HOME
サロモン
山と溪谷オンライン

Sponsored Contents

MONITOR REPORT

サロモン OUT NIGHT 30+5 / OUT NIGHT 28+5 W

選ばれた5名のモニターからのレポートを掲載!

バックパックと身体との一体感があり、特に横揺れに強い
通気性がよいので、背中の汗ばみがない
これまでにない「背中の一部になるバックパック」

ニックネーム
Hiro さん
(40代、男性)
登った山
奈良県/三重県・三峰山(日帰り)
登山歴
9年

Check Point

  • 三峰山のつづら折りの登りでも、追従性が高いので痛みや違和感が出ない
  • 体にフィットするのに、通気性の良さで背中は常に快適
  • 背中が快適なのに、容量も犠牲にならない。そしてラクに背負える

三峰山のつづら折りの登りでも、追従性が高いので痛みや違和感が出ない

6月2日、三峰山(奈良県宇陀郡御杖村)に行きました。薄曇りで、気温は約20℃、湿気も少なく、涼しいくらいの気温のなか、登山を開始しました。登りに選んだ「不動滝コース」は、はじめは谷沿いで途中に急登があり、山頂付近はなだらかな、登り2時間程度のコース。山道に入るとほどなく不動滝に遭遇。滝壺のすぐ近くまで行きましたが、スケールは大きいのに水の流れがやさしく、爽やかさ抜群です。

滝からしばらくして、つづら折りの登りが出現。一歩一歩進んでいくうちに感じたのは、バックパックと身体との一体感がすごいなということ。ほとんどのバックパックは、左右の揺れに対して少なからず「背中から離れる/背中にくっつく」を繰り返すので、長時間経つと痛みや違和感に繋がります。「OUT NIGHT」の翼のような背面パッドは特に横揺れに強く、痛みや違和感は微塵もありません。パッドの機能と、バックパックの中身に対してしっかりコンプレッションがかかっていて、中身が中で遊ばない仕組みにより、身体の動きに対して、ずっと追従してくる感じ。軽くて通気性も良いので背中の汗ばみを感じることも少なく、良い意味での「存在感のなさ」が心地よかったです。

山頂を経て、広大な平地が広がる八丁平で大休憩。風が強い山頂のランチでは、バーナー、コッヘル、食材を次々に取り出し、不必要なものは、風に飛ばされないようにバックパックに入れておくという作業を繰り返すのですが、荷室へのアクセスがよいのと、メッシュのフロントポケットまで使えるのでストレスがありません。

そのうち雲が多くなり風も強まってきたので、ソフトシェルを着用して下山開始。主に下りの段差で発生する縦揺れにも、背面パッドと柔軟なハーネスはしっかり付いてきます。途中暑くなってきて脱いだソフトシェルも、サイドジッパーから中に突っ込める。日差しが出てきたらショルダーハーネスに入れたサングラスを取り出せる。樹林帯ではすぐにしまえる…条件の変わりやすい山行に素早く対応できることは、下山を快適にしてくれます。おかげで、ウツギや小紫陽花などが満開の「登尾ルート」での写真撮影も、存分に楽しめました。

続きを読む

体にフィットするのに、通気性の良さで背中は常に快適

背面のバックパネルについては、使用前は「背面パッドがパカパカ動くって大丈夫?」と懐疑的でしたが、上体の縦と横の動きにしっかりついてきていることが分かって、身体との一体感を強く自覚しました。それに、身体にフィットして背中に隙間ができることがないのに、常に背中が快適なのは通気性の良さだと思います。汗かきなのでとてもうれしい。速乾性も申し分ありませんでした。

3点で支持する構造/付け根がストレッチ素材になっているベスト形状のショルダーハーネスは全体の重さを分散させつつ、動きに対して柔軟に可変している感じがしました。それでいて食い込むこともなかったので心地よかったです。ただ、いつもあるはずのところに紐がないので、最初は調節に苦労しましたが。

