コース定数とは、登山の消費エネルギー量を数値化することによって安全登山を提起する鹿屋体育大学・山本正嘉教授により定義づけられたものです。
本定数は、歩行時間、歩行距離、累積標高差(登り/下り)の数値によって算出されていて、算出式は以下のとおりです。
1.8×時間(h)+0.3×歩行距離(km)+10×登りの累積標高(km)+0.6×下りの累積標高(km)
本定数からは、登山に必要なエネルギー量や水分補給を算出する目安を求めることができるため、疲労の防止や熱中症予防に役立てることができます。
なお、予想消費カロリー/水分は以下の計算式になります。
行動中のエネルギー消費量(kcal)=コース定数×(体重+ザックの重量)
なお、水分消費量は、エネルギー消費量と同様(単位はミリリットル)と考えてください。
体力の消耗を防ぐためには、算出したエネルギー消費量(脱水量)の7~8割を目安に補給すると良いでしょう。
なお、夏季の場合は、補給水分は多めに設定することをオススメします。