登山インスタグラマー 
 坂本蓮太郎

登山インスタグラマー・坂本蓮太郎

「百名山のラストは、北鎌尾根から登りたい」
山の絶景とセルフポートレートで
人気上昇中

平日は金融業界の会社員、休日は登山系インスタグラマーとして活躍するRentaroこと、坂本蓮太郎さん。
男性の登山インフルエンサーとしては、異例のフォロワー数1.2万人を誇る。
そんな蓮太郎さんにバズるきっかけとなった出来事、絶景を撮影するために心がけていること、
そしてこれからの夢などについて、竜ヶ岳でお話をうかがった。

文=大関直樹、写真=加戸昭太郎、デザイン=オレンジ社  
協力=コロンビアスポーツウェアジャパン[PR]2024.05.10

「THIS IS WHY WE HIKE ~山に行きたい理由がある~」は、毎回異なる人物に、山に行く理由や、山の楽しさ、自分にとっての山とはなにかを訊ねる連載企画です。第2回は、登山インスタグラマーの坂本蓮太郎さん。

僕の写真を見て、
山好きな人が増えることが
うれしい

蓮太郎さんには、1万2000人のフォロワーがいらっしゃいますが、どのようなきっかけで増えていったのでしょうか?

インスタグラムに山の写真を載せるようになったのは、4年前に本格的に登山を始めてからです。百名山の記録も含めて、きれいな山の風景写真をアップしたのがスタートでした。涸沢の紅葉の写真は、「普段より伸びがいいぞ!」という感じはあったのですが、自撮りをアップするようになってからフォロワー数がグッと増えました。

紅葉の涸沢

紅葉の涸沢(写真=坂本蓮太郎)

白馬岳登山時のセルフポートレート

白馬岳登山時のセルフポートレート(写真=坂本蓮太郎)

今思うと、20代男性で登山をしながら顔のドアップを載せている人が少なかったのもあるかもしれません(笑)。少し恥ずかしいと思う部分もあったのですが、徐々に山で「インスタ見ています!」って声をかけられる頻度も増えていって自信に繋がりました。中には「蓮太郎さんのインスタを見て登山を始めたんです」という方もいらっしゃって。僕が楽しいと思っている山歩きを、僕がきっかけで好きになってくれる人が増えるのは、うれしいですね。

坂本蓮太郎さん
坂本蓮太郎さん

なるほど、では蓮太郎さん自身が登山を始めたきっかけは、どんなことだったのでしょう?

大学4年生の時に「日本人として日本最高峰には、登っておかないとあかんやろう」って思って、友達と3人で富士山に登ったのがきっかけです。初めての登山で、登山の常識も知らなかったのでいろいろと大変だったのですが、下山翌日の宿で友達2人は疲れて爆睡しているのに、僕一人だけメチャクチャ元気だったんですよね。そこで、もしかしたら自分に登山は向いているのかなと思いました。

そこから登山にのめり込んでいったのですか?

大学卒業後は金融関係の会社に就職して、当時はかなり忙しくしていました。金曜日の宴会の余韻で休日は家でゆっくり・・・なんて過ごし方も多かったり(笑)。そんな中で、大学時代の親友と富士登山の思い出を振り返る機会があったんです。「登山も兼ねて旅行したいね」と屋久島旅行の計画がまとまって、百名山の一つ、宮之浦岳にも登りました。天気は大荒れだったけど、親友と苦楽をともにして達成できた経験は新鮮でしたね。そこからは一人でも登山をするぐらいハマっていました。

ただ、会社勤めなので、週末しか登るチャンスがないんですよね。だから、平日は天気予報をずっとチェックして、晴れている山域を狙って出かけています。やっぱりいい写真を撮るには天気が重要ですから。

どのあたりの山域に出かけることが多いのでしょうか?

今は、百名山完登が目標なので、全国を周っています。これまで62座登ったので、あと38座ですね。30歳までの2年間で、達成したいと思っています。関西在住なのですが、地元から遠い北海道や東北の山が残っているんですよ。できれば今年の夏は、大雪山系の旭岳からトムラウシ、十勝岳への3山縦走をやってみたいですね。

毎週、全国に出かけると体力的にも大変じゃないですか?

