自分の足にぴったりフィットするオーダーメイドのインソール「カスタムバランス」を、山岳ガイドでライターの小林千穂さんが体験。まずは、足の状態を分析し、インソールの成形を実施。数日後、穂高山行で体感した。

小林千穂(こばやし・ちほ)
静岡県出身。山好きの父の影響で子どものころに山登りをはじめ、里山歩きから雪山、海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。日本山岳ガイド協会認定、登山ガイド。著者に『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)、『失敗しない山登り』(講談社)などがある。  ブログ「山でわくわく」

初めてのオーダーメイドインソールを体験


 今までオーダーメイドインソールを試したことがないという小林千穂さんが、カスタムバランスのインソールづくりを体験!

 インソールづくりは、2つのステップで行われる。ステップ1は自身の足の特徴を知ること。専用の計測機器の上に乗り、足圧やアライメントの分析を行う(このステップ1は店頭で誰でも無料で行える)。ステップ2はインソールの成形。スタッフの指示に従いながら体を前後させるだけで、約10分という短時間で自分だけのオリジナルのインソールが仕上がる。

 30日以内であれば、返品や返金保証があるのも効果に自信のあるカスタムバランスならでは。インソールに興味がある人は、この機会に試してみてはいかがだろう。

足圧分析&アライメント分析


 ステップ1もステップ2も、カスタムバランス独自の計測機器「ポドスコープ」上で行われる。まずは足圧分析。ガラスの上に立つと、LEDライトが足裏に照射される。足下の鏡を見ると、足の圧力がかかっている部分が緑色に光って見える。圧が高いほど緑が濃くなる。足圧のタイプが「偏平足」なのか、「ローアーチ」「通常」「ハイアーチ」なのかがスタッフによって分析される。

 次にアライメント分析。機器に付けられたカメラにより、通常立位姿勢と膝の屈曲姿勢、つま先を上げた立位姿勢を撮影し、アライメント(足首の傾き)がニュートラルなのか、オーバープロネーション(内くるぶしが内側に倒れ込んだ状態)なのか、スピネーション(外くるぶしが外側に倒れ込んだ状態)なのかを分析。自身の足元の状態を把握することで、身体のバランスや障害予防の意識を高めることが可能となる。「私は特に右足に不安がありましたが、ズバリ言い当てられてびっくり。足の不安や悩みって、見ればわかるんですね。無料で分析してもらえるのなら、気軽に相談できますね」(小林)

分析はポドスコープ上で行われる。専用のソフトを通して行われ、結果はプリントアウトされる。

足圧の分析。千穂さんの左足は緑色が薄く、右足は濃いのが見てとれる。両足とも小指に圧はかかっていない。アーチは右側のほうがやや低く見える。

分析により、両足ともにややローアーチぎみ。右足に重心が片寄っていることが判明した。

立位と膝の屈曲、つま先を上げた3種類の姿勢を撮影し、分析を行う。

千穂さんはオーバープロネーションぎみで、特に右足が顕著なことが判明。

ウィンドラス現象を用いた成形


 ステップ2はウィンドラス現象を用いた成形。成形する前のインソールは真っ平。そのままでは成形できないので専用のヒーターに入れ、インソールを温めて柔らかくする。温まったインソールは片足づつ成形していく。ポドスコープのガラスの上に置かれた特殊なクッションの上に立ち、スタッフの指示通りに、つま先を上げ(ウィンドラス状態をつくり)、体を後傾、前傾するだけで、驚くほど自身の足裏を忠実に再現したインソールができ上る。これは異硬度素材を組み合わせた特殊なクッションによるところが大きい。インソールが冷めて形が固まったら、つま先側を適宜トリミングし、靴にセットして完成となる。「オーダーメイドだから、もっと時間がかかると思ってたけど、あっという間にできちゃいました! しかも、30日以内なら返品・返金保証があって安心ですね」(小林)※「ウィンドラス現象」については後述。

真っ平なインソールを専用のヒーターに入れ、85℃前後まで加熱し、柔らかくする。

足の裏に温まったインソールを当てる。立位姿勢を保ったまま、ウィンドラス現象を再現。

そのまま腕を伸ばし、後傾して、踵側に重心を移す。膝や腰は曲げない。

踵に重心が移動しているときも、つま先を上げたウィンドラス現象をキープする。

次に、肘を曲げて前傾し、つま先側に重心を移す。このときも膝や腰は曲げない。

つま先側に重心を移動している状態。ウィンドラス現象を常に保持する。

後傾、前傾を3セット繰り返したあと、ウィンドラス現象を保持したまま足裏から外す。

元々使用している中敷きに合わせてインソールをトリミングして調整を加える。

靴にセットして完成! その場で違和感があれば、再成形も可能。


 履いた瞬間に「靴のフィット感が上がった」と感じました。踵がすっぽり収まって、歩行時のブレがないです。また、土踏まずの踵側が下から支えられているのがわかります。着地時にはちゃんとアーチが沈むので、痛さはなく、心地いいです。これを履いて山へ行くのが楽しみ!