フロントポケットには、休憩時に下に引く折りたたみマットと、ナルゲンボトルに入れたナッツ(行動食)を入れました。すごく伸縮性が良く、入れたものがしっかり固定され動いてもブレないのがとても良かったです。まだまだ余裕があったので、もっと色んなものを入れられそうでした。ショルダーハーネスのメッシュポケットには、500mlのペットボトルが入らないので、サングラスをケースごと入れました。山行中は日差しがコロコロ変わって、着けたり外したりして頻繁に調節したいので、片手で取り出せるのはとても便利です。取り外し可能な雨蓋にはアメなどの行動食と、日焼け止め、虫除けスプレーを入れました。家に帰ってきて取り外してみましたが、意外と簡単で驚きました。今後はデポしたときのアタック用に使いたいです。荷室に直接アクセスできる左右のジッパーは登りでの水分補給や山頂で休憩時に来ていたソフトシェルを下山途中でしまうときなど、あらゆる場面でとてもスピーディに使えました。

改良してほしい点としては、フロントポケットのジッパーが下の生地を挟み込む(いわゆる噛んでしまう)こと、フロントポケットの生地はストレッチが効いていて素晴らしいのですが、中に何が入っているのかがシルエットでバレてしまうこと、素材が柔らかめなので、自立しにくいことくらいでしょうか。

続きを読む

背中が快適なのに、容量も犠牲にならない。そしてラクに背負える

とにかく汗かきなので、背中の快適性はバックパックに求める重要なポイントなのですが、背面が全てメッシュのバックパックは容量が少なかったり入れにくかったりと、使い勝手に難がありました。「OUT NIGHT」は背中が快適なのに容量を犠牲にしないという両方を叶えてくれます。また全体に軽いため、少々荷物を詰め込んでもラクに背負えて、稜線歩きにもちょうどいいです。

「OUT NIGHT」は、急登もあり、稜線歩きもありの夏のアルプスに適しているのではないでしょうか。軽くてフィット感が良く、背負っていても負担が少ないので、はじめてアルプスに挑戦するような「ワンランク上を目指す」ビギナーの方にオススメしたいです。1泊2日くらいの素泊まり小屋泊にちょうどいいと思います。また、バーナーやコッヘル、食材をある程度もっていく山行のほうが真価を発揮できそう。荷物の出し入れがスムーズなので、樹林を経て稜線を長く歩くような、天候条件が変わりやすいロングトレイルの時にもぴったり。身体との「一体感」と、動きへの「追従性」。「OUT NIGHT」は今までの「モノを入れて背負う道具」とは少し視点が違う「背中の一部になるバックパック」だと実感しました。

続きを読む

総重量4kg程になっても、軽く感じる
ぬかるみや岩場でも、バランスを崩すことがない
バックパックの大きさをさほど感じずに走れる

ニックネーム
flopsy220 さん
(40代、女性)
登った山
物見山(日帰り)、伊豆ヶ岳(日帰り)
登山歴
17年

Check Point

  • 伊豆ヶ岳の滑りやすい下りでも、荷物が軽く感じられて気持ちよく走れる
  • バックパックを下ろさずに物を取り出しやすい左右のアクセスジッパーが便利
  • 荷物を軽くできるので、スピード登山に最適

伊豆ヶ岳の滑りやすい下りでも、荷物が軽く感じられて気持ちよく走れる

6月9日に物見山、6月16日に伊豆ヶ岳に行きました。物見山では約1.5時間、伊豆ヶ岳では4.5時間の山行でした。

物見山では小雨、途中一時止み、一時本降りになりました。標高約100mの宿谷の滝からそれなりの傾斜の山道を30分程登り、物見山へ至る尾根に出ます。「OUT NIGHT」のサイズ感はちょうど良く(166センチ、標準体型で女性用M/Lを使用)、荷物を少なくしたためか、予想以上に軽いです。水は500mlのペットボトル2本を、両サイドのポケットに1本ずつ入れました。両サイドのポケットは、バックパックを背負ったままで出し入れができます。ポケットの素材が伸びるため、使いやすく便利です。

