マーモット

ZERO Flow Jacket

ゼロ フロー ジャケット
構成・文=佐藤慶典 デザイン=a-pexdesign 協力=デサントジャパン

限界へ挑戦し続けるマーモットが今春リリース!
超軽量コンパクト極薄シェルジャケット

 1974年にアメリカで創業したマーモット(Marmot)は、先鋭的なテクノロジーや素材を使ったアルパインウェア&ギアで、限界へ挑むアスリートたちを支えてきた。そんな信頼と実績のブランドから革新的なウェアが登場した。

 定番の軽量防水透湿シェル「ゼロストームジャケット(ZERO Storm Jacket)」は、軽量ながらも高い防水性を誇り、登山者のみならず、アスリートの中で話題となった。マーモットは、今年、それよりもさらに軽く高耐久なジャケットをリリースしてきた。

 「ゼロフロージャケット(ZERO Flow Jacket)」は、超軽量でコンパクトになる極薄の防水透湿シェルジャケット。カテゴライズすれば、ハードシェルやレインウェアに類するが、ゼロフロージャケットは軽く、生地がしなやかなため、ウィンドシェルのような肌触りや着心地を持つのが特長。登山やトレイルランニングはもちろん、他のアクティビティやタウンユースにも向く、まさに万能シェルと言っていい。

Point 1
3つのアドバンテージを生み出す「ZERO Pattern」

 ゼロフロージャケットは、「ゼロパターン(ZERO Pattern)」という独自のテクノロジーを採用する。これまで、生地や素材の見直しによる軽量化は行なわれてきたが、それだけでは限界があった。そこでマーモットは、生地のパターンと縫製の改善に目を向けた。社内にデザイナーやパタンナーなどによるチームを立ち上げ、縫い目を減らす(縫製糸を少なくする)パターンの実現に注力した。こうしてできたのがゼロパターンだ。

 上のイラストは、ゼロフロージャケットの型紙である。前身頃とフード以外は一枚の布で構成されているのが分かる。一般的なパターンでは、裁断による無駄を省くため、肩周りに縫い目が存在するが、このジャケットには縫製個所がない。ゼロパターンによる縫い糸や縫い代、シーム個所の減少により、平均重量145gという超軽量化を達成している。

 メリットは軽量化だけではなかった。縫い目が少なくなったことで、「縫い目がほつれる」「縫い目から雨が浸み込む」といったリスクが軽減されたのだ。結果、耐久性や防水性も格段に向上している。

Point 2
独自の「Menbrain® Strata™」を採用した2L生地

 極薄で軽量、コンパクトになる生地は、2レイヤー構造となっている。表には12デニールの極細糸を使った生地を、メンブレン(被膜)にはマーモット独自の極薄「メンブレン ストラータ(Menbrain® Strata™)」を採用する。生地を触ってみると、一枚生地にしか思えない。しかも、ゴワゴワ感がなく、とてもしなやかである。

 また、裏面は、メンブレンに保護膜が付されているため、肌触りが滑らかだ。これなら、重ね着時のゴロつき感もなく、夏場に半袖の上に着ても、ベタつきにくいはずだ。

 透けるほど薄い生地構造でありながら、耐水性は20,000mmと、優れた防水性があるのもポイント。少ない縫い目にも、しっかりシームが施されている。

 透湿性は20,000g/m2/24h(B1法)と、こちらも優れた数値となっている。ウェア内の蒸れが効率的に外気へ放出されるため、汗冷えや低体温症のリスクを軽減できる。

Point 3
シンプルだが細部にまでこだわったディテール

 ゼロフロージャケットには、ゼロパターンや独自の生地だけでなく、これまで培った技術やノウハウも盛り込まれている。

 フロントジッパーとサイドジッパーには、軽量な薄型止水ジッパーを採用し、引手も軽量化が図られている。引手はミニマムだが、グローブでも扱いやすく、よく考えられている。