そうですね。月曜日の早朝に家に着いて、寝ずに会社に直行したこともありました。ただ、会社の上司や同僚も僕が登山をやっていることに理解があるので、そこは助かっています。その分、周囲の期待を裏切らないように、仕事で成果を上げることを心がけています。

坂本蓮太郎さん 坂本蓮太郎さん

竜ヶ岳山頂にて、セルフポートレート撮影中の蓮太郎さん

絶景待ちのため山頂で
1時間以上粘ることも

蓮太郎さんは、ほぼ毎日写真をアップされていますが、そのなかでも特にお気に入りのものを教えてください。

秋の双六岳です。ここは天空の滑走路と言われていて、なだらかな台地の上に槍ヶ岳が見えるのですが、登ったときはガスがかかっていてなにも見えなかったんですよ。でも、じっと待っていたら、夕陽が沈むころに大雲海の中から穂先が見えだして・・・。本当にこれはベストショットだと思っていたら、アウトドアブランドのフォトコンテストでも優秀賞に選んでもらえたんですよ。待った甲斐がありました(笑)。この時もですが、僕の場合は、撮影のために山頂に平均すると1時間以上滞在することが多いです。朝早くに登り始めて山頂に一番乗りをしても、降りてくるのも一番最後みたいなことが、結構あります。

双六岳

フォトコンテストで入賞した作品。双六岳から槍ヶ岳(写真=坂本蓮太郎)

ほかにも印象深い山は、ありますか?

景色ではなく体験としてよく覚えているのは、登山を始めて3ヶ月目に登った穂高連峰のジャンダルムです。最初は、紅葉を見るために涸沢に行ったのですが、たまたま知り合ったおっちゃんに「若いのになんで上まで行かへんの? 明日、天気いいで!」と言われて、その誘いに乗って奥穂まで登ったんです。そうしたら「ここまで来てジャンダルムに行かへんのはもったいないで!」とさらにグイグイ来られて(笑)。それでも、登山歴3ヶ月でジャンダルムまで無事に歩けたことは、自分の中で自信になりました。

ジャンダルム登頂

ジャンダルム登頂時(写真=坂本蓮太郎)

ツラい登りがあっても、
山頂の絶景で
リセットされるのが心地よい

ご自身のポートレートを撮るときは、ウェアにも気を配っていますか?

はい、レインウェアやシェルジャケットだけでも4~5着持っていて、どんな組み合わせにするか、山行前にはメチャクチャ迷います。特に夏は、ハーフパンツを履くことが多いのですが、写真映えを考えてハデな柄物をあえて選んだりとか。そうすると「その柄パンツ見たことあります!」と、名前ではなく服装で声をかけてもらうこともあるんですよ(笑)。また、ロングパンツは暑さとか肌に当たる感じが好きじゃなかったのですが、コロンビアのソフトシェルパンツは別でした。パンツに違和感があるまま長時間歩くと、ストレスがたまって疲れてしまうことってありますよね。それをまったく感じない、ノーストレスなんです。もう一生リピートしたいというくらい気に入っています。

今後の蓮太郎さんの目標について教えてください。

とりあえずは百名山完登なんですが、最後は槍ヶ岳で締めくくりたいと思っていて、大事に取ってあるんですよ。大キレットに行ったときも、近づくと登りたくなるので我慢して南岳で止めておきました。槍の穂先に立つときは、できればハシゴを使う一般ルートではなく、北鎌尾根からヒョイと現われたいですね。ドラマチックでかっこいいと思うんですよ(笑)。それが、直近の目標です。その後は海外登山やロングトレイルにもチャレンジしたいです。

最後に、蓮太郎さんにとって、登山の魅力とはどんなことだと思いますか?