ショルダーハーネスの調整には、ハーネス下部のストラップを上に引くのですが、少し手間取りました。バックパックを背負ったままでは、思うようにストラップが引けないので、一度バックパックを下ろしてから引き、再度背負って最後の調整をしました。ウエストハーネスの調節は問題なし。チェストストラップの着脱も、思っていたより簡単でした。ストラップ側のフックをショルダーに引っ掛けるので、引っ掛ける場所を探すのにちょっと手間取りますが、慣れれば簡単にできそうです。

登山口に向かうアスファルト道と山道とを、30分ほど走り、小雨~雨の中で1時間ほど、山道を上り下りしました。バックパックはしっとり湿っていましたが、バックパックカバーをつけなくても中の荷物は濡れていませんでした。帰宅後に30分ほど吊しておいたら乾き、速乾性はよさそうです。

2回目の伊豆ヶ岳は、中盤に傾斜の緩やかな山道が続き、走るのにも適しています。登山当日は晴天でしたが、大雨の翌日でぬかるみが多く、気温も26℃~29℃まで上がりました。普段は日帰りハイキングでも登山靴を履きますが、今回は走るのが目的でもあるので、トレランシューズを履きました。バックパックは総重量4kg程。いつものバックパックよりも軽く感じ、走れそうな気がします。

山頂までの1.5時間は歩きましたが、途中のぬかるみや岩場でも、パックパックが揺れないのでバランスを崩すこともありませんでした。軽さのおかげで、いつもより楽に頂上到着。バックパックを下ろさずに非常食を取り出して小休止。下り坂は走ってみました。岩混じりの道で、それなりの傾斜があります。滑りやすくもあり、いつもはゆっくりと下りる道ですが、バックパックの軽さと靴のおかげで気持ちよく走って下りられます。1km7~8分ペースならば、バックパックの大きさをさほど感じずに走れました。

続きを読む

バックパックを下ろさずに物を取り出しやすい左右のアクセスジッパーが便利

背面のバックパネルは想像以上にフィット。背負い心地も良い感じ。他の密着型バックパックと比べれば、通気性が良いと思います。ショルダーハーネスとストラップがDリングで繋がっているため、調節を工夫しました。ハーネスとストラップが直に縫い付けられているバックパックでは、ショルダーハーネスを肩周りに合わせて締めますが、「OUT NIGHT」ではトレランバックパックの要領で、チェストベルトをきつく締めて調整。チェストベルトがずれないため、調節はしやすいです。Dリングが回ったり、ストラップがねじれたりしないか心配でしたが、歩行中に問題なかったです。ストラップの調節には、締めるのに少し手間取りました。

バックパック前面のフロントポケットにはウィンドブレーカー、地図、手袋を入れました。頻繁に着脱する上着を入れるのに便利ですが、生地の押さえつけが少ないため、入れたものが下に落ちてしまうので、小物でも重いものは入れないほうが良いかもしれません。ショルダーハーネスのメッシュポケットには、ソフトフラスク、車のカギを入れました。ソフトフラスクは、ポケットに入れたまま飲めるので非常に便利。ポケットの位置も良いです。ジップ付きのポケットは、カギや細かいものを入れるのに重宝します。

荷室に直接アクセスできるサイドジッパーを使って、歩行時にバックパックを半分だけ下ろし、フロントポケットの地図や軽食を取り出しました。バックパックを完全に下ろさずに使用できるのは、非常に便利です。ジッパーは広く開けられるので、どの部分に入っている物でも取り出しやすかったです。サイドのループには、ストックを1本装着してみました。折りたためないタイプのため長さがあり、下部をポケット下の輪っかに通して中心をループで固定。歩行中落ちることもずれることもなかったです。折りたたみ式のストックならば、下部のポケットを併用して楽に収納できそうです。

改良してほしい点としては、チェスト部分の接続部分。固定できる(上下にずれない)のはとても良いのですが、着脱しにくいです。このほか、雨蓋はモノを入れるとバランスが悪くなることも気になりました。また、フロントポケットのストレッチ生地は荷物を入れると伸びて重心が下がってしまうので、例えば、クロスストラップで全体を締め付けて、重心を中心にまとめることができれば、バランスが良くなりそうです。また、ヒップベルトと併せての加重分散ができるとより良いと思いました。

