梅の香りの漂う季節。寒さに負けず春を感じる山の旅へ【東京周辺】

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2月となると、日中は暖かい陽光が差すようになってくる。そんな時期に、春の息吹を真っ先に感じるのが梅の花だ。山腹に広がる梅林で、春の香りと陽だまりを全身で感じられるコースを紹介する。

カバー写真・満開の高尾梅林/ガバオさん

季節はまだ冬――、春一番が吹いた後でもまだまだ寒い日が続いている。街路樹や公園の木々の葉は落ちて冬枯れのまま、大雪のニュースがにぎわせることもある。

その一方で、暦の上では立春を過ぎて、少しずつ春を感じつつある。日中の時間は少しずつ延びていて、冬至の頃と比べれば、陽が顔を出している時間は1時間以上も長くなっている。木々の枝を見ると、花芽が確実に膨らんできていて、春に向けて準備しているのが確認できる。

高尾梅林・木下沢梅林の様子(写真/SSGさん

そんななかで、いち早く花をつける樹のひとつが梅だ。2月に入ると、各地で梅の開花が始まり、「梅まつり」などの行事も行なわれるようになる。

盛大に咲くサクラと比べると花も小さく目立たないが、寒空にほんのりと漂う梅の花の香りは、五感で春を感じさせてくれる。また、早咲き品種、遅咲き品種、紅白さまざまな色があるのも魅力だ。

梅の花を楽しめる登山コースを6つ紹介する。

埼玉県・越生梅林。福寿草との共演(写真/モーちゃんさん

関東平野を見下ろしながら楽しむ、筑波山の筑波梅林(茨城)

サクラ、カタクリ、ツツジ、アジサイなど、さまざまな花で彩られる名山・筑波山。その筑波山の花の季節の幕開けを飾るのが梅だ。

筑波梅林からの展望も魅力的(写真/カピトラさん

筑波山神社の西奥、西山麓に広がる筑波梅林は、白梅・紅梅・緑がく梅など約1,000本があり、2月中旬頃から3月下旬頃まで楽しめる。なお、この期間は「筑波梅まつり」が開催されている。

標高約250mに広がる梅林は展望もよく、梅林越しに広がる関東平野や富士山や都心の眺望が楽しめる。筑波登山の前後に、ぜひ訪れたい。

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間58分
総歩行距離:6,878m /上り標高: 866m 下り標高: 866m
行程:筑波山神社入口バス停(08:00)・・・筑波山神社(08:15)・・・中茶屋跡(08:55)・・・男女川源流の湧水(09:15)・・・御幸ヶ原(09:45)・・・男体山(10:00)・・・御幸ヶ原(10:10)・・・女体山(10:30)・・・弁慶茶屋跡(11:00)・・・酒迎場(11:40)・・・筑波山神社入口バス停(11:58)
高低図
コースの詳細を見る

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