9,000m  上り標高: 706m  下り標高: 833m
上川乗バス停・・・浅間嶺休憩所・・・浅間嶺・・・浅間嶺展望台・・・小岩分岐・・・高嶺荘・・・時坂峠・・・駐車場・・・払沢ノ滝・・・駐車場・・・払沢ノ滝入り口バス停


関連する登山記録


Vol.3 まさに氷の神殿! 雲竜渓谷の豪快な氷瀑

屈指のアイスクライミングポイントとして知られる、栃木県・日光にある氷瀑・雲竜渓谷。アイスクライミングを楽しむ人のみならず、氷瀑を見るために訪れるハイカーにも人気の場所だ。

10mを超える巨大な蒼い氷柱が何本も垂れ下がるさまは幻想的で、「氷の神殿」にふさわしい景色となる。

迫力の氷の神殿が続く雲竜渓谷 写真/mka10さんの登山記録より


氷に触ることはもちろん、氷柱の裏を歩いたり、氷を登ったり(要クライミング技術・装備)することも可能だ。

氷瀑となるのは1月中旬から2月下旬まで。最近は多くの人が訪れるため混み合うことも多い。週末は駐車スペースが満車になることも多いようなので、公共交通機関の利用も考えたい(日光駅から2000円程度)。

 

■行程
【日帰り】 総コースタイム: 5時間20分
総歩行距離: 11,900m  上り標高: 880m  下り標高: 880m
林道ゲート・・・稲荷川展望台・・・洞窟岩・・・林道分岐・・・雲竜渓谷入口・・・雲竜渓谷・雲竜瀑周辺・・・雲竜渓谷入口・・・林道分岐・・・洞窟岩・・・稲荷川展望台・・・林道ゲート


関連する登山記録


Vol.4 寒い朝は丹沢屈指の「まぼろしの大滝」、早戸大滝の氷爆を狙おう

丹沢を代表する名瀑・早戸大滝。落差約50mを誇る大滝は、日本の滝百選にも選ばれている。

二段に分かれた大滝は、上部の一部が手前の岩に隠れて見えないが、凍結するとその迫力は一段と増し、滝壺まで近づくことができる。

幻の滝にふさわしい様子を見せる早戸大滝の凍結 写真/トマトとケチャップ さんの登山記録より


アクセスは本間橋付近まで車で入れれば5時間程度の往復。公共交通機関利用となると、長い林道歩きを強いられる(マイカー利用でも早戸川林道のゲートが閉まっている場合は同様だ)。

登山道は荒れているところもあり、核心部近くの登山道は凍結しているときはもちろん、していなくても滑りやすいので十分に注意したい。

 

■行程
【日帰り】早戸大滝
■総コースタイム 10時間35分、標高差710m(+2040m、-2040m)
鳥屋(08:00)・・・奥野隧道(08:45)・・・早戸川国際マス釣場(09:35)・・・本間橋(11:05)・・・伝道(11:35)・・・早戸大滝(13:25)・・・伝道(15:05)・・・本間橋(15:35)・・・早戸川国際マス釣場(17:05)・・・奥野隧道(17:55)・・・鳥屋(18:35)

関連する登山記録


Vol.5 日本三大名瀑の袋田の滝の氷爆は見事!

日本三大名瀑として知られるのが茨城県・袋田の滝だ。紅葉の美しい場所として人気が高い場所で、続いて新緑の頃も美しい人気の観光スポットだが、寒い時期も捨てがたい。豪快な氷爆が楽しめるからだ。

第2展望台からの袋田の滝 写真/すてぱん さんの登山記録より


袋田の滝は高さ120m幅73mもある大規模な滝で4段に分かれている。近年は暖冬続きで凍結状況は今ひとつだが、「しが」と呼ばれるシャーベット状の氷が流れる現象が起きるなど、完全に凍結していなくても珍しい現象に出会えることもある。