続きを読む

荷物を軽くできるので、スピード登山に最適

「OUT NIGHT」は、荷物を軽くできるので、途中の平坦な箇所や下り坂で走れました。3~4kgほどの荷物を入れて使うのならば、軽量バックパックのメリットを享受できそうです。荷物が軽い限り、泊り登山にも良いと思います。5kg以上の重量だと、肩腰に負担がかかるかもしれませんが。脚力のある人が、時折走りながら山を歩くスピード登山にも適していると思います。今後、荷物を軽くし、雨蓋を外し、トレーニングとしてのスピード登山(途中で走るようなコース)に活用したいと思います。

続きを読む

走っても荷物が揺れにくく、上半身の動きを邪魔しない
ポケットが豊富で、荷物を下ろさずに済む
「軽くて走れるバックパック」なのに、満足度の高いクオリティー

ニックネーム
ランブラー さん
(40代、男性)
登った山
鴨沢~雲取山~笠取山(1泊2日、避難小屋泊)
登山歴
15年

Check Point

  • 雲取山の10時間のコースを6時間で走れるほど、荷物の揺れがない
  • 背中の中心部だけに密着させ、上半身の動きを邪魔しない背面システム
  • 「収納性」「背負い心地」「軽さ」「使い勝手」に満足できるバックパック

雲取山の10時間のコースを6時間で走れるほど、荷物の揺れがない

6月上旬、鴨沢~雲取山~笠取山の縦走に行きました。テントの泊予定でしたが、荒天のため避難小屋泊。初日は始終雨天、気温は日中12℃で、早朝は8℃。歩行時間は2日間で約11時間でした。

今回の山行は、シュラフとテント、火器類、着替え、食料、3Lほどの水を背負い、平地と下りをゆるくジョグする程度の速度で移動する山行スタイル。雲取山山頂から笠取小屋までのコースタイムは約10時間ですが、休憩と撮影しながらの行動でも約6時間で到着しました。走っても荷物の揺れが抑えられ、積極的に走ることができたからです。

使い勝手としては、アクセスしやすいショルダーと腰にストレッチ性のあるポケットがあり、トレイルランニングスタイルで行動食を収納・マネージメントできるので、普段トレイルランニングをしている自分には、とても使いやすかったです。また、サイドのアクセスジッパーは、バックパックの奥底にしまった荷物に直接アクセスできるので、上に詰めた荷物を一旦取り出す手間が省けます。休憩時にお湯を沸かす時も、いちばん下にしまったストーブを直接取り出すことができ、便利でした。

続きを読む

背中の中心部だけに密着させ、上半身の動きを邪魔しない背面システム

背面のバックパネルは、背骨の両サイドの盛り上がっている部分にパッドが張り付いて揺れにくいです。そして、パッドは適度に縦に分割されていて、上半身の回転の動きを邪魔しません。これまでのバックパックは背中全体や腰全体への密着度を高めて揺れにくさを確保していましたが、そうすると上半身の動きが制限されてしまいます。「OUT NIGHT」は背中の中心部だけに密着させることで、動きやすさを邪魔しない。この背面システムは画期的だと思いました。また、背骨の中心部だけに密着して、それ以外は隙間が空いているので、熱が逃げて蒸れにくく、トレイルラン用のパックより熱のこもりを感じないですね。

また、これまでのバックパックだと、一度背負った後に、何度か緩めたり、閉めたりして、調整する作業がありました。この「OUT NIGHT」はストレッチ性のあるショルダーハーネスの補助によって、緩過ぎず、キツすぎないちょうど良い感じの締め具合をスピーディーに決めることができて、背負った後に調整する回数が格段に減りました。

