登山ウェアを追求し、たどり着いた「POWER OF DRY(ドライの力)」。
なぜ、ミレーは肌をドライに保ち続ける製品づくりを行なうのか、
ドライを実現する4つの最新アイテムとともに紹介する。
1921年創業のミレーは、数々のアルピニストの偉業や冒険をサポートしてきた。最先端の技術を導入し、アスリートのフィードバックを反映した信頼のギアは、多くの登山者から支持されている。
そんなミレーが登山ウェアづくりで注力するのが、肌をドライに保つ(汗でウェアを濡れたままにしない)機能だ。「POWER OF DRY」を旗印に、精力的にドライを追求した製品をリリースしているが、なぜそれほどドライにこだわるのか? それは、ドライか否かが、登山の快適性や安全性を左右すると熟知しているからだ。
登山では、気温が低くても、少なからず汗はかいてしまうもの。汗でウェアが濡れたままだと、べたついて動きにくかったり、無意識にストレスになったりする。また休憩時などは、水の熱伝導率の高さから外気によって体は冷やされ、加えて、汗が蒸発する際の気化熱で体はさらに冷やされる。稜線などで強風に吹かれれば、いっそう激しく体温は奪われていく。これが「汗冷え」だ。汗冷えは、想像以上に体力の消耗を早める。低体温症に陥れば、最悪の場合、命の危険もある。
肌やウェアをできる限りドライな状態に保てるよう、ミレーはアイテムを素材レベルから企画・開発しており、それらはレイヤリングした際に相乗効果が発揮できるよう設計されている。たとえば独自開発のドライナミック メッシュシリーズは、汗を肌から離して、肌のドライ感を達成する画期的なアンダーウェア。これは、肌に直接着て、上層に吸汗速乾性の高いレイヤーを重ね着することが前提だ。ベースやミッドレイヤーなど、ミレーには吸汗速乾性に優れる製品がそろう。アウターは、プロテクト機能に加え、下層レイヤーから移動してきた汗がウェア内に留まらないよう、高い通気性や透湿性を確保した製品をラインナップ。ブリーザー ワイルダー ライト ジャケットは、通気性を損なうことなく繊維レベルで高い撥水性能を実現。ティフォン50000 ストレッチ ジャケットは、わずか7ミクロンという、一般的なものの半分以下の防水透湿メンブレンを採用し、優れた透湿性を誇る。ザックにもドライの思想を取り込んでいるのもミレーならでは。サースフェーは、汗をかきやすい背面に保水しにくく乾きやすい素材を使用し、ドライをキープ。
「POWER OF DRY」を最大限に引き出すこれらのレイヤリングシステムを利用すれば、登山が快適になるのは言うまでもなく、より安心、安全に楽しめるはずだ。