なお、袋田の滝の凍結状況は、「観光いばらき」のホームページで確認できる。ちなみに、2018年は最大で9割ほど凍結して、大いに話題となっている。

 

■行程
【日帰り】 総コースタイム: 2時間40分
総歩行距離: 8,000m  上り標高: 518m  下り標高: 518m
袋田駅・・・袋田温泉・・・旧道入口・・・林道分岐・・・鞍部・・・後ろ山・・・鞍部・・・前山・・・生瀬の滝展望台・・・袋田の滝観瀑台・・・滝見橋・・・袋田温泉・・・袋田駅


関連する登山記録


Vol.6 スノーシューハイキングで楽しむ善五郎の滝の氷瀑

乗鞍岳の東麓に位置する乗鞍高原・乗鞍自然園は、スノーシューハイキングにピッタリのコースが整備されている。ブナの原生林の中を歩くコースは、人気のスノーシュースポットだ。スノーシュー装備をレンタルすることも出来る。

善五郎の滝の氷爆は圧巻! 写真:ひさし さんの登山記録より

スノーハイクのハイライトが、全面凍結する善五郎の滝の氷瀑。最短で30分ほどの往復で行くことができる巨大な氷のオブジェは、実際に近づいて触ることもできる。

また、さらに上部に登って、スキー場の中腹から先に進む「三本滝」の氷瀑もダイナミックな氷瀑ポイントとしてよく知られる。善五郎の滝の氷瀑とは違った豪快な氷瀑を見ることができる。

 

■行程
【日帰り】 総コースタイム: 3時間0分
休暇村・・・善五郎の滝・・・善五郎滝入口・・・オルガン橋・・・あざみ池・・・牛溜池・・・休暇村


関連する登山記録


Vol.7 裏六甲山で氷爆めぐり、七曲滝・百間滝・似位滝――

1月~2月初旬、寒い朝に裏六甲へ――、有馬温泉から2時間ほど山中に入ると、見事な氷瀑を楽しむことが出来るかもしれない。

暖冬続きの近年はしっかり凍りつくチャンスは少ないが、有馬温泉から紅葉谷出合へ向かうと、多くの滝の姿を楽しめる。中でも七曲滝・百間滝・似位滝などは見事な氷瀑となる。

七曲滝の氷瀑 写真/yzr400 さんの登山記録より


なお、2019年1月現在、紅葉谷道は登山道が一部で崩れていて、有馬温泉から谷筋沿いの道は利用できない。炭屋道経由で氷瀑巡りを楽しんでほしい。

■行程
【日帰り】森林に包まれた裏六甲の名瀑めぐり
■総コースタイム 2時間40分、標高差+約1130m、-約1130m
有馬温泉(08:00)・・・炭屋道・魚屋道分岐(08:30)・・・炭屋道入口(08:40)・・・林道出合(08:45)・・・紅葉谷出合(08:50)・・・七曲滝(09:00)・・・百間滝(09:25)・・・似位滝(09:35)・・・百間滝(09:45)・・・紅葉谷出合(10:05)・・・林道出合(10:10)・・・炭屋道入口(10:15)・・・炭屋道・魚屋道分岐(10:20)・・・有馬温泉(10:40)

関連する登山記録


Vol.8 暮雨の滝の氷瀑と九重連山の冬景色を楽しもう

九州・九重連山へ向かう大船山林道の途中にある暮雨の滝も、凍結する滝として知られる。

幅約15m・落差約7mの滝が凍結すると、太いツララが何本も立つ神秘的な姿へと変わる。

暮雨の滝の氷爆 (写真:nanao さんの登山記録より)


氷瀑した滝を見るだけであれば、登山口から往復で2時間弱でアクセスできるのも魅力だが、近年は気温が十分に下がらず、もうひとつ凍結が進んでいない。

 