バックパック前面のフロントポケットには、レインウェア上下を入れました。すぐに取り出しやすく、薄い生地なので、濡れたレインウェアを行動中に乾かすことができるのが良かったです。ショルダーハーネスのメッシュポケットの右肩側にはサロモンの500mlのソフトフラスク、左肩側にはスマートフォンやサングラスを入れました。ソフトフラスクはジャストフィットで、水が減っても下に下がらないようにゴムのフックがあるのが良かったです。口に近い部分に吸い口が来るので、別売りのストローも不要でした。左肩側のポケットは、小さめのスマートフォンだとジャストでしたが、大きめのスマートフォンは入らないかもしれないので、もう一回り大きいと出し入れしやすくて良いと思います。

取り外し可能な雨蓋にはヘッドライト、エマージェンシーキットを入れていました。間口も大きく、出し入れしやすかったです。取り外しての使用はしなかったですが、夏場ならチェストポケットを外してより軽量化を図ると思います。

荷室に直接アクセスできる左右のジッパーは、片側だけ肩にかけた状態で前方に回してきて開閉することができました。荷物を全部出さずに、底にある荷物に直接アクセスして取り出しできるのは、これまでのバックパックにありそうでない機能で、とても便利でした。

続きを読む

「収納性」「背負い心地」「軽さ」「使い勝手」に満足できるバックパック

「OUT NIGHT」は5kg程度の荷物を背負って平地と下りを積極的に走り、コースタイムの2/3〜1/2くらいの時間でまとめるファストパッキング、スピードハイキングスタイルの山行にジャストフィットでした。春夏の2泊程度の山行でしたら、日本のどの山でも行けるはずです。今まで日帰りのトレイルランのみだった人が、テントとシュラフを背負った縦走登山を始めるにも、違和感なく使用できそうです。

テントとシュラフを背負って走る宿泊込みのスピードハイクやOMM等の大会に出場する自分にとって、荷物を背負って走っても揺れにくく、上半身の腕振りの動きを邪魔しない柔軟性があり、走ることでこもりやすかった背中の熱を逃す点、前面にソフトフラスクや行動食を入れるポケットが豊富で、荷物を下ろさなくても良い点、そしてバックパック自体の重さが1kgを切っており荷物全体を軽量化できる点がとてもいいと思います。これまでの「25L前後」で「軽くて走れるバックパック」は、軽量化のため、どれもが機能面で「何かを諦めなければならなかった」製品がほとんどでしたが、「OUT NIGHT」は、「収納性」「背負い心地」「軽さ」「使い勝手」どれもが満足度の高いクオリティーで充実していながら、さらにコストパフォーマンスも高いという素晴らしい商品だと思いました。

続きを読む

バックパックを下ろさずにいろいろ取り出せる
ずっと背負っていても背中が蒸れない、疲れない
軽量でもポケットが多いので、収納の悩みも解決

ニックネーム
あわ さん
(30代、女性)
登った山
太刀岡山左岩稜(日帰り)、丹沢・葛葉川本谷(日帰り)、丹沢・セドノ沢右俣(日帰り)
登山歴
5年

Check Point

  • 丹沢の沢登りでも、フロントポケットとアクセスジッパーが役立つ
  • 軽量タイプなのに、バックパックに入れたギアが背中にあたらないので快適
  • 背負っていて気になる点が全くなく快適で、ポケットも多く便利なのに軽量

丹沢の沢登りでも、フロントポケットとアクセスジッパーが役立つ

6月1日(土)太刀岡山左岩稜クライミング、2日(日)丹沢・葛葉川本谷に沢登り、9日(日)丹沢・セドノ沢右俣に沢登りに行きました。6月1日は良く晴れ、少し風も吹き、明るく涼しい快適な気候。2日は曇天で、山頂部分はガス、9日も朝から小雨が断続的に降り続きました。歩行時間は、1日は約5時間、2日は約6時間、9日は約4時間でした。

6月1日の太刀岡山左岩稜クライミング時には、チムニーのピッチが2ピッチあり、後から荷揚げしました。「OUT NIGHT」は軽量で、前面はメッシュのフロントポケットなので、どこかは破けるのではないかと心配しましたが、傷すらつきませんでした。

