※「歩きやすさ」は標高差や距離、道の状態を考慮して設定しています。マークが多いほど、初心者でも歩きやすいルートです。
再度山の北にある再度公園は六甲山上きっての憩いの場。修法ヶ原池の周りにはベンチやテーブルがたくさんあって、お弁当を広げるのにもぴったりだ。
コースはいくつもあるが、神戸元町駅をスタートし、再度山中腹にある古刹、大龍寺への登拝道、大師道を登ってみよう。古くからある道なので安心して歩ける。兵庫県公館や県庁、相楽園を横目にまずは諏訪山公園登り口に。その上の金星台を経由して諏訪神社へ参ろう。登山道は諏訪神社本殿の左手に延びている。最初は登りだが、やがて道は水平になり、川沿いになる。ここからはコンクリート道。
江戸時代に造られた猩々池に出たら、アスファルト道を北へ。やがて登山道となって大龍寺の前の広場に出る。再度公園へは、そのまま北へ向かってもいいし、大龍寺を経由しても行ける。この辺りはスダジイの巨木が多いので樹木にも注目だ。
再度公園は紅葉の名所としても有名。ゆっくりと過ごしたら池の周りを半周し、蛇ヶ谷方面に向かう。蛇ヶ谷沿いに下ったら、六甲全山縦走路に合流して市ヶ原へ。桜茶屋の前で布引方面へ右折し、紅葉の茶屋の先で川沿いに下る。
見どころは、明治時代竣工の重要文化財、五本松堰堤と、平安時代からの名所、布引の滝。ここまで来たら、新神戸駅はすぐ。
新神戸駅のすぐ裏、駅から15分もあれば到着するのが、和歌にも詠まれた名勝、布引の滝。上から雄滝、鼓滝、雌滝と続く。見ごたえがある雄滝の上には雄滝茶屋があり、いっぷくできる。コースのフィナーレにふさわしい。
写真・文・監修=加藤芳樹、イラストレーション=中村隆、
地図製作=アトリエ・プラン