穂高岳でカスタムバランスを体感


 自分にぴったりのインソールを手に入れた小林千穂さんが、後日、穂高岳への登山でテストした。

 コースは、上高地~岳沢小屋(1日目)、岳沢~奥穂高岳~涸沢ヒュッテ(2日目)、涸沢~上高地(3日目)の2泊3日の行程。高度差があり、一日の行程が長く、舗装路や木道、岩場、ザレ場、鎖場やハシゴなど、あらゆる路面状況が予想される。バックパックの重量は約13kg、履きなれた登山靴に、あつらえたカスタムバランスのインソール「ピンク」を挿入しての山行テストとなった。

上高地で出発の準備。シューズにカスタムバランスの「ピンク」を入れる。

大きな段差を踏み込むとき、足の指に力を入れやすかった。

いつもよりも力強く、重太郎新道の岩場を登ることができた。

よい道具にサポートしてもらうことも安全登山につながる。

岩場の下りでは足首の安定感を感じた。足元が不安だと穂高の岩場は歩けない。

ザイテングラートの下り。膝の違和感なく、軽快に歩くことができた。

 普段使っているシューズは元々フィット感がよいのですが、インソールを入れたら、ソール側だけでなく、アッパー側もさらにフィット感が増したように感じました。足全体が包まれる感覚が増して、シューズと足との一体感が強くなったように思います。

 実際の歩行では、岩に足を掛けて大きな段差を上がるときに、今までより体重の移動がスムーズにできました。足の指にいつもより力を掛けやすい(足で岩をつかんで登れる)ので、上体を足に乗せやすく、パワーが増す感じがします。逆に段差の大きな下りでは、かかとが支えられているおかげか、着地の際に足首のぐらつきが軽減されて、いつもより安定して下れたように思います。

 また、クランポンを着けられるようなソールが硬いタイプのシューズで、上高地~横尾のような平地を長時間歩くと、足裏やふくらはぎが疲れることがあるのですが、「カスタムバランス」インソールを入れたら、疲れがかなり軽減されました。インソールがアーチを支えてくれたからかな、と思っています。

 穂高のような本格的な岩稜帯を行く山行でも、長いアプローチやロングハイクなどでも、このインソールは、とても有効だと感じました。

 今回は奥穂高岳へ行ったあと、1日空けて北岳へ登りました。私は、このように大きな山に連続して登ると、右膝に違和感(痛みまではいかない疲労感)が出ることがあるのですが、今回はありませんでした。インソールを使うことによって、重心移動がスムーズになり、安定感が増すことによって、足の筋肉の疲労を抑えられたのかなと思います。

 登山の後半で足の疲労が気になる人や、捻挫や膝痛の不安がある人、長期縦走などにもオススメだと思います。

オーダーメイドインソール「カスタムバランス」とは


 カスタムバランス(CustomBalance)は、医療やスポーツ、ヘルスケア製品の開発・販売を行う日本シグマックスが取り扱うフィンランドのインソールブランド。足の形状やバランス、歩き方の違いといった各人の足の特徴を分析する独自のシステムを活用し、オーダーメイドされた同ブランドのインソールを着用すると、足のアーチやアライメント(骨や関節の配列)が適切にサポートされ、正しいバランスへと導いてくれるという。足本来の機能が高まることで、パフォーマンスの向上にもつながることから、トップアスリートからも高い評価を得ている。また、完成まで約10分と、わずかな時間でオーダーメイドできる手軽さも人気となっている。



ウィンドラスが安定した歩行を可能にする

 膝痛や股関節の痛みなどの身体の不調は、足のバランスが影響しており、一説には75%以上の人が何らかのバランスの崩れがあると言われている。足のアライメントを整えるためには、適切な靴を履くことやインソールによる補正が有効だ。カスタムバランスは、足のアライメントを適切にサポートし、足の傾きを、より負荷の少ないニュートラルな状態に導いてくれる。この足本来の動きを取り戻すことを可能にするのが、成形過程で採用する「ウィンドラス現象(つま先を伸展した状態)」だ。カスタムバランスのインソールは、つま先が上がり、足底腱膜が巻き上げられ、足のアーチが高くなった状態を再現しているため、「足全体の剛性が高まり、しっかりした効率のいい蹴り出しができる」「足のアーチが強固になる」「着地時の踵のブレが少なくなる」といった効果がある。

 奈良教育大学 保健体育講座 学校保健・スポーツ医学研究室の笠次良爾教授によると、安定性に関する実験の結果、歩行時の内側縦アーチ(土踏まず)の維持と、走行時の踵部外反(踵の内側への倒れ込み)の抑制効果が認められたという。また、敏捷性や疲労に関する実験でも、いい結果が得られたという。これは、カスタムバランスのインソールを着用すると、「足部の接地状態が最適化される」「インソールのサスペンション効果によって、足部が安定し、歩行時の動作の安定・パフォーマンス向上につながる」「疲労によるパフォーマンス低下を抑制できる」ことを示している。

Lineup

幅広く対応するスタンダードモデル

ブルー / ピンク
価格=¥8,500+税
サイズ=24~29cm(ブルー)、22~25cm(ピンク)
サポート=
クッション=

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クッション性とサポート力を高めたモデル

グレー
価格=¥8,500+税
サイズ=23~29cm
サポート=
クッション=

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細身でタイトなシューズに適したモデル

ブラック
価格=¥8,500+税
サイズ=23~29cm
サポート=
クッション=

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クッション性とサポート力が最も高いモデル

インパクトイエロー
価格=¥9,000+税
サイズ=23~30cm
サポート=
クッション=

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問い合わせ先=日本シグマックス  ■ 0800-222-7122 (月曜~金曜 9:00~17:00) https://www.custombalance.jp/