一番感動したのは背面システムで、いつもクライミングギアを詰め込んだバックパックを背負うときは上手くパッキングすることができず、特にカムなどが背面越しに背骨にあたって痛かったのですが、「OUT NIGHT」はあたらないので快適なアプローチと下山となりました。最初は背中のどの位置で背負ったら良いか戸惑いましたが、なんとなく自分なりの位置がわかると実に快適で、不快感がないため、バックパックの印象が薄くなってしまう程でした。荷物も思ったより入り、ヘルメットやハーネス、クライミングギア類もまるっと入り、取り付きでそれらを出し荷物が少なくなった際は、フロントのベルトを引くだけでコンパクトになり、クライミング時も快適、荷揚げ時も引っかかることなく手元まで引き上げることができました。

2日、9日の沢登り時には、背面、腰回り、肩回りの快適さを厚いふわふわした形で補っているタイプのバックパックと比べると、「OUT NIGHT」は水分を含まず速乾性を感じました。また、常に不安定な場所を歩き続ける沢登りですが、全く荷物に振られることがなく、快適に滝が登れました。基本的に、登攀系の山行では軽量化のため、ポケットが多く使い勝手がよいバックパックではなく、シンプルな物を使用していましたが、遡行図をどのように携行するか、水分補給・食料補給を如何に時間をかけずに行うかに頭を悩ませていました。その問題を「OUT NIGHT」がすべて解決してくれたように思います。

また、フロントポケットと荷室に直接アクセスできる左右のジッパーは、物を落とせないクライミングでは大変便利でした。荷物の出し入れもしやすく、ロープで仲間を引き上げた後ロープをバックパックにしまい、その間、先行している仲間に追いつかなくてはいけないような、素早さが求められる場面でも、いつものバックパックより素早くできました。

続きを読む

軽量タイプなのに、バックパックに入れたギアが背中にあたらないので快適

背面のバックパネルはフィット感がとてもよく、全体的に軽く感じるため、クライミング時や滝の登攀の際も違和感なく行えました。また、軽量タイプの背面が薄めのバックパックにクライミングギア、特にカムを入れると、でこぼこしてしまい背骨や腰骨にあたって痛いことが多いのですが、背面がバックパック本体から離れているため、そういったことがなくアプローチ時、ものすごく快適でした。とにかくパッキングが雑でも、激しい動きでも全く邪魔になる感じがなく、気になりません。また、背中に蒸れを感じなかったので、通常のバックパックより通気性が良いかと思います。速乾性については、沢登りで結構水を浴びましたが、下山後に乾いた服に着替えてから背負うのに抵抗がない程乾いていました。

3点で支持する構造、付け根がストレッチ素材になっているベスト形状のショルダーハーネスのおかげか、クライミング時も急ぎ足で下山する際も、揺れや振られるなど全く気になりませんでした。

バックパック前面のフロントポケットには、行動食と水筒、地形図と遡行図のコピーを入れました。バックパックを下ろさないで出し入れできるファスナー付きのポケットがとても便利でした。ショルダーハーネスのメッシュポケットにソフトフラスクを入れ、クライミング・沢登りを行いましたが、とても便利でした。ただ、私のスマホは大きく、ファスナー付きのポケットには入らなかったのが残念です。

フロントポケットにアクセスできるサイドジッパーは、バックパックを下ろさずに中の物を取り出せるので便利でした。メイン荷室にアクセスするサイドジッパーは、下の方に入れた防寒着を取り出す際に使用しました。また、パッキングの際、下部の空間の余りが気になった時は、このジッパーから詰め込んだりしました。

改良してほしい点は、ロープを取り付けるベルトが欲しいということ。雨蓋に挟むだけだと少し不安なのと、雨蓋を外してしまうと全然安定せずロープを挟むことができなかったので。

続きを読む

背負っていて気になる点が全くなく快適で、ポケットも多く便利なのに軽量

元々の性格と、山行内容もあり、バックパックをいちいち下ろしたくないことが多いので、下ろさずにいろいろ取り出せる点、ずっと背負っていても蒸れない点、疲れない点などから、「OUT NIGHT」はよいですね。荷物を軽量化し、1泊2日程度でファストハイクで縦走する登山にも適していると思います。