■行程
【日帰り】 総コースタイム: 5時間45分
総歩行距離: 13,500m  上り標高: 795m  下り標高: 795m
吉部登山口・・・暮雨ノ滝・・・林道分岐・・・雨ヶ池越分岐・・・大船・平治分岐・・・大戸越・・・平治岳・・・大戸越・・・大船・平治分岐・・・雨ヶ池越分岐・・・林道分岐・・・暮雨ノ滝・・・吉部登山口


関連する登山記録
  • さん

    年月日(火)
関連する現地情報
  • 法華院温泉山荘
    2019年04月17日(水)

    比較的安定した天候。日によって0℃の冷え込みもあり防寒に注意。坊がつるの緑は5月頃から



[▲ページトップに戻る]

こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

曇時々晴
明後日

曇時々晴
(日本気象協会提供:2019年4月21日 11時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW パタゴニア「キャプリーン」 進化の歴史を紐解く
パタゴニア「キャプリーン」 進化の歴史を紐解く パタゴニアの「キャプリーン」が進化した。1985年の登場以来、進化を続けてきたベースレイヤー。その歴史を紐解く!
グレゴリー「ズール」&「ジェイド」がモデルチェンジ!
グレゴリー「ズール」&「ジェイド」がモデルチェンジ! フィット感と通気性を兼ね備えた軽量バックパックが更に進化。 グレゴリーの新たな「ズール」&「ジェイド」をチェック...
NEW 安定して歩ける! マムートのザックとシューズ
安定して歩ける! マムートのザックとシューズ マムートから新登場の「トリオン・スパイン50」と「デュカンHIGH GTX」。ライター村石太郎さんが使用感をレポート!
NEW 高尾の自然解説員に聞く、デイパックの使い方
高尾の自然解説員に聞く、デイパックの使い方 グレゴリーのテクニカルデイパック「ナノ」。その使い勝手を高尾ビジターセンターに勤める自然解説員の梅田由花さんに聞きました...
NEW ライター高橋庄太郎さんが6アイテムをインプレ
ライター高橋庄太郎さんが6アイテムをインプレ この春注目の6つのアイテムを、山岳ライター高橋庄太郎さんがフィールドテスト! 雑誌『ワンダーフォーゲル』連動企画掲載!
NEW 甲斐駒、赤岳、金峰山――山梨県北杜市の名山
甲斐駒、赤岳、金峰山――山梨県北杜市の名山 南ア・甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳・赤岳、奥秩父・金峰山のほか、名山に囲まれた自然豊かな北杜市の、街と山の魅力を紹介!
NEW 連載「山MONO語り」。今月は最新雪山歩行ギア
連載「山MONO語り」。今月は最新雪山歩行ギア 高橋庄太郎さんの連載「山MONO語り」。今月は「スノープラック」という新しいブランドの雪山歩行ギアを、蓼科山でテスト!
カリマーの定番リュックがリニューアル!
カリマーの定番リュックがリニューアル! 新しくなったカリマー「リッジ」はどこが違う? ポケットの刷新やカラーの新調など注目ポイントをチェック!
箱根――、火山が生んだ恵みの数々を満喫
箱根――、火山が生んだ恵みの数々を満喫 20km四方とコンパクトなエリアに、ユニークで魅力ある山容を作りだしている箱根。登山と同時に、温泉や海の幸も楽しんじゃお...
NEW 「令和」の山、万葉集の山への誘い
「令和」の山、万葉集の山への誘い 新年号が「令和」に決まった。早速、令和に関連した山に行ってみよう! 太宰府周辺の山、万葉集にちなんだ山を紹介
春~初夏にツツジがキレイな山
春~初夏にツツジがキレイな山 花数が多いうえに花も大振りで存在感がある山、ツツジ。一斉に咲くと、ピンク、赤紫、白などの色が山の斜面を染める。
登山者はどんなカメラを使って何を撮ってる?
登山者はどんなカメラを使って何を撮ってる? 山で美しい景色の写真を撮るために、どんなカメラを使ってるのか? 撮った画像はどうしてる? 登山者のデジカメ事情意識調査!