よく「山に登っているときって楽しいですか?」と聞かれるのですが、ツライと思っていることの方が多いんですよ。「いつになったら着くのかなぁ」とか「晩御飯になにを食べようかなぁ」とか、そんなことばかり考えている気がします(笑)。でも、山頂に着いて絶景が見られたときの達成感は、やっぱり特別なんですよね。3000m級の縦走登山をしていると、自分自身をイジメ抜いた後に山頂の景観でリセットされて、ということの繰り返しなんです。それが心地いいので、僕は山に登っているのかなと思っています。

プロフィール

坂本蓮太郎(さかもと・れんたろう)

1996年、兵庫県生まれ。登山インスタグラマー、写真家。24歳のときに登山を始め、百名山とセルフポートレート写真をインスタグラムにアップし、話題となる。現在は、会社に勤務しながら週末など休みを利用して全国の山に登っている。
@osotonorenchan

Enjoy Your
Mountain Life!

エンジョイマウンテンライフ
シリーズとは︖

昨シーズンにコロンビアがローンチした新たなコレクション。その名のとおり“アウトドアをもっと楽しんでもらいたい”というメッセージが込められたアイテムで構成。このコレクションの特徴は、山を快適に楽しむためには機能面だけでなく、気持ちの高揚も大切であるというコンセプトから、デザイン性も兼ね備えている点にある。

胸ポケットはハーネスに干渉しない設計で内ポケットもある

フードはドローコードでフィット感を調整できる

コロンビア独自の防水透湿機能「オムニテック」を搭載

ソフトシェルは非常に高いストレッチ性があるので、快適な着心地

ポケットの裏地はメッシュなので汗抜けも抜群

高い伸縮性があるので膝の曲げ伸ばしにストレスを感じない

撥水機能「オムニシールド」搭載なので小雨ならそのまま歩ける

エンジョイマウンテンライフ
ジャケット

低山から3000m峰の縦走まで、どこでも使うことができる3シーズン用マウンテンシェル。素材にはコロンビア独自の防水透湿機能「オムニテック」を採用し、3レイヤー&フルシーム加工を施すことで、雨の侵入と汗濡れを防いでくれる。さらにメンブレンには東レが開発した「TORAIN(トレイン)」を搭載。防水機能を持続しつつ、10年間の使用に耐える耐久性の高さも大きな特徴だ。

蓮太郎さんコメント

羽織ったときにすごく軽いので、動きやすいですね!耐久性も高いので、岩場やヤブでの擦れを気にしなくてもいいのもうれしいです。胸ポケットは、パックのハーネスに干渉しない位置につけられているので、モノの出し入れがスムーズなのも快適です。

SPEC

価格:33,000円(税込)
サイズ:S~XL
カラー:4色

エンジョイマウンテンライフ
ソフトシェルジャケット

非常に高いストレッチ性を持つ高機能素材「プライムフレックス」を使っているので、軽くて動きやすいのが特徴。さらに撥水加工「オムニシールド」が施されているので、小雨程度なら弾いてくれる。春から秋までの肌寒く感じる日はアウターとして、本格的に寒い冬は、ミドルレイヤーとして一年中使い回すことができる。

蓮太郎さんコメント

柔らかい着心地で生地が伸びるので、着用していてもまったくストレスを感じることがありません。また、ちゃんと風は防いでくれるのに、汗がどんどん抜けていくのでとても快適でした。今回はシェルジャケットの下にミッドレイヤーとしても着ましたが、全く突っ張り感がなかったですね。

SPEC

価格:15,400円(税込)
サイズ:S~XL
カラー:3色

エンジョイマウンテンライフ
ソフトシェルパンツ

product-img

ハイキングでの快適性を第一に考え、高いストレッチ性を追求した薄手のソフトシェルパンツ。伸縮性だけでなく耐久性も高い素材を使用しているため、岩などに擦れても破れてしまう心配も少ない。また、小雨や泥を弾く撥水機能「オムニシールド」に加え、紫外線から肌を守るサンプロテクション機能「オムニシェイド」も搭載している。

蓮太郎さんコメント

このパンツは、僕が持っているアウドドアパンツのなかでも間違いなくイチオシです! 本当に履いているのを忘れるほど、履き心地がよくて快適なんですよ。山だけでなく街でも着られるデザイン性もあるので、どこに行くにも履いています。

SPEC

価格:13,200円(税込)
サイズ:S~XL
カラー:3色

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