| 御在所岳ロープウェイ
2017.04.07
まだ雪深い山頂付近ですが、タテヤマリンドウが咲き始めました。ソリゲレンデOK。4/12水~4/13木は定期点検のため運休。
登山を始めて最初の目標としてあがるのが、日本アルプスの山々だろう。森林限界を超えた峻険な岩稜は大きな憧れだ。
しかし、それらの山々へは十分な経験と技術を積んでから挑まなければならない。剱岳や穂高岳などの名だたる山々を登るには、岩場を歩く技術・経験は必須のスキルだろう。
険しい場所では鎖場や鉄梯子がかかるような場所も数多い。「三点支持」などの基本的技術はもちろん、経験に裏打ちされたノウハウや体の動かし方を習得する必要がある。難所に行くには、十分な経験と共に恐怖心を克服することも重要だ。
そんな岩場でのノウハウを、今のうちから低山で経験してはいかがだろうか? 簡単にアクセスできる低山でも、スリリングな岩場を経験できる箇所は多い。そこで、低山で学べる岩場・鎖場・鉄梯子の山を今週はピックアップする。
なお、紹介する場所はいずれも岩場が続く山域なので、滑落・落石の危険の伴う場所だ。場所によっては、転落死亡事故が発生していたり、難易度はアルプス超えな所もある。この点を十分に理解して慎重な計画と行動をお願いしたい。
無理と感じたら引き返したり迂回したりすることが重要だ。初めての人は経験者と同行することをお勧めする。
奥秩父の前衛峰の乾徳山は、スリルある岩場がある山として知られる。高度を上げるにつれ、角度を増していく登山道は、岩場が増えはじめ、ロープ、鎖場、鉄梯子などが現れ、脚力だけではなく腕力が必要な場所も増えてくる。
そして山頂直下でピークを迎える。岩の割れ目に手や足を入れ、クサリにしっかりと摑まりながら安全に登りたい。なお、山頂直下の鎖場は回り込むことも出来るので、恐怖心を感じたら無理せずに迂回したい。
高低図
大月市のシンボル的存在の岩殿山は、その外見通り岩場が連続する山だ。戦国時代は難攻不落の城として知られた場所は、鎖場、ロープ伝いに歩く場所が続く、スリリングな登山を楽しめる。
本格的な岩場は、岩殿山の西側の縦走路に続く。築坂峠から稚児落しまでは緊張感の続く登山道が続くので、鉄梯子、クサリ、ロープの場所は特に慎重に通過したい。
高低図
日光や足尾の手前に位置する石裂山(おざくさん)は、標高以上の展望とスリリングな登山ができる場所として知られる山だ。
山頂に近づく「中の宮跡」から山頂までは、鎖場、ロープ、ハシゴが連続で現れ、スリリングな登山道が続いている。
とくに「行者返し」と呼ばれるコース最初の鎖場、石裂岩やヒゲスリ岩、東剣ノ峰などでは、慎重に足を運ぶ必要がある。
高低図
福島県いわき市の北西部にある二ツ箭山(ふたつやさん)は、長い鎖場がある岩山として知られる山だ。
その山名通り2つのピークを持つ山で、それぞれのピーク(男体山・女体山)の周辺は鎖場が連続する。とくに有名なのが男体山周辺にある30mの鎖場と、20mの鎖場だ。迂回できるコースもついているが、コース全体で岩とクサリが連続する場所なので、心身の準備をしっかりと整えて挑みたい。
高低図
宇都宮の北西に位置する古賀志山は、古くからクライマーの練習場として知られる場所だ。
標高は600mにも届かない低山だが、登山ルートでも鎖場やハシゴなどが連続する、変化に飛んだ縦走を楽しめる登山コースの山として人気がある。
紹介している主稜線の縦走コースでは、稜線に出てから岩場や鎖場のアップダウンが連続する。
場所によってはかなり恐怖心を感じる場所もあるので、心して登山をしてほしい。
高低図
栃木県鹿沼市の市街地からほど近い場所にある岩山は、その名の通り険しい岩でできた山で、岩登りの練習場としても知られる山だ。
標高は300mを少し超える程度の低山だが、スリリングな岩場を体験する絶好の場所だ。
岩山は一番岩から三番岩までのピークのほか、小さな岩峰が連続する。それぞれの岩峰は険しく、いくつもの岩やクサリを越えていく。
ハイライトは「猿岩」と呼ばるる長い鎖場で、そそり立つ数十メートルの一枚岩を鎖に摑まって下っていく。
なお、岩は雨に濡れると滑りやすいので、晴天が続いた日に行きたい。
高低図
群馬県の南西部、西上州と呼ばれる場所は、険しい岩峰が林立する場所だ。数ある岩峰の中でも立岩(たついわ)の山容は、荒船山と並んでとくに険しい。南西側から見上げると、まるで屏風のように岩がそそり立っているのが確認できる。
登山道は危険箇所には鎖やロープが付けられ整備されているが、慎重に歩く箇所が続く。
激しいアップダウンや痩せ尾根なども続くので、登山中は常に緊張感を強いられる。
高低図
鈴鹿山脈の中でも一際、美しい山容を持つのが鎌ヶ岳で、尖った円錐状の山容と山頂付近の岩が露出した様子はアルペンムードが漂う。
最も近い武平トンネルからだと往復で3時間、御在所岳から2時間弱で縦走できるので、比較的短時間で登れるのも魅力だ。
武平峠からの登山道は、緩やかな登りが続くが山頂直下は岩場が続く。ザレた岩場はロープが付けられているが十分に注意が必要だ。
なお、この直登の登山道は通らずに迂回して登ることも出来る。
高低図
| 御在所岳ロープウェイ
2017.04.07
まだ雪深い山頂付近ですが、タテヤマリンドウが咲き始めました。ソリゲレンデOK。4/12水~4/13木は定期点検のため運休。
六甲山の岩場といえば、日本のロッククライミングの発祥地とも言われる「芦屋ロックガーデン」がよく知られるが、その奥にそびえる荒地山は、静かな岩場めぐりが楽しめる。
鷲尾山から荒地山へ向かう途中の「岩梯子」と呼ばれる場所は、岩の間を抜ける岩山ルートが続く。
岩梯子の先にも「新七衛門嵒」などの、スリリングな場所が続く。
高低図