「OUT NIGHT」は背負っていて気になる点が全くなく快適であり、ポケットも多く便利なのに軽量な点が気に入りました。次は1泊2日の荷物を詰め込み、軽くランも入れたファストハイクをしてみたいです。

続きを読む

背面全体で着込んでいるような感覚で、フィット感が良い
雨の中でも背面のEVAフォームが保水せず、重く感じない
荷重の分散や背負い心地も申し分ない、山行を楽しめるギア

ニックネーム
茶太郎さん
(40代、男性)
登った山
丹沢・塔ノ岳(日帰り)
登山歴
11年

Check Point

  • 雨の丹沢でも、荷物を容易に取り出せる「アクセスジッパー」で使い心地が良い
  • 肩のハーネスが身体に吸い付くようで、走ってもブレを感じない
  • 荷重の分散や背負い心地も申し分なく、ノーストレスで山行を楽しめる

雨の丹沢でも、荷物を容易に取り出せる「アクセスジッパー」で使い心地が良い

6月22日、丹沢の塔ノ岳に行きました。コースは、大倉~大倉尾根~駒止小屋~堀山の家(雨天撤退)で、雨の中、約5時間の山行でした。サロモン製品は、普段のトレラン、長距離ランニング時に「ADVANCED SKIN」を愛用しており、他社にはない背負い心地に魅了されていました。

雨天の中でのザックの使い心地はこれまで良いものではありませんでしたが、この「サロモン OUT NIGHT」はその不快感を見事に払拭してくれました。雨天の中ではザックが下ろせることが少なく、この点が非常にストレスでしたが、荷室に直接アクセスできるアクセスジッパーにより、ザックカバーを少しずらせばザック内へのアクセスが容易で、雨天の中でも行動食や地図を取り出すことができました。

続きを読む

肩のハーネスが身体に吸い付くようで、走ってもブレを感じない

背負い心地、フィット感は抜群に良かったです。ハーネスの形状が良く、また背面パッドが羽のように背面に吸い付くため、普通のバックパックは肩と腰で背負う感覚があったのですが、「OUT NIGHT」は自身の背面全体で着込んでいるような感覚で、重心がどこかに集中するということはありませんでした。雨の中での山行でしたが、EVAフォーム自体が保水せず、重く感じることもなかったです。また、大倉~渋沢駅までは背負ったまま走ってみましたが、ほとんど蒸れを感じませんでした。

ショルダーハーネスはベスト型で、うまく荷重が分散され非常に快適です。最初背負ったときは前面のベスト部分がやや短いと感じましたが、サイドのハーネスを調整すると快適でした。また、肩部分にあるスタビライザーはストレッチ生地のため身体に吸い付く感覚があり、走っても荷物のブレを感じることがなかったです。

フロントポケットには行動食、地図、手袋を入れました。雨蓋部分が取り外せたので、山行後に日帰り温泉へ立ち寄った際に温泉バッグとして使用。取り外しもしやすかったです。

改良してほしい点があるとしたらチェスト部分のハーネス。「OUT NIGHT」は1本ですが、2本あればさらに安定感が増すのではと感じました。

続きを読む

荷重の分散や背負い心地も申し分なく、ノーストレスで山行を楽しめる

「OUT NIGHT」は非常に軽く、それ以上にフィット感が秀逸なので、ファストハイクが適していると思います。また、日帰りや無雪期の小屋泊の山行はもちろん、帰宅ラン時にも使用できると感じました。TJARなどの山岳レースにも向いているのではと思います。

これまで30L以上のバックパックで、トレランザックの要素を取り入れているものはありませんでした。また、他社の軽量な30L級のザックは背負い心地に不安もありました。さすがにトレランザックのノウハウを持っているサロモンだけあって、荷重の分散や背負い心地も申し分なく、ノーストレスで山行を楽しめるギアであることは間違いありません。今後も、山行に、帰宅ランに愛用したいと思います。

続きを読む