ミレー
ティフォン50000
シリーズ
- 文
- 吉澤英晃、
- 写真
- 中田寛也、
- 協力
- ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
- [PR]
- 2023.10.28
あらゆるシーンで使える
オールラウンドジャケット
フランスのアウトドアブランド・ミレーには、定番の高透湿防水ジャケットが存在する。それが「ティフォン50000」シリーズだ。細かな仕様が異なる「ティフォン50000ストレッチジャケット」と「ティフォン50000ウォームストレッチジャケット」の着心地を、季節に応じた使い分けのアドバイスとともにお届けしよう。
TESTER
sono
愛知県出身。jungle所属モデル。雑誌の取材で群馬県と長野県にまたがる黒斑山に登ったことがきっかけで山が好きになり、以降、無雪期を中心にプライベートでもキャンプとセットで計画を立てて日帰り登山を楽しんでいる
横山秀和
長野県白馬村出身。白馬山案内人組合所属、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、スキーガイド(ステージⅠ)。実家が営む宿泊業と農業に従事しながら、夏は登山ガイド、冬は主にスキー教師として活動する
FIELD TEST
汗抜けのよさと
暖かさを着回そう!
モデルのsonoさんと登山ガイドの横山さんがテストを行なったのは、北アルプスの白馬八方尾根。ここで、ミレーの「ティフォン50000ストレッチジャケット」(以下ストレッチ)と「ティフォン50000ウォームストレッチジャケット」(以下ウォーム)を試してもらった。
テストは標高1680mの黒菱平からスタートする。まず、ふたりにはストレッチを着て歩いてもらった。
天気は曇りだが気温は少々高め。ただ、風が吹くと肌寒さがあり、筆者は終始ロングスリーブでちょうどいいと感じるような陽気だった。

テストではミレーのドライナミックメッシュに薄手のロングスリーブシャツをレイヤリング。その上からジャケットを羽織ってもらった

テストの途中、時折立ち止まり横山さんの案内を聞きながら歩を進める
出発すると道はすぐに登り坂になり、おのずと息が切れてくる。汗もかきはじめるが、ふたりはジャケットを着たまま平然と登っていく。
sonoさんに暑くないか聞いてみると、「軽くて涼しさを感じる」とのこと。“涼しさ”とはおそらく“汗抜けのよさ”のことだろう。
ティフォン50000シリーズの特徴に、商品名の由来でもある50000g/㎡/24hという透湿性能がある。優れた透湿性によりウェアの内側が蒸れづらいため、相対的に“涼しい”と感じたに違いない。
標高2035mの八方ケルンに着くと、今度はウォームに着替えてもらった。すると、羽織った瞬間にふたりとも「暖かい」と口をそろえる。
ウォームの特徴は保温性にあり、雪山登山を想定して起毛した裏地が体温を保つ仕様で作られている。時折、冷たい風が吹くと、「さっきと違い涼しさを感じません」とsonoさん。ウォームの透湿性はストレッチの数値と同じだが、それ以上に起毛した裏地による保温性が勝っているということだろう。

八方池山荘まで登りが続く。高い透湿性のおかげか、ふたりとも涼しげな表情が印象的
熱がこもらず、逆に涼しいような感覚があります

八方池山荘を過ぎ、標高2000mを過ぎたところでウォームストレッチジャケットに着替えてもらう。羽織った瞬間に違いを感じたようで、ふたりの笑顔がその様子を物語っている

口元までファスナーを閉じて、八方池付近の散策を開始
生地がすごくしなやか。着心地もいいですね!

一面が白くなったガスのなか、着心地の違いを感じながら歩いていく
それぞれの違いが明らかになり、以前から2着をテストしている横山さんには使い分けのアドバイスをうかがった。
「唐松岳周辺を例に話すと、ストレッチはGW明けから9月末まで。高い透湿性のおかげでウインドブレーカーとしても重宝します。10月に入ると雪が降ることもあるので、ウォームを選んで寒さに備えます。厳冬期も唐松岳の往復ならウォームで充分に対応可能です」
汗抜けを直に感じるストレッチと暖かいウォーム。上手に使い分けて、四季の登山を一層快適に楽しもう。

ウォームストレッチジャケットは、裏地が起毛していてもウェア同士の擦れが少なく、とてもスムーズに袖を通せる

保温性があっても汗抜けのよさは変わらず、行動中もウェアの内側に熱がこもりづらい

ひと通りのテストを終えたのち、実際に感じた着心地を話し合う
高い保温性で厳冬期に着ても安心感があります
風が吹くと体感温度が全然違いました

リフトトップに戻ってから、今回テストした2枚のジャケットのディテールも確かめ合った
今回テストしたモデル
FOCUS ON DETAILS

快適なストレッチ性
高い防水透湿性に加えて、使われている素材は適度な伸縮性も備える。非常に柔らかくて動きやすく、レインウェアやハードシェルにありがちなゴワゴワする着心地がまったくない。羽織るとソフトシェルに近い感覚すらある


内側/ファスナー
ストレッチジャケットのハンドポケット(左)は内側がメッシュになっており、ベンチレーションとしても機能。ウォームストレッチジャケット(右)は凍結しても操作しやすい、止水タイプのファスナーを採用


シルエット比較
見た目はほぼ同じだが、左のウォームストレッチジャケットは身幅が約1cm広い設計。これは寒い時期に中に着るウェアが増えることを想定したデザインで、重ね着をしてもゆとりをもって羽織ることができる
OTHER LINE UP


お問い合わせ
ミレー・マウンテン・グループ・
ジャパン
050-3198-9161
https://www.millet.jp/



ストレッチジャケットの着心地はどうでしょう?