 防水性を向上させるため、フロントジッパーの内側にはフラップが、サイドジッパー上部にはジッパーカバーが装備されている。

 フードは生地をいくつか組み合わせて立体的にデザインされている。フード前部にはツバが付いており、両脇にはギャザーも入る。後頭部のベルクロでサイズ調整すると、よく頭部にフィットする。左右に首を振っても、フードが頭の動きに追従し、視覚が妨げられることはない。

 サイドポケット内部の生地を見ると、パンチングされた穴がある。これは、通気性を促進させるためのもの。一般的にはメッシュが使用されるが、メッシュは意外に重く、また、縫製個所が増えるというデメリットがるため、パンチング穴が採用されているという。

 左胸のMarmotの文字や、背面右肩のマーモットのロゴマークはリフレクターになっている。暗くなってからも、他者からの視認性が高い。また、袖からの風雨の浸入をシャットアウトする細身のベルクロは、よく見ると「Marmot」と型押しがなされている(頭部のベルクロも同様)。こういったシンプルだが、細部にまでこだわりをみせるつくりはマーモットならでは。

 アメリカのブランドではあるが、日本規格のため、日本人にもぴったりフィットする。

 残雪期から晩秋まで、レインウェアとして、ウィンドシェルとして、Tシャツの上に、ミッドレイヤーの上にと、万能に使えるゼロフロージャケット。一度使ったら、山行時になくてはならない一枚になるはずだ。

Athlete Voice
軽いから着ていてストレスを感じない。雨や少し肌寒いときに重宝します!
とても軽いこのジャケットは着ているのも忘れるぐらい快適です。145gと軽く、体の動きに全くストレスを感じません。また、防水性にも優れています。激しく動いて汗をかいても透湿性が優れているのでジャケットの内側はいつも快適。どんなコンディションでも不快感がありませんでした。また、ストレッチ性がフードにもあるため、頭部にフィットし、多少の風でもめくれたりせず、頭が濡れることもありませんでした。雨が降ったとき、少し肌寒いときなどに重宝しています。スタッフバック付きで、手のひらにのるほどコンパクトになるので持ち運びにとても便利です。この先ずっと使い続けるアイテムになりそうです!

竹尾 雄宇/YU TAKEO
バックカントリー、登山ガイド 。1979年生まれ。プロスノーボーダーとして活動後、23歳よりバックカントリーガイドを始める。32歳で独立し、白馬村を中心にバックカントリーツアーを専門とするガイドクラブ『番亭 Bamboo tail』を設立。代表チーフガイドを務める。

 


ウィークポイントが少ない=信頼性が高いアイテム
とにかく、軽くてしなやか。晴れ予報でも軽登山でも暑い日でも…防水ジャケットは登山の必携アイテム。それをここまでミニマムに携帯できるのはとても嬉しいです。折りたたみ傘より小さく軽く、さりげないので街でも重宝します。さらに、縫製箇所が少ない、というのも気に入っています。縫い目というのは、どうしてもダメージを受けやすかったり、ほつれや劣化のキッカケとなったり。また、重さが出るといったウィークポイントにもなりがちなので、それが少ない、というのは信頼性が高いアイテムだな、と思います。

林 恭子/KYOKO HAYASHI
日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ。2013年、単身ヒマラヤ登山に出かけ、ピサンピーク(6,091m)にシェルパとともに登頂。帰国後、山を中心とした暮らしを目指してガイド資格を取得。現在、登山ガイドや登山学校講師を務めながら、次の海外遠征に向けてトレーニング中。岩、雪、氷…と登る楽しさを追求している。

Line Up
男女合計8カラーをラインナップ

マーモット
ゼロ フロー ジャケット

価格:24,840円(23,000円+税)
サイズ:S~XL
重量:145g
カラー:4色

マーモットのウェブサイトで詳しく見る

マーモット
ウィメンズ ゼロ フロー ジャケット

価格:24,840円(23,000円+税)
サイズ:S~XL
重量:125g
カラー:4色

マーモットのウェブサイトで詳しく見る

■お問い合わせ先:デサントジャパン お客様相談室   0120-46-0310  http://www.marmot.jp/