尾瀬を歩くときのルール

美しい尾瀬の自然を守り、安全・快適に過ごすためのルール。どれも簡単にできること。心にとめて尾瀬を楽しみましょう。

その1
湿原に立ち入らない

一度踏まれた湿原は回復するのに長い年月がかかる。木道や登山道から外れて湿原や樹林の中に立ち入らないこと。湿原にカメラの三脚を立てるのもダメ。

その2
移入植物の侵入を防ぐ

外部からの植物が侵入すると、尾瀬の植物が衰退する原因になりうる。主な登山口には、靴についた泥を落とすためのマットが置かれているので、しっかり落としてから入山を。

その3
動植物をとらない

外動物を捕まえたり、咲いている花を摘んだりしてはいけない。落ち葉や石、落ちた木の枝などを拾うのも実はNG。とっていいのは写真だけ。

その4
木道は右側通行

木道は右側通行、登山道は登り優先が尾瀬ルール。特に雨などで木道が濡れていると滑りやすくなる。すれ違うときには対向者とぶつからないよう慎重に。

その5
登山向きの装備・服装で

尾瀬は2000m級の山々に囲まれた山岳エリア。トレッキングシューズなど、登山の装備・服装が必要となる。天候も変化しやすいので、レインウェアは必ず持っていこう。

その6
ポールにはキャップを

植物や木道、登山道を保護するため、トレッキングポールにはキャップをつけること。湿原にポールを突くのは、キャップをつけていてもダメ。

その7
ゴミは持ち帰る

尾瀬はゴミ箱を設置しておらず、ゴミはすべて持ち帰るシステム。湿原にポイ捨て、山小屋などに放置するのも厳禁! レジ袋などをゴミ袋として用意しよう。

その8
公衆トイレを正しく使う

用足しは必ず公衆トイレで。備え付けのペーパーを使用し、きれいに利用したいもの。維持管理のための協力金も必ず支払いたい。小銭を多めに用意しておこう。

その9
ペット同伴NG

尾瀬に生息する野生動物の脅威となりうる。伝染病などをうつす/うつされる恐れもあるため、ペットの持ち込みは禁止。ケージでの持ち込みもNG。

その10
雷が鳴ったら湿原から避難

さえぎるもののない湿原で怖いのは雷。散策している最中に雷が鳴ったら、なるべく早く湿原から避難するか、天候が落ち着くまで小屋で待機しよう。

文